今日の「円照寺の花たち」はお休みです。
5日(日)、西志方町の『地域振興センター』で稲岡工業の歴史と綿産業の歴史を学ぶイベントが開かれました。紹介しましょう。
*以下記事・写真はともに神戸新聞より
稲岡工業の歴史に学ぶ 文書保存会が講演
イカリマークのタオル生産で知られた「稲岡工業」(兵庫県加古川市志方町)や周辺の綿産業の歴史などを学ぶイベント「わたの里の『記録』」(神戸新聞社後援)が5日、同町の市立地域産業振興センターで開かれた。元社員らが語る逸話などに、約50人が耳を傾けた。
同社は明治期に創業し、2012年に倒産した。地域史家らでつくる「稲岡工業株式会社文書保存会」が、残された資料の整理・保存に取り組んでおり、活動PRのイベントを年1回開いている。
この日は、同社の営業担当だった當間(とうま)亨さん(84)が出席し、お茶の水女子大学大学院の渡辺千尋さん(33)らから質問を受ける形で同社の隆盛について説明。昭和30年代初めに業界でいち早く自動漂白機を導入した経緯や、自社ブランド浸透へ積極的にマーケティングに取り組んだ内情などを紹介した。
講演もあり、元宝塚造形美術大学大学院教授の池田則一さん(81)が同社の歴史を語り、元カネボウフーズ商品開発部長の武内安雄さん(68)は他のタオル産地と比較。整理中の資料展示もあった。
當間さんは「稲岡工業のタオルは地場産業だった。資料の活用法などを考えるには、まず広く興味を持ってもらうことが大切」と話していた。(伊丹昭史)
*写真:稲岡工業の歴史を振り返る當間氏(写真右)