史実とドラマの歴史像
今日は12月28日(日)。仕事納めの日です。
それにしても、なんと1年は短いことでしょう。定年後は特にそれを感じます。
わたしは羊年です。来年は、6回目の羊年です。
みなさんのこの一年はいかがでしたでしょうか。
私にとってのこの一年は、おおげさにいえば、NHKの大河ドラマ「軍師・官兵衛」とお付き合いの1年でした。
大河ドラマを1回も欠かさず見たのは今年が初めてです。
というのは、公民館等で官兵衛についてお話を頼まれることが多かったためです。
でも、若干後悔をしています。
私の知る官兵衛像は司馬遼太郎の小説にある世界です。少しだけ、その他の史料で補っただけの官兵衛像です。
先日、『黒田官兵衛‐作られた軍師像(渡辺大門)‐』(講談社現代新書)を購入し、読み始めました。
「史実とドラマ」における官兵衛像とは随分異なっているようです。
宮本武蔵、米田誕生説を・・・
宮本武蔵像も「史実」と「ドラマ」では、ずいぶん異なっているようですが、一般的な歴史像は「ドラマ」により作られています。
「宮本武蔵」の場合は、だんぜん吉川英治の小説「宮本武蔵」による像が一般的です。
作州宮本村出身説が全国的に「当然のこと(常識)」として流布されています。
今、『双剣の客人‐生国播磨の武蔵(寺林駿)‐』(アールズ出版)を読んだところです。
この小説は、副題にあるように宮本武蔵を米田出身としています。
しかし、これも小説の歴史像です。
私が地元というわけではないのですが、「武蔵、米田村誕生説」を支持したいのですが・・・
それぞれ、小説・史実・地元びいき等からなる、それぞれの歴史像をお持ちです。
それでもいいと思っています。
それらを肴にして、話しができるのは楽しいことです。
来年もそんな1年になってほしいです。
*写真:宮本武蔵と伊織像(米田町西光寺)
*明日から来年の1月5日までブログをお休みします。6日から再開しますのでお付き合いください。この1年有難うございました。良いお年をお迎えください。