きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「白鳥の湖」スコーリク&パリッシュ/マリインスキー・バレエ

2015年12月05日 | バレエ・ダンス
スコーリクの白鳥が実に美しい。
特に腕と背中のしなりが素晴らしい。
純白の化身。
キリッとした表情ばかりで、やや演技面が弱いけど
身体のラインが美しすぎるから別にいいやー。
32回転の前半にかなりダブル。
黒鳥の方が艶やかで生き生きしていたわ。

パリッシュは長身で小顔で手足も長い。
大スターのような押し出しは無いけど
マリインスキーの真ん中に立つ存在感は十分ある。
細かい芝居が自然。
トロワ男性比ではサポートも上手い。
王子の気品と若者の天真爛漫さが違和感なく同居。
オデットに会うまでは子供で、
彼女に会ってからは恋の悩みを知り、
ちょっとだけ大人の表情になったのが良かった。
王子キャラだわ~。
英国ロイヤルはなんでこんな逸材を逃したんだ。

道化の回転は舞台を沸かせた。
トロワ男性は気合いが先走り。

ロットバルトも迫力。
舞踏会でのマント捌きが華麗すぎて平伏。
表が黒、内側が赤なんだけど、
赤の見せ方が素晴らしすぎます!


定番なのがいいわよね。
最終幕も黒いチュチュが入った一列進みとか、
二羽の白鳥ソロがあるとか、
白鳥と王子のパ・ド・ドゥがあるとか、
わかりすぎている動きだから良いこともあるんだわ。
最近は変化球が多いしね。


【配役等】
オデット/オディール:オクサーナ・スコーリク
ジークフリート王子:ザンダー・パリッシュ
王妃 (王子の母) :エカテリーナ・ミハイロフツェーワ
王子の家庭教師:ソスラン・クラエフ
道化:ヤロフラフ・バイボルディン
悪魔ロットバルト:ユーリー・スメカロフ
王子の友人たち:
 ヴィクトリア・クラスノクーツカヤ、ナデージダ・ゴンチャール、エルネスト・ラティポフ
小さな白鳥:
 アナスタシア・アサベン、オクサーナ・マルチュク、
 アレクサンドラ・ランピカ、スヴェトラーナ・イワノワ
大きな白鳥:
 ヴィクトリア・ブリリョーワ、ディアナ・スミルノワ、
 エカテリーナ・チェブキナ、ズラータ・ヤリニチ
2羽の白鳥:クセーニャ・オストレイコーフスカヤ、ナデージダ・ゴンチャール
スペインの踊り:
 アナスタシア・ペトゥシュコーワ、マリーヤ・シェヴャコーワ、
 アレクセイ・クズミン、ローマン・ベリャコフ
ナポリの踊り:アンナ・ラヴリネンコ、アレクセイ・ネドヴィガ
ハンガリーの踊り:オリガ・ベリク、ボリス・ジュリーロフ
マズルカ:
 クセーニャ・ドゥブローヴィナ、エレーナ・アンドローソワ、
 ナターリヤ・ドゥゼヴーリスカヤ、ズラータ・ヤリニチ、
 アンドレイ・ソロヴィヨフ、ドミートリー・プィハチョーフ、
 アレクセイ・チュチュンニック、エフゲニー・ジェリャービン

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
改訂振付:コンスタンチン・セルゲーエフ
台本:ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
装置:イーゴリ・イワノフ
衣裳:ガリーナ・ソロヴィヨワ
舞踊監督:ユーリー・ファテーエフ
指揮:アレクセイ・レプニコフ
管弦楽:マリインスキー歌劇場管弦楽団
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「I LOVE スヌーピーTHE PEAN... | トップ | 特別展「ワイン展―ぶどうから... »

コメントを投稿