八ッ仏(平荘町小畑)
「八ッ仏」(やつぼとけ)を訪ねました。
前日は、雨のせいで小川には近くの山から気持ちの良い流れの水音が聞こえてききます。。
遠くでカラスが鳴いていました。
あぜ道を急いでいると足元に蛇がいたのです。この時期にヘビを見るのはめずらしい。
ハッ仏は、春のあたたかい日差しの中でした。
八ッ仏の所在地は、加古川市平荘町小畑字八ッ仏です。
小畑の集落から北西約500mの山麓にあります。
石仏の名が小字名として残っている例はめずらしい例です。
説明板(加古川市教育委員会)を読んでおきます。
石仏・・・この石仏は大型石棺の家型石棺の蓋に八体の仏像を彫ってあり、俗称「八ッ仏」として祠られています。
この石棺は、後にある古墳から出土したものでしょう。
石仏には、銘はありませんが、南北朝時代に彫られたものと思われます・・・(以下略)
説明板では、南北朝の作としていますが、田岡香逸氏は、『加古川市史(第七巻)』で、「・・・南北朝時代にさかのぼるものとは考えられず、まず、室町前期の1450年ころの造立として、ほとんど誤りではないであろう・・・」と指摘されています。
それにしても、不思議なことは八体の石仏を彫っていることです。
石仏として八体の例は他に見られません。
多いほど「御利益」があるのでしょうか。‥‥(no3442)
*『郷土の石彫』(加古川市学会)・『加古川市史(第七巻)』参照
*写真:八ッ仏
◇きのう(4/29)の散歩(11.258歩)
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