
終戦記念日の8月15日に靖国神社に参拝した。昨年、一昨年と続けて雨に降られたが、今年は晴天であったので、炎天下の参拝となる訳だが、神門から拝殿まで1時間も掛かる状態で大混雑しているにもかかわらず、警備の方をなじる者もおらず、2,3歩進んではまた長く立ち止まったままであっても、多くの方は無言で、吹き出る汗を拭きつつ、静かに順番を待っていた。
その参拝者の列の中に入り、周りを見渡すと、特に戦争体験者と思われる方が多い訳ではなく、幼い子供を連れた若い夫婦や、20代と思われる女性、また誘いあって来たのであろうか男子高校生数人のグループの姿もあり、プロ市民や労働団体のように動員された訳でなく、まったくの自発的にこれだけの方が英霊に感謝と敬意の誠を捧げるために参拝に来ていることは驚きのなにものでもない。
今年は終戦60年という節目の年だから参拝者が特に多かった訳ではないと思う。やはり支那や韓国が小泉総理の参拝中止を求めて騒ぎを起こせば起こすほど、それに反比例して日本人の中に「支那や韓国からの圧力には屈しない」との意識が高まり、参拝者が増加したのであろう。
産経新聞には靖国神社調べとして参拝者は20万5000人と書いているが、私が靖国に3時間半位いた感じではとてもそんな数ではなく、途切れることがなく、境内に入って来る人波を見ていると、もっと多かったのではないだろうか。
正午の時報に合わせて1分間の黙祷が行われたが、拝殿の手間約20メートルのところで、丁度その時刻となり、少しざわついていたあたりに静寂が流れ、聞こえるのはセミの鳴き声だけとなり、不思議に道路を走る車の音も聞こえて来ない。戦没者の御霊をお慰めし、敬意と感謝を捧げるために、参拝者の心が一つになった瞬間であった。
小泉総理は8月15日に電撃的に参拝するのではないかとの観測も流れていたが、靖国神社近くの日本武道館で開催された政府主催の全国戦没者追悼式には行かれ、哀悼の意を表したものの、参拝はしなかったようである。「どのような批判があろうと8月15日に必ず参拝する」と表明し、公約としてきた総理は、国民との約束を今年も果たさなかった訳であり、それを批判する声も多いのは当然かも知れない。
「一年に一回」靖国参拝をすることを表明している小泉総理が8月15日に参拝しなかったからと言っても、今年はまだ参拝してしないことから「ならばいつ参拝するか」と国民は注視している訳であり、総理の腹の中は分からないが支那や韓国に圧力に屈してもう参拝はしないということはないと思う。
支那は「靖国参拝を中止すれば日本との様々な問題は一気に解決する」と嘘をつき、支那に媚びる政治家の中にも、同様な意見や7割までは解決すると支那の代弁者となっている者がいるが、小泉総理「靖国で譲れば日中関係が円滑にいくなんて考えるのは間違いだ。靖国の後は教科書、尖閣諸島、石油ガス田…と次々に押し込んでくる」と今春、漏らしていたと報道されているが、そうであるならば8月15日に参拝した方が良かったのではないかと思う。
支那のために参拝しなかったのではないとなると、では理由は何であろうか。勝手な推測をすることは出来ないが、総理は参拝を避けた理由を公表する訳がないし、質問してもおそらく答えないであろう。
ともかく靖国神社が過去最高の人出となったことは間違いなく、支那や韓国の日本叩きは全く効果なく、反対に多くの日本国民が靖国に関心を持つようになったことは大変良いことである。支那や韓国が、日本人の持つ独特の宗教文化や心の問題まで干渉してくることに声を出して反発しなくても、静かに参拝することによって日本人の意志を示していることに他ならない。
現在「まんが嫌韓流」と「まんが中国入門。やっかいな隣人の研究」がベストセラーとなり大変売れているそうである。靖国神社の帰り、ある大きな書店に入ると、その2冊が店内の目立つ所に山積みになっていた。日本は極東三馬鹿国家に何時までも叩かれ、操られる国であってはならない。
(2005/08/16)
この記事は「私の主張」第243号
8月15日の靖国神社は過去最高の人出
~逆効果になってしまった支那、韓国の日本叩き~
としてHPに掲載されていたものです。