香寺神社
今日の香寺神社の報告も、ほとんど『美乃利の本』(美乃利史編纂委員会)をお借りしています。
大野にあった中世の常楽寺の末寺の一つに「幸寺」があります。
美乃利にある小字名「コウデラ」がその由来の推定地と推定されています。
ちなみに現在、香寺神社がある所は小字名「鴫才=シキサイ」の北部で、その近くにある鴫才公園 の南部付近が小字「コウデラ」です。
が、その時代と寺跡と裏付けられる遺跡は確認されていません。
この辺りは太古、美乃利の集落でも奈良時代、郡衙(ぐんが・郡の役所)や軍事施設があったとされる地域です。
また、江戸時代の日向神社(日岡神社のこと)の社伝では重要な降神由来の地になっています。
この地が特別な場所であるのは間違いなさそうです。
地元の古老によると「鴫才」も、正式な呼び名は「シキサイ」で、「神才=塞神(さいのかみ)を表すと考えられ、祀られる場所があったのでしょう。
「鴫」は、鳥の名前ではなく、仕切り(さえぎるもの)つまり「シキリ」の意味で、溝で仕切られた境界という意味ととらえた方がよさそうです。(no5104)
*地図:『美乃利の本』(美乃利史誌編纂委員会)より
<お知らせ>
あまり勉強もせず平野・美乃利について書いてきましたが、このシリーズは、しばらくお休みとします。
次回は「加古川町大野探検」を、来週9日(水)から再開の予定です。よろしくお願いします。