ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

加古川町旧鳩里村探検(52) 北在家(4) 鶴林寺の仏たち

2021-10-15 06:34:57 | 加古川町(旧鳩里村)探検

   鶴林寺の仏たち

 鶴林寺には、多くのすぐれた仏教彫刻が伝えられています。主な仏像を紹介しておきましょう。

 その中でも最古のものは「あいたた観音」(写真)の異名を持っている聖観音立像です。

 この観音様は、白鳳期(大化の改新~奈良時代以前)の貴重な仏様ですが、鶴林寺が白鳳期からあったという証拠にはなりません。

 いつの時代か、どこからか持ち込まれたと思われます。

 鶴林寺には、このほかに平安時代にさかのぼる次の諸像があります。

   ① 木造十一面観音立像(重文)  平安中期

   ② 木造釈迦三尊像(重文)    平安末期      

   ③ 木造四天王立像(重文)    平安末期

   ④ 木造阿弥陀如来坐像(県指定) 平安末期

   ⑤ 木造恵便法師坐像       平安末期

   ⑥ 木造菩薩像頭部        平安末期

 ②・③は太子堂本尊、④は常行堂本尊として祀られていました。

 藤原様式をしめす平安末期の諸像が多いのですが、これらの仏像こそ創建以来の諸尊であったと思われます。(no5663

  *『加古川市史(第一巻)』参照

  *写真:鶴林寺(法蔵館蔵)

 

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