きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「リリーのすべて」

2016年03月21日 | 映画
自分の体に違和感を持ち続けた男性の複雑な内面を
レッドメインが的確に表現。
手術前のいろんな診断が恐ろしかった。
「拘束衣が必要」の2つ前ぐらいはロボトミーだよね。

彼(彼女)の決断で救われた人がたくさんいたんだろうな。
と、感動しつつも。

肉体の充足が得られなくても夫を支え続けたゲルダは「リリー」の絵を描く。
彼女が愛した人の魂が最も光り輝いている瞬間からインスピレーションを得ているんだろうけど、
いち早くそれを認めたのは愛する故なんだろうけど、
作品にしちゃうクリエイターの業が、ちょっと恐かった。

レッドメインの演技はとても素晴らしく、
オスカーを獲った博士よりも今回の方が優れているんじゃないかと思うんだけど、
後半はスーナールツの格好良さにやられっぱなしだった。
「フランス組曲」の中尉さんじゃないか!
切ない話なのにウハウハ高揚感が沸き起こってまいった。

あのハンスがリリーの扉を開けるきっかけでもあったんだよなあ。
コメント
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