きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「飛鳥夕映え/宝塚絢爛II(3回目)」(宝塚月組)

2004年10月09日 | 宝塚(月組)
 あさこ鎌足を観ました。これで鎌足3パターン制覇。比べてみると、ゆうひ鎌足は、卑しい身分=平民ってカンジだったな。成り上がるためには手段を選ばない系。かしげ鎌足は、「卑しい」というのは、国政を司る場の中心には行けないるような家系ではないけど、その末席には行けるような、一応貴族ではある。それが、中心に行きたいという野望を幼き頃から持ち、慎重にその場に進んでいったカンジ。そして、あさこは鎌足。なんか、学生時代は割と普通の明るい青年。それが、なにかのきっかけで、世界の全てを手に入れたいと思うようになった。そのきっかけとは何か?それだけで1本芝居ができてしまうような「何か」があったに違いない。そんなことを邪推させるような豹変振り。つまり
ダース・ベーダーです。
ほら、帝国のマーチが聞こえてくるでしょう。瑪瑙への目線もハッキリわかったのですが、それが色恋というより、「鞍作のモノを奪い取りたい」目線のように思いました。多分、役としては、かしげが一番脚本に沿っていると思う。逆にあさこは軽皇子の方が合うかなあ。「高貴ゆえ野望無し」っていうのが出ていた。かしげは「貴族」であるけど「皇子」には足りない気がしました。そんな3人の鎌足を、全然芝居を変えずに受け止めているさえちゃんは、ある意味スゴイよね。動じなさ振りが持ち味っていうか。
 ショーは、今回は初めてのS席だったので、とあるところで読んだ「のぞみちゃんのぱんつ」を要チェック。オープニングの水色のドレスのところでぱんつ見せまくりの豪快なスカート捌きは、なかなか楽しゅうございます。演技も好きだし、もうちょっとうまく使ってくれないかなあ。
 あさこはやっぱりラテンな男。フィナーレでかしげと同じ衣装なんだけど、胸元の開け方が違うよねえ。ああ、しばらく男役が観られないのが悲しいよ。でも、合わない役とかハズれの役が来ることもあるんだし、いつまでもラテンよりは、いっそエリザってのは勉強にもなるよな、なんて思うようになりました。
 
 そして、くらりん。悲しいよう。リカちゃんを支えてくれたんだもん。特に「大海賊」。声が出なくなったリカちゃんをカバーしてくれてありがとう。私は「一目惚れ・運命の恋・後にも先のもお前だけ」はあまり好きでないんで(マミちゃんは一目惚れ3連発で悲しかったわ)、リカちゃんが「サラン・愛」を除けいては全て「女を知っている男」だったのが嬉しかったです。それは、くらりんが相手役だったからこそ。そして、リカコモ好きな私は、正妻くらりん、愛人コモちゃん、的な配役はツボツボツボでした。リカくらも、二人が見つめ合って踊るデュエットダンスは大大好きでした。くらりんが相手役で良かったよ。リカちゃんの傍らにいた子が退団するのは寂しいと思いつつも、リカちゃんが育てた子が、こんなに成長してくれたのに、感謝感激。これからも頑張ってね。
コメント
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