きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ラ・シルフィード」川島&宮川/東京バレエ団

2020年03月22日 | バレエ・ダンス
川島さんはスタイルがすごく良いわけではなく
技術もスペシャルというわけではないけど、
話がすごく伝わってくる。
相性みたいなもので、
ダンサーとして大好き!ではないけれど、
彼女の舞台はワクワク度が高くて楽しい。
悲劇の要素込みで妖魔だわ。
そうなの、それよ!

秋元さんの正確すぎる踊りも好きだけど、
ジェイムズには、つい、シルフィードに釣られてしまう、
迂闊さが欲しいところで
(高岸さんのような情熱でもいいけど)、
そういう点では宮川さんのジェイムズのフラフラ加減は納得。
エフィー、そんなにすぐに諦めないで!

金子-池本組の踊りは鮮やか。
樋口さんのガーンも芝居が多く、目が離せない。
森川さんのマッジも楽しい。

川島さんや宮川さんは、
現場での化学反応が高い印象。かな。

川島さんのシルフィードは、
ふわっと命が尽きた。
空気に戻ったかんじ。


深く考える必要はないんだろうけど、
どこまでがマッジの意図したところなんだろう。
いままではジェイムズが追い出したことに腹を立て、
そこから全てをひっくり返したと思っていたけど、
今日の組み合わせで見ると、
ジェイムズが軽い気持ちで全てを投げ出すのも、
エフィーがガーンと結ばれるのも、
占いの時点でもう決まっていた気がする。
マッジのオプションは布だけで。
いずれ空気に戻る妖精の、
その時を少し早めるぐらい。
ジェイムズが使わない可能性もあるんだしなあ。

それにしてもジェイムズ、なぜ信じるか!
でも今日の宮川さんを見ると、
追い出したことを後悔していて、
それがマッジから歩み寄ってくれたから
嬉しかったのかなあ、と。
だから信じちゃったのかなあ。

今日も森の中で戯れる妖精さん達は美しかったです。


ユカリューシャのシルフィードを観た私は幸運だった。
こんなふうに、いま普通だと思っていることが、
のちのち大ラッキーだったと泣くことがあるのだろうな。


◆主な配役◆
ラ・シルフィード:川島麻実子
ジェイムズ:宮川新大
エフィー(花嫁):三雲友里加
ガーン(ジェイムズの友人):樋口祐輝
マッジ(魔法使い):森川茉央
アンナ(ジェイムズの母):坂井直子

【第1幕】
パ・ド・ドゥ:金子仁美 ― 池本祥真
【第2幕】
3人のシルフィード:伝田陽美、政本絵美、榊優美枝

指揮:井田勝大
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

協力:東京バレエ学校

振付:ピエール・ラコット(フィリッポ・タリオーニ原案による)
台本:アドルフ・ヌーリ
音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー(第1幕パ・ド・トロワはモーレの『オンブル』より抜粋)
美術:マリ=クレール・ミュッソン(ピエール・チチェリ版による)
衣裳:ミッシェル・フレスネ(ウージェーヌ・ラミ版による)
衣裳製作(ジェイムズ、シルフィードたち):ステージ・デコール(マルガリータ・モルチャノワ)

◆上演時間◆
第1幕 14:00 ― 14:55
休憩     25分
第2幕 15:20 ― 16:10
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「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」(午前十時の映画祭10)

2020年03月22日 | 映画

わかっちゃいるけど間に合うかドキドキしちゃう。
少し変わってしまった過去もあったけど、
無事に現代に戻って良かった。
ドクの一家は月に行くんだよね。

この映画で見た未来より先の時代になったけど、
映画館に映画を見に行くのは変わらないね。

10回目の映画祭はこれにて終了。
次の11回は来年4月2日から!
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