きょう(5月2日)の神戸新聞は、「いなみ野万葉の森」の「令和」の記念碑のニュースを伝えました。
「いつか子どもに教えたい」 令和記念除幕式に妊婦参加
(2日朝刊・神戸新聞より)
「令和」時代が幕を開けた1日、兵庫県東播地域も祝賀ムードに包まれた。令和の典拠となった「万葉集」にちなんだ稲美町の庭園「いなみ野万葉の森」で新しい歌碑や記念碑を建立。また、各市町の役所には婚姻届を提出するカップルが続々と訪れ、幸せを願う1日となった。
「令和」の記念碑が披露された稲美町国安の「いなみ野万葉の森」では町主催の除幕式があり、約150人が集まった。奈良時代の貴族の装いの人たちや出産間近の妊婦らが参列した。
「令和」は万葉集の一節から引用。梅見の宴会で詠まれた和歌の序文で、50基以上ある庭園内の歌碑にも記されている。改元を祝い、稲美ライオンズクラブ(松岡圭根会長)が新しい歌碑を寄贈。これに合わせて「令和」の文字を刻んだ碑を町商工会(廣田政文会長)が寄贈し、庭園入り口近くに設けた。
碑の除幕を前に、古谷博町長が両会長に感謝状を手渡す際、元号を「平成」と言いかけて慌てて言い直す一幕もあり、和やかな空気の中で式が進んだ。
町は、町内の妊婦3人を招待。6月に次女を出産予定の女性(32)は「子どもが大きくなったら一緒にここにきたい」。妊娠9カ月の女性(39)は「生まれてくる子どもには、いつかきょうのことを教えたい」と笑顔だった。
同庭園の管理に協力するNPO法人「いなみ野万葉の森の会」の鷲野隆夫理事長(79)は「この年齢になって新しい時代を迎えられて感無量。希望がある若い人たちは頼もしい」と話していた。(若林幹夫、広岡磨璃)(no4629)
*記事・写真ともに神戸新聞(2日)より