今、平荘町磐(いわお)にいる。夏草の向こうに赤っぽく見える山がある。堂々とした岩山、紅山(べにやま)である。
磐は、明治11年12月、寺谷新村と陰山新村が合併して誕生した。
寺谷新村は元、里にあったが万治元年(1656)の水害で村が流失して、この地に移住をし開拓に当たっている。
寺谷新村は、慶長17年(1612)、岸本市右衛門が開いた新田と記録にはある。
ともかく、他の多くの新田村がそうであったように、江戸時代の初めの頃、その歴史をはじめた。
その二村が、明治11年に合併することになるが、村の名前を紅山から「磐(いわお)」とつけた。単純なような気もするが、ここから眺める紅山は、どうどうとして、磐と名づけた村人の気持ちが分かる。
最近、ミネラルをいっぱい含んだ天然水の噴出している場所がみつかった。遠くからも多くの人が来られる。お茶・コーヒーに最適だそうである。今日も、喫茶店の方がこられていた。
*写真は紅山(べにやま)