昭和8年の加古川改修の後、大きな水害は経験していません。
これは、たまたまそうであっただけで、偶然といえます。
最近は「かこがわの水害」といえば、下の写真のように小規模なものでした。加古川駅前の洪水のようすを見ておきましょう。
加古川駅前の洪水
加古川駅前通り、火の見やぐらの見える所は、寺家町商店街の入り口付近です。
写真の「神姫バスのりば」とあるのは、現在の「ケンタッキーフライドチキン店」のある場所です。
写真の女性の姿から駅前商店街は床上50センチの水害でした。
この水は、加古川本流水害ではなく、日岡山の北を流れる曇川(曇川:くもりがわ)の水が日岡山の西と本流の堤防の間を流れ、五ヵ井水から南へあふれだした水です。
本流が切れていたら、こんな程度ではおさまりません。
私たちは、「かこがわの洪水」といえば、このような小規模な水害を想像しがちですが、現在、地球を取り巻く環境は大きく変化しています。
そして、各地に大きな被害を与えています。
繰り返します。「かこがわ」が牙をむかなかったのは「たまたまの偶然」のことでした。
ハザードマップ等を参考にして、自治体も私たち個人も災害と隣り合わせに生活していることに気を留めておくことにしましょう。(no5066)
*写真:加古川市中心街の水害(昭和36年、加古川市教育委員会提供)