最近、立て続けに地震・火山についての本を読みました。今も『地震列島(石黒耀著)』(講談社文庫)を読んでいます。
地震が差し迫っているようです。
現代と貞観時代の状況とは非常に似た「大地動乱」の時代になるだろうといわれています。
歴史に学んでおきましょう。
貞観時代は、大地動乱の時代
*今日の報告は『加古のながれ』から長山泰孝氏の書かれた論文をお借りしています。
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過去の大地震ですが、今から1100年以上も前の貞観10年(868)7月8日に、播磨で大地震が起きました。
このことは、『日本三代実録』という歴史書に記録されています。
「・・・播磨国嘉新の報告によれば、今月八日、地大いに震動し、もろもろの官舎、寺院の堂塔、皆尽く頽(くず)れ倒る・・・」とあるのがそれです。
当時の木造建築、ことに寺院の構造は、現在にくらべて決して弱くはなかったと思われますが、それがことごとく倒壊していることからみて、震度7、あるいはそれをうわ回るような烈震であつたかもしれません。
ここに記されているのは播磨国からの報告ですが、この年の閏12月10日に、摂津国の広田神社と生田神社に使が派遣され、地震のあと余震が止まないのは、両社の祭神がすねてなさっていることだから、従一位の位をさしあげますという告文を読み上げているので、このときの地震が摂津から播磨にかけて起こったものであることが分かります。
『日本三代実録』をみると、ただ「地震」とだけ記した記事がかなり見うけられます。
これは平安京、すなわち京都で感じられた地震を記録したもので、被害は記されていませんから、震度2ないし3程度の地震と思われます。
それが京都地方だけの地震か、それとも周辺の地震の揺れが京都にも及んだものかは分かりませんが、貞観10年という年は、それ以前の5年間と比較して「地震」の記事が多く、倍以上になっています。(no3388)
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