きょうの神戸新聞に山片蟠桃に関する記事がありました。
「ひごかずのブログ」でも山片蟠桃について書いていますので、資料としてお借りしました。
よろしかったら、「ひろかずのブログ」のカテゴリーの蘭の「山片蟠桃物語」をクリックください。
江戸期の学者・山片蟠桃
顕彰碑に同名のモモお供え
江戸時代の神爪村(現兵庫県高砂市神爪)出身の町人学者山片蟠桃(ばんとう)。一風変わった名前は、中国原産のモモに由来するという説もある。蟠桃の著作などを研究する「高砂古文書の会」は、旬を迎えたこのモモを取り寄せ、覚正寺(同市神爪)にある蟠桃の顕彰碑に供えた。モモを味見した同会メンバーは「山片蟠桃の世界の一端を体感できた」と喜んだ。
同会は蟠桃が記した漢詩文集「草稿抄」を読み解き、成果をまとめた冊子を2月に発行した。編集の過程で蟠桃の生涯や業績も調べ、モモの存在を知った。
蟠桃の名前の由来には諸説あり、モモの「蟠桃」にちなんだという説のほか、中国の文献が基という説、蟠桃が升屋の番頭をしていたから、などともいわれる。
モモの蟠桃は平べったい形が特徴。孫悟空や楊貴妃が食べたとされ、「3千年に1度実をつける」「不老長寿の実」などの伝説もある。国内では香川県や和歌山県などで生産されているが、流通量は少ない。
同会は冊子の発行報告を兼ねて2日、香川県の果樹園から取り寄せたモモを顕彰碑にお供え。覚正寺の坊守大西真美子さんが読経し、同会のメンバー6人が焼香した。試食用に購入したモモを口に含むと「完熟したスモモのような味わい」「香りがとてもいい」などと感想を述べ合った。
同会代表の歌井昭夫さん(69)は「山片蟠桃は中国の故事に登場するモモの存在を知って名前に用いたのかと思うと、学識の深さに改めて驚かされた」と話した。(小尾絵生)(no3678)
*記事・写真とも「神戸新聞(8/4)」より
*写真:高砂古文書の会メンバーが山片蟠桃の顕彰碑にモモを備えた=高砂市神爪、覚正寺。
(新聞掲載の写真は一部省いています)