武蔵生誕の碑(1)
スケールは日本一
(以下の記事は神戸新聞よりの転載)
「武蔵誕生の地」のシンボルにと、宮本武蔵誕生説を唱える高砂市の武蔵・伊織顕彰会(松下歳和会長)が造った「生誕の碑」の設置作業が完了。
(平成2年)6月3日に除幕式が行われる。
同顕彰会では記念テレフォンカードの作製にも取りかかったほか、記念誌の発行も予定している。
碑の設置作業は同市米田町米田の武蔵の生家と言われる田原家の生家と言われる田原家の土地で進められた。
碑は縦2.5㍍、幅7㍍、奥行き1.5㍍で、重さも100トンと石碑では「日本一」(同顕彰会)というスケールの大きさが特徴。
市内の採石場で、宝殿石を用いて造られ4月下旬に設置場所へ運び込まれた。
以来、重心の安定を図ったり、汚れを落として碑に磨きをかけたりと、懸命の作業が続けられた。
武蔵は作州(岡山県)の生まれという説があるが、最近では、武蔵の「五輪書」や加古川・泊神社にある武蔵のおいの伊織の出生について書かれた棟札の記述、家系図などから高砂説の方が優勢。
しかし、高砂市内には武蔵との結びつきをPRするものが乏しく、同顕彰会が「武蔵にふさわしい日本一の碑の建設を」と五年前から計画にかかっていた。
設置場所は、田原家から申し出があった借地で、「宮本武蔵 伊織 生誕の碑」と刻まれた碑文も、武蔵が晩年仕えた熊本藩主の子孫・細川護貞さんが筆を執った。
除幕式は(平成2年)6月3日の「第4回武蔵・伊織まつり」(神戸新聞社後援)のイベントの一つとして午前11時から行われる。
場所は、JR宝殿駅から南0.8キロ。(no2895)(no4682)
*写真:武蔵生誕の碑