きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ディアギレフ・プロ」東京バレエ団(4月9日)

2006年04月09日 | バレエ・ダンス
「牧神の午後」
牧神:首藤康之
ニンフ:井脇幸江
ニンフたち:高木 綾、奈良春夏、浜野香織、田中結子、前川美智子、吉川留衣


ニンフたちの「横向きのポーズ」は、マールイより決まっていたかも。
牧神とニンフについては・・・・・・・
プリセツカヤ&ジュドを見ていると、ツライな。
牧神からは、まったくと言っていいほど
「性衝動」が感じられない。
腰を布に・・・ってのも、清いな。
ニンフも、牧神に「行動」をおこさせるほどの
「魅力」が感じづらい。
全然、衝撃的でも、センセーショナルでもない。


「薔薇の精」
薔薇の精:木村和夫
少女:吉岡美佳


白いドレスの吉岡さんが可愛らしい。
木村さんの衣装は、サーモンピンク系かな。
ビデオで見たミーシャの衣装にイメージが近い。
ルジのツルツル赤とか、ヴァロージャのシースルーとか
いろんな想像をしていたので、
まあ、ほどほど無難な衣装。
総タイツではなく、グラデーションのタイツの上に
同色の飾り付きの上着を合わせたカンジですね。
踊りは、出だしは「木村さん」。
探り探り踊っているうちに、役に入っていったみたい。
こちらも「性的」な雰囲気は皆無で、
お茶目な妖精さん系。
宝塚の男役みたいな・・・、とアッサンブレ会報で言っていたけど
「男役」って、タニオカ君がイメージなのか?ってふうな
どちらかというと、爽やか系。
(いや、見慣れている「薔薇の精」がルジだからさ。
 ルジってリカ・ナーガ系だから。
 それ系じゃないな、ってぐらいのことなんだけど)
でも、なんか、ちょっと、ハイテンション。
あ、だから、タニじゃないわ、
マチオか
って、ごめんなさい。
踊りは・・・・・・、
回転系が時々ヤバし。
ジャンプは綺麗だったな。
腕の「クネクネ」も良かったです。
あと5回ぐらい、本番の舞台で踊ることができれば
相当良くなる予感。
でも、そんな機会はないよねえ。


「ペトルーシュカ」
ペトルーシュカ:首藤 康之
バレリーナ:小出領子
ムーア人:後藤晴雄
シャルラタン:高岸直樹
宮廷の御者:古川和則
乳母:大島由賀子
馬丁:長瀬直義、田中俊太朗
ジプシー:高木 綾、奈良春夏
お祭り好きの商人:横内国弘
町の踊り子:西村真由美、佐伯知香

*役名がわからないけれど中島周さんが飛びまくっていたYO!

謝肉祭で賑わうロシアの街角。
人形使い(シャルラタン)は、人形達に命を吹き込む。
ペトルーシュカとムーア人はバレリーナに恋をする。
争ったすえ、ムーア人はペトルーシュカを剣で刺す。
騒ぐ観客に、これは「人形だから」と人形使いは言うが、
ペトルーシュカの幽霊が現れると人形使いは逃げる。

前二つの演目は、他でいろんなパターンで観ているので
なんでいまさら東バでやる?って疑問が湧きましたが、
この「ペトルーシュカ」の前振りだったのかと観て得心。
幕開けは実に華やか。
謝肉祭の賑わいを良く表しています。
次々と絶え間なく繰り出される踊りの見せ場に
目を奪われっぱなし。
人形達。
首藤君、「情けない顔のメイク」が似合いまくり。
報われない彼の気持ちが切なくて哀しかった。
最後の屋上(?)で崩れ落ちるところ。
落っこちてしまうんじゃないかと、ドキドキしちゃった。
後藤君、外からでは全然彼だとはわからない。
踊りのテンションでなんとなく判別できる?
小出さん、メチャ可愛い!!!
高岸さんは、どんなメイクでも一発で彼だとわかるなあ。。。
熊さんは、ぬいぐるみみたいだった。
アンコールでソトニコフさんと並んでくれないだろうか。
熊2匹で、とってもラブリーな空間になると思うんだけど。

ソトニコフさんの指揮が良かった。
ダンサーの良さを引き出していた。
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