ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

高砂市を歩く(187) 地蔵山の阿弥陀三尊像

2015-04-16 07:31:56 |  ・高砂市阿弥陀町

  地蔵山の阿弥陀三尊像(阿弥陀町魚橋)

 4月13日(火)、雨も昼過ぎにはあがりました。

 地蔵山(阿弥陀町魚橋)の山頂に来ています。

 堂々とした阿弥陀三尊像(写真)があります。

 伝承ですが、その昔(室町時代中後期頃)、1人の行脚僧が立ち寄り、山の上の平岩に阿弥陀三尊を刻まれ安置されたといわれています。
 その尊像の霊験はあらたかで、特に子供の夜泣き、疳の虫(かんのむし)にご利益があると遠方からも多くの人が参拝に訪れました。

 子供を助けてくれることから、尊像を刻まれた行脚僧を地蔵菩薩の化身と信じ、この山を「地蔵山」と呼ぶようになりました。
 尊像は、一石五輪塔(室町時代中後期)、承応二年(1653)と明暦二年(1656の銘がある高さ215㎝の五輪塔と共に今もなお山の上にあります。

 なお、三尊像の前の供養台は小型石棺が利用されています。
昭和3年、篤信者達がこの聖地に四国八十八カ所霊場写しを安置し、山麓にお堂を建て現在に至っています。
   仏様も、騒音にウンザリ!

 それにしても、この山頂の「騒がしい」のには少し閉口です。

 阿弥陀様も、ずいぶんお困りのようです。

 調べて言うのではないのですが、おそらくこの山頂の阿弥陀様は日本で一ウルサイ場所にある仏様ではないかと想像します。

 都会の真ん中のお寺でもこんな具合ではないでしょう。

 これも、歴史的風景です。

 次回に、説明することにしましょう。(no2764)

 *写真:阿弥陀三尊像(室町時代中期・阿弥陀町魚橋・地蔵山山頂)

コメント
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