きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「喝采」(1回目)

2004年07月03日 | 紫吹淳(リカちゃん)
え~。お話は・・・。
なんか70年代の少女漫画みたいでした。
父への反発とか、仲間とのいざこざがあってわかりあえるとか。
不良・・・・・・・・・・。
いまどき「不良」って死語じゃない?
でも、ネットで・・・・とか台詞にあるってコトは現代の話なんだよね。
それにしちゃ、ポーーーンと芸者に5千万円出す政治家とか、
その辺は昭和初期みたいなイメージなんだよね。
植田先生の感覚も相当古いと思うけど、
さらにそれより30年くらい古い感覚の人が作った話のようだ。
私の中では「駄作」に分類されている「ザッツ・レビュー」の方が
ナンボかマシだわよ。
んんんん~、でも、商業演劇って、こんな話が多いけどさ。

幕開けは「ダンディズム」の色違い背広たくさんで、激しくデジャヴ。
ここでも着回し・・・。
浜さんと左さんの掛け合いには大笑いしながらも、
父と娘の和解とかは、たとえリカちゃんの芝居であっても
「勘弁してくれよ」と天を仰いでいたワタシでした。
好きじゃないっす、このテのネタは。
リカちゃんの芝居自体は悪くないんだけどね。
そりゃ、まんま男役だったけど。
シュウジとかいう兄ちゃんはイロのようなものだと思うんだけど、
どっちかというと、いや、あきらかに
手下(子分)に呼びかけているとしか思えないっすよ(笑)。
まあ、この辺りで徐々に女優にシフトしていただきませう。

その点、伊織さんは自然に女優でした。
私は彼女の言い分はすごく正しいと思います。
好き勝手やっている理香の方が悪いよ、どう見ても。


でもでも、ショーは良かったよ!
中階段で黒タキで「ステイ」から始まり、
ユウコちゃんと踊りまくり。
ユウコちゃんの踊りは久しぶり~~~っっっっ!
シャープで正確な踊りに惚れ惚れ~~、
と、なりたいところだけど
やっぱり、リカちゃんしか
目に入らなかったわよ

これを見ることができたので、
まあ、お金を払った価値はありました。
あ~、でも声が弱いな。
マイクさん、もうちょっと音量を上げていただけないものでしょうか。
ひとつ、よろしくお願いいたします。
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「ジーザスクライストスーパースター」エルサレム版

2004年07月03日 | 劇団四季
 名作と言われているし、歌もいくつか知っているから見ておこうかな、とそんな軽い気持ちで取ったチケットでしたが、とても感動しました!メル・ギブソンの「パッション」より、うんと良かったです。ウェーバー、やっぱ天才です。ロックで、しかもイエスを「スーパースター」と歌い上げる、なので、斬新で前衛的な聖書の話だと思っていましたが、「パッション」より、ずっとずっと重みのある話でした。イエスもまた、真理に近づくため苦悩する。誰よりも「神の救い」を、なんて言えばいいんでしょうか。彼自身が熱望というより、ええと、それが存在する世界を見たがっているというか、信じたがっているというか。「パッション」におけるイエスは、すでに悟りきって、神の御許に行くだけでしたが、こちらのイエスは、まだ悩み、苦しみ、それでもなんとか真理を求める姿が人間的でした。ユダの気持ちも胸に迫りました。ただの裏切りではない。確かに彼の気持ちは「愛」としか言い表せないかも。それを持つのも、また人というもの。鞭打ちの場面、スプラッタと言われ、肉を削いでいた「パッション」より、遙かに「痛く」感じられました。なんちゅうか、「パッション」より、聖書の知識がいるんじゃないかね?
 あ、で、一番いいな、と思ったのは、イエスが十字架に掛けられたとき、イエス役の人のみぞおちが窪んでいたところ。ジェームズ・カヴィーゼルは肉付きが良かったからね・・・。
 とにかく、あっという間の2時間でした。私は四季の母音発声法とか芝居はあんまり好きじゃないんですが、この作品は歌だけだったので、とても楽しく、というか、熱く見ることができました。8月のジャポネスク版も楽しみです。
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