きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「アリスの恋人」宝塚月組(二回目)

2011年12月06日 | 宝塚(月組)
アリスが迷い込んだのは
ルイス・キャロルの夢の世界。


ルイス・キャロルには妹がいたが
生まれながらに重い病を患っていた。
家族に気を使い、
我が儘を言えない妹。

そんな彼女のために
ルイス・キャロルは物語を書く。

しかし、妹は死んでしまった。

母はショックで精神を病み
父は仕事に打ち込み
孤独なルイス・キャロルは
B5のノートに細かい字で
ひたすら物語を描き続ける。

そのノートを級友に見られ
馬鹿にされ、気味悪がれ、
自分の世界の中に閉じこもる。
覚めない夢を見たい。
そう願い、睡眠薬を多量に飲む。

その願いを聞きつけたのはナイトメア。
彼は夢を通じて、ルイス・キャロルの妹に会っていた。
妹が亡くなった後、
ルイス・キャロルの夢の中に、
彼女の姿を見つけた。
彼女に再び会いたいと願ったナイトメアは
ルイス・キャロルの望みの手助けをする。

それはすなわち、「覚めない夢」の世界。
そこは、好きなだけ我が儘を言える妹=赤の女王が支配する世界。
ルイス・キャロルはストリーテラーとして存在する。
月が欠けるまで目覚めなければ
その夢は永遠に続く。

アリスが飛び込んでしまったのは
その夢の世界=ファンタスマゴリア。

しかし。
それを見過ごせない者がいる。
夢の管理者・白の女王。
彼女は部下のルークとポーンに
ルイス・キャロルを
夢から覚ますよう命じる。

真実を知ったルイス・キャロルは
アリスと共に、目覚めようとする。
しかし、目覚めは
ファンタスマゴリアの時でもある。


という流れでしょうか。
相関図のような物を作ってみたよ。
汚い字だけど。
ピンクの線内が「現実ではない世界」ですね。
夢の世界はその中に含まれる、と。
すべての枠外に存在するのがマーチラビット。
(クリックすると拡大します)

昼休みに勢いで描きました。
下級悪魔だよ。大阪悪魔じゃないよ。

レイヴンは、普通にナイトメアの手下でもいいと思うなあ。
ナイトメアが「悪夢による恐怖」を手に入れる必要性を描きたいんだろうけど
たんに彼等の「エネルギー源」でもいいんじゃないか。
神とナイトメアと白の女王の関係性がわかりづらくなる。
神の斥候、って、どこに対して?
神と悪魔が戦争をしている?
それに対して白の女王は治外法権で中立?

最大の疑問点は!
現実におけるルイス・キャロルとアリスの年齢差。
「学校のクラスメイト」という言葉から
ルイス・キャロルは学生、
それも大学生ではないと推測。
せいぜい高校生。
アリスは出版社に勤め
若手だけど、新入社員ではなさそう。
ルイス・キャロルが17歳、
アリスは24歳ぐらい?
どんなに見積もっても、
7歳差はありそう。
ここまで年の差カップルって
宝塚では珍しいよね。
小柳ちゃんの願望?

覚めたくない夢に囚われ
現実に生きる女性によって目覚める、
というモチーフは「螺旋のオルフェ」と同じ。
作者によって、
ずいぶん違ったカラーになるんだなあ。

役者さんはみんなノリノリ。
ナイトメアの気持ちなど
2回目だと更にわかって涙。
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