「コリーニ事件」

法廷劇としては証拠の積み方と見せ方があまり上手くなく、
人間ドラマとしては散漫だけど、
ではどうすれば、と、思うと答えはでない。
パキパキ明示しないからいいのかなあ。

予告でわかっている話までが遠かった。
戦犯にならず、
元ナチ、元SSなのを隠し通し
老人になった人は
実際どれぐらいいたんだろうか。

しかしやっぱり映画としては甘いか。
刑法学者のところもいきなりだし、
被告にはあっさり自殺されちゃうし、
手続き無視も許しまくりだし。
ドイツ人、それで納得する？

過去の話の重さがなければ、
展開の無理やりさとか、
事実がわかる突然ぶりとか、
許しまくりの法廷とか、
いきなりのプライベート話とか、
なんだか、あれよ、
「芸者弁護士」のような流れだわ。
たいそうな予告だったけど、
土ワイぐらいの話だったわ。

「落語教育委員会」

一同「コント•千両みかん編」
三遊亭しゅりけん「やかん」
三遊亭歌武蔵「お菊の皿」

ー中入りー

柳家喬太郎「出世キャバクラ」
三遊亭兼好「あくび指南」


久しぶりにお客さんが入った会場での公演に
出演者皆さんがとても嬉しそうだった。
はしゃいでいた。
それは客席側も同じだよ！


幕が上がると高座で寝ている歌武蔵。
そこにkyon2が近づき話しかけ、
「千両みかん」が始まる。
みかんが千両、
にはならず、
オチは最近話題のアレ。


前座のしゅりけんはちょっと声が悪いかな。
出だしはイマイチかと思ったけど、
知ったかぶりの誤魔化し方は上手かった。


歌武蔵は公演がない間は
散歩しながら自主稽古など。
マスクをして、上下を切りながら
ブツブツ言っていたら職質。
空き巣の下見との通報があったそうで。
「世の中ステイホームなのに、
　空き巣に入るヤツがいますか！」


kyon2は、客席が市松でも十分満員の手応え、と。
（落語は満席になるのはここ最近ですよ、と）
無観客配信については、
客がいるのに反応がないことや、
マクラで飽きられているのがわかることに比べれば気が楽。
時間を考えなくていいのでマクラがどんどん長くなる。
雲助の真似の小噺なども。

飲食店にて、店員がフェイスガード、客がマスクの光景、
「機動隊が全学連を接待しているみたい」

体重90kg超えのとき2kg痩せたと三三に言ったら、
100本入りの楊枝が2本減ってどんな違いがあるんですか、
と上手いこと言われた話も。


兼好は配信もなく、久しぶりの公演。
いつもなら、頭の中からネタがすっと出てくるけど、
今回は勘が戻らず、あれこれ考え、
かぶらない噺はコレだ！と決め、
30分かけてさらったのが「千両みかん」、
コントのネタは会場に来てからkyon2が告げ、
なにも言えず。


マクラはこんなかんじ。
本題は皆さん持ち味を活かして軽快に。

「プロジェクトA」

絶え間なく戦っている。
なにも敷いていないところに
バンバンと人が落ちる。
ジャッキーが死ななかったのは奇跡だよね。
なんでこのアクションを考えた？

キノコ頭の若いサモハンが可愛い。

イップマン師匠がいて、
ブルース・リーがいて、
ジャッキーの映画ができたんだよなあ。