きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスクバージョン 2012」(3回目)

2012年12月12日 | 劇団四季
2012年版のJCSのMy楽。
もともと取っていたのが今回でした。
前の2回が突発なんですー。
縦にも横にも真ん中の席を取った気がしていたけど、
劇場に入る前によくよくチケットを見たら前方下手だった。
冒頭でユダが膝をついてうなだれるのがすぐ近くの席。
芝居全体よりユダを取ったのか、購入時の私は。
あと、撤収される籠を見上げるとかとかを。

芝ユダは前回(12月1日)より声が出ている。
特に低い音域はドラゴンボイス!
07年に比べれば・・・、という人も多いけど
5年前と全く同じは無理でしょう。
でも、冷静な大人が壊れる過程はくっきりしてると思う。

前回よりアクションも大きかった。
拳を振り上げたり顔を振ったりの動作が大きい。
スーパースターの籠もかなり揺れてた。

最後の晩餐の冒頭で、
ジーザスがユダを見つめていたけど
視線をそらし、宙を見る。
その彼へ腕を伸ばすユダ。
でも絶対に届かない。
隔てられた距離に涙。

野村さんは、
あれでも11月終わりよりは声が出ているんですよ、皆さん!
相変わらず「最後まで歌いきれるのかしら」
のドキドキ感が強くて、芝居を見るどころではない。
「演技は良いんですよ」って言うなら
実力主義じゃなくスターシステムです、
って言えばいいのに。
「一つの役に何人もがキャスティングされ
 いちばん良い人をその日(回)に出す」
って建前は封印すべきだよね。
それとも、他のマリアは彼女よりひどいってこと?

神永さんはカリスマ性はまだまだ薄いけど、
今まで見た中で一番死ぬことに恐怖を感じている「普通の人間」で、
そういう人にこそ神は試練を与えたのだ、と勝手に解釈してます。
迷いながら進むジーザスと、一直線に壊れていくユダでワンセットなのだ。

最初から壊れている繊細なスンラユダには、
金田さんやキヨミチのような鋼のようなジーザスの方が合うのかもね。

しかし今回のジャポのジーザス&ユダは私好みだったけど、
それはマリアが実質不在だったからかなあ。
高木さんとかで、マリアがちゃんと絡んだらどうなるんだろ。
見たいけど、芝ユダは野村マリア対応だからの登板なんだろうしなあ。

シモーヌは絶好調。
マイクの音が割れ気味になるくらい。
村さんのピラトは誠実で好き。
正夢になっちゃうんだよね。悲しい。
金本さんは「誉め歌を」をの低音がバッチリ出てる。
ワイス君の声のひっくり返り方も良い。
「高音が出ない」のではなく意識してあの歌なのがわかる。
(阿川さんの時は手に汗を握ってました)
シモンは今日も熱血!
「ローマを!」は上がらないけれど
動きが一段と激しくなっていた。


カーテンコルにて。
てキヨミチが出トチ。
ジーザスが一人で登場のところを、
うっかり上手から出てしまい、
「あ!」って顔をして引っ込む。
そのあとジーザスに促されて出てくるときも
頭に手をやりながら「すいません」という風情。
♪おかしいーわ 
 どおして 
 あの人がー 
 可愛い~~

いや、ほんとに可愛いかったんだよ!
会場中の笑いも
「いや~ん、芝さん、カ・ワ・イ・イ」ってかんじ。
とてもほのぼのして終わりました。
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