きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「眠りの森の美女」レニングラード国立バレエ団(シェスタコワ&シャドルーヒン)

2005年01月25日 | バレエ・ダンス
 シェスタコワの「眠り」は初めてでしたが、すごく可愛いオーロラ姫でした。ピンクの衣装も似合っていました。ガムザッディなど、大人っぽい役柄がイメージの人でしたが、良い方向に予想を裏切られました。最終幕の白い衣装は(衣装の飾りだけではなく)光り輝いていました。彼女の踊りには安定感があります。それは「慣れ」とかではなく、揺るぎのない安心感というのかな。吉田都さんに感じるのと同じものです。その技術も、これみよがしではなく、音楽に乗っ取り、役の表現に必要だから、という流れにちゃんとなっているのがいいですよね。まあ、おとぎ話なので「ジゼル」の時ほど感動!!ってワケではないのですが、お姫様キャラもイイじゃん!ってカンジっす。今年はシェスタコワの当たり年だなあ。「海賊」も行きたいくらい。だけど、さすがにマールイ9本はマズいよねえ。
 王子は旦那のシャドルーヒン。心配の生え際後退は停止状態のようで嬉しい。この人は技術より(でも必要以上の技術はちゃんと持っています)、やっぱマイムだよねえ。品があるんだよ。リラの精への礼も、ただ頭を下げるだけではなく、ちゃんと「尊敬の念」が入っている。2人が並ぶと、「これぞクラシック・バレエ」って絵になりますよね。見栄えのいいカップルだよね。
 リラの精はコシェレワ。なんというか、彼女の「濃さ」が良い方向に発揮されていました。堂々としていました。妖精達もミリツェワをはじめ、カワイイ子達ばかりで。日本で初演されたときは、ゲスト以外見るべき人があまりいない、って状態だったのに、よくここまでダンサーが育ったなあ、と、ちょっと涙。宝石ちゃん達もコチュビラ等粒ぞろい。王様はシェミウノフ。本当にソロヴィヨフの後継者なんだねえ。まあ、ソロヴィヨフの演技に追いつくにはまだまだだけど、それなりに王様に見えるよ。オーロラ姫より年下なんて誰も思わないよね。クリギン、シヴァコフはリャブコフ、モロゾフらと共に4人の王子。姫と一緒に100年眠ったのに、起きた瞬間に振られて気の毒だよねえ。ここの版は4人は仲がいいんだよね。東バみたいに競い合うのも面白いと思うんだけど。フロリナ&青い鳥はクチュルク&ミハリョフ。「ドン・キ」ペアを見られてお得。拍手喝采でした。
 2幕には恒例の「オケ演奏タイム」がありました。ただでさえ長い「眠り」がさらに長くなるのはツライんだけど、無ければ寂しい。ヴァイオリンが優しい暖かい音色でした。
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