11月29日に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた情報収集衛星(偵察衛星)2機を載せた国産ロケット「H2A」6号機は「第1段ロケットに取り付けられた大型固体補助ロケット(SRB)2本のうち1本を分離できなかったため、ロケット全体が約11分後に地上からの指令で爆破された」とのことである。文部科学相の諮問機関である宇宙開発委員会の井口雅一委員長は「この間、地に落ちた(日本のロケット技術への)信頼を回復するべく懸命にはい上がってきた。この失敗からまた、死にもの狂いではい上がりたい」と会見で述べたという。不都合が発見されて打ち上げが数度も延期されてきただけに今回の打ち上げ失敗は誠に残念なことであり、宇宙航空研究開発機構は今回の失敗の原因を徹底的に究明して頂きたいと思っている。
今回のH2Aの打ち上げ失敗で、北朝鮮の情報収集に大きな支障が出ることは否めないが、既に打ち上げられている1号機だけでは「地球上の任意の地点を2日に1回しか撮影出来ない」と言う。しかし、そのことをわざわざ発表することではあるまい。これでは、「日本の情報収集衛星は2日に1回しか回って来ないので、それが来ない日なら見つからない」と思われてしまうだろう。手の内を明かすようなことを言うべきではない。
今回の打ち上げ失敗を一番喜んでいるのは支那と北朝鮮だろう。支那の国営通信・新華社は「日本のロケットの信望に重苦しい打撃となった」と報じたとのことであるが、日本からのODAとロシアからの技術で有人宇宙飛行に成功した支那は「失敗したか。ざまあ見ろ」と今頃笑っているだろう。支那の年間の宇宙予算は約1兆円であると言われており、日本の同予算約2000億円と比べればはるかに多いが、そんな支那にほぼ同額のODAをくれてやるのは何とも納得出来る話ではありません。
また政府は平成17年度までにH2Aの製造・打ち上げを三菱重工業に移管して、完全民営化することを決めているそうだが、機密保持は大丈夫であろうか。支那や北朝鮮の工作員が三菱重工業に入り込んで技術を盗み、また敢えて不良部品を製造して納入したり、打ち上げが失敗するような破壊活動をすることも予想出来ない話ではありません。スパイ防止法のない国ですし、そのような諜報活動への防衛が甘い国であるから、気を付けなければならないだろう。今回のH2Aの打ち上げ失敗も固体補助ロケット(SRB)2本のうち1本を分離できなかったという、かって経験したことがない想定外のトラブルであるがゆえに、その原因が破壊活動ではなかったのか十分な調査が必要であろう。
(2003/11/30)
この記事は「今日のコラム」
H2Aの打ち上げ失敗は破壊活動ではないのか
としてHPに掲載されていたものです。
今回のH2Aの打ち上げ失敗で、北朝鮮の情報収集に大きな支障が出ることは否めないが、既に打ち上げられている1号機だけでは「地球上の任意の地点を2日に1回しか撮影出来ない」と言う。しかし、そのことをわざわざ発表することではあるまい。これでは、「日本の情報収集衛星は2日に1回しか回って来ないので、それが来ない日なら見つからない」と思われてしまうだろう。手の内を明かすようなことを言うべきではない。
今回の打ち上げ失敗を一番喜んでいるのは支那と北朝鮮だろう。支那の国営通信・新華社は「日本のロケットの信望に重苦しい打撃となった」と報じたとのことであるが、日本からのODAとロシアからの技術で有人宇宙飛行に成功した支那は「失敗したか。ざまあ見ろ」と今頃笑っているだろう。支那の年間の宇宙予算は約1兆円であると言われており、日本の同予算約2000億円と比べればはるかに多いが、そんな支那にほぼ同額のODAをくれてやるのは何とも納得出来る話ではありません。
また政府は平成17年度までにH2Aの製造・打ち上げを三菱重工業に移管して、完全民営化することを決めているそうだが、機密保持は大丈夫であろうか。支那や北朝鮮の工作員が三菱重工業に入り込んで技術を盗み、また敢えて不良部品を製造して納入したり、打ち上げが失敗するような破壊活動をすることも予想出来ない話ではありません。スパイ防止法のない国ですし、そのような諜報活動への防衛が甘い国であるから、気を付けなければならないだろう。今回のH2Aの打ち上げ失敗も固体補助ロケット(SRB)2本のうち1本を分離できなかったという、かって経験したことがない想定外のトラブルであるがゆえに、その原因が破壊活動ではなかったのか十分な調査が必要であろう。
(2003/11/30)
この記事は「今日のコラム」
H2Aの打ち上げ失敗は破壊活動ではないのか
としてHPに掲載されていたものです。