鳩山氏「尖閣は係争地」発言、官房長官が不快感
菅官房長官は17日昼の記者会見で、中国を訪問中の鳩山元首相が沖縄県・尖閣諸島を「係争地である」との認識を中国側に伝えたことについて、「我が国の立場と明らかに相反する発言で、我が国の首相をされた方の発言として非常に残念で、極めて遺憾だ」と述べ、不快感を表明した。
鳩山氏の発言は、16日に北京の人民大会堂で行われた賈慶林人民政治協商会議(政協)主席との会談で述べられた。賈氏は「同意する」と歓迎した。
政府は尖閣諸島について、国際法上、日本の領有権を確立し、有効に支配もしているため、「領土問題は一切存在しない」との立場だ。これに対し、中国は尖閣諸島周辺に政府船や航空機による領海・領空侵犯を続けながら、尖閣諸島の領有権を持つとの宣伝を行っており、鳩山氏の言動が国際社会に誤解を招く懸念が指摘されている。
(2013年1月17日13時14分 読売新聞)
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昨年12月に実施された衆院選で民主党は壊滅的な大敗を期したことから、平成21年(2009年)夏から3年4カ月余続いた悪夢と言うべき民主党政権は終焉を迎えた。民主党の初代総理は鳩山由紀夫氏であったが、当時の偏向マスコミは鳩山氏を持ち上げて救世主のように扱っていた記憶があり、あの目を見ただけで、「こいつおかしいのでは」と思っていただけに、鳩山氏が総理になれば日本はガタガタになり、民主党への期待は急速に失われるだろうと予想したが、まさに当たりであった。
その鳩山氏は昨年12月の衆院選に出馬せず、政界から引退したようだが、なぜか民主党最高顧問の肩書きだけは残しているのはなぜであろうか。衆院選に出馬しなかったのは正解であり、もし出馬すれば街頭演説で罵声を浴びせられであろうし、また落選の恐れもあるとなれば、総理経験者としてそのような屈辱を味わう訳にはいかなかったのであろう。
政界から引退した筈の鳩山氏だが、なぜか支那から招待を受けて訪問したようで、今は民間人に過ぎないが元総理の鳩山氏を招待する支那の意図は明らかで、それは鳩山氏から支那にとって都合に良い言質を取ることであることは言うまでもない。
その予想は的中し、報道によれば、16日に北京の人民大会堂で行われた賈慶林人民政治協商会議(政協)主席との会談の際に、鳩山氏は沖縄県・尖閣諸島を「係争地である」との認識を伝え、賈氏は「同意する」と歓迎したからであり、これは政府の尖閣に関しては領土問題は存在しないとの方針に反するものである。菅官房長官は鳩山氏のこの認識について、我が国の立場と明らかに相反する発言だとして不快感を示したのは当然である。
尖閣に領土問題があり係争地となれば、支那や台湾による領有権主張を認めたも同然で、日本による実効支配も根拠を失い、もし支那が尖閣を占拠しても 憲法9条によって、国際紛争の解決の手段としての武力による威嚇又は武力の行使を永久に放棄していることから、自衛隊は防衛目的で出動出来なくなり、係争地となることで日米安保第5条の適用範囲外となって、米軍も出動しないことから尖閣は支那の領土になってしまうであろう。
鳩山氏が民主党最高顧問の肩書きを持っているとなれば、支那に行けば利用されることは分かっているのに、中止させなかった民主党にも責任の一端はある筈で、これで夏の参院選も民主党の惨敗は確定したと言えるだろう。
支那が尖閣占拠を画策しているにも関わらず、その尖閣を係争地にしてしまえば、人民解放軍による上陸を招き戦争に繋がることになり、であるから鳩山氏は支那による侵略戦争を助けたも同然で、これで、もし支那が尖閣に攻めて来たら鳩山氏を外患誘致として処断すべきである。
(2013/01/17)