私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

富士総合火力演習を見学して

2002年04月16日 16時58分43秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~ないないづくしの自衛隊の演習~        

  毎年8月の下旬か9月の上旬に、静岡県御殿場市にある東富士演習場畑岡地区にて、富士総合火力演習が行われる。この演習は、わが国の陸上自衛隊の装備と実弾を使用した戦闘行動が展示される陸上自衛隊の最大のイベントだ。

 5日間の演習期間中の最後の2日間は一般にも公開されるので、往復はがきなどで見学希望の申し込みをして、抽選により当たれば入場券が郵送されてくる。だが毎年、人気があって倍率が高く、なかなか当たらないそうであり、私も3年位当たっていない。

 東富士演習場畑岡地区は、国道246号線を東京方面から来ると、御殿場市内の川島田という交差点を右折し、しばらく行くと、左手に陸上自衛隊の板妻駐屯地が見えるので、その前の交差点を右折し、登り坂になる道をしばらく行って印野の集落の中を抜け、未舗装の道に出た所で急に視界が開けるが、そこが東富士演習場畑岡地区だ。

 真正面に富士山を望み、その前面には演習場となっているススキの原が広がり、左手には愛鷹山が見える。演習が行われない日はまことに静かで、鳥のさえずりが聞こえ、のんびりとした光景が続く。

 そこが、演習の日には、砲弾の炸裂音、爆風、煙、戦車や装甲車のキャタピラの音、ヘリコプターや戦闘機の爆音が響き、普段は静かな富士の裾野が一変する。この演習は富士教導団を中心に全国各地の部隊の協力を得て実施されるもので、最新装備が観閲式のようにパレードするだけでなく、実弾を使用して展示されるため、毎年見学を楽しみにしている方も多いことでしょう。

 私は、この演習を今まで数回ほど見学しているが、初めて見学される方は、その迫力に驚き、何度も見ている方は「今年は、昨年より良かった」「いや良くなかった」とか感想を持つことであろう。

 私は、その演習を何度か見学しているうちに、このような装備を自衛隊が保有していることに、感動すら覚え、感涙したこともあった。どうか、この装備が訓練以外に使われることがないように、内外にその圧倒的な火力を示し、わが国を侵略しようとする勢力に、その意図をうち砕く、大きな抑止力になっていただきたいと思っている。

 しかし、陸上自衛隊が全力を上げて行う最大のイベントが、この程度で満足しても良いのかと思う。演習場の制約のため、りゅう弾砲などの最大射程射撃が出来ず、戦車や装甲車などの走行中の射撃が出来ず、戦闘機の爆弾投下も出来ない、予算の関係で弾薬使用量の制限など、ないないづくしなのである。

 以前、韓国の火力演習を見学したことがあるという自衛隊の方に伺った話だが、自衛隊の演習に比べて、あまりの迫力とその火力に驚いたとそうである。「自衛隊の火力演習の状況を恥ずかしくて話ができなかった」と話していた。また、東富士演習場のことも、「以前はもっと広かったが、だんだん狭くなっている。だから、戦闘機からの爆弾投下は、昔は実施していたが、今では、あらかじめ地上にセットされた、火薬を爆発させて、その状況を再現しているだけ」と言っていた。

 このように、正面装備、演習場の広さ、弾薬の備蓄量、訓練の制約などがある中、「いや凄い迫力だ」「自衛隊も大したものだ」と言って満足して良いのかと思う。政府として国民の安全確保を最重点政策としなければならないのに、一部野党やマスコミの自衛隊を悪者として、虚仮にすることに影響され、このような自衛隊にしてしまったのである。それで、いざという時に大きな期待を持たされ、スーパーマン的な活動を要求される自衛隊員は、たまらない。このような状況を、自衛隊を応援する一人として憂うものである。
(2002/04/16)

この記事は「私の主張」第104号
「 富士総合火力演習を見学して」
~ないないづくしの自衛隊の演習~
としてHPに掲載されていたものです。

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