ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

高砂市を歩く(183) 一の華表

2015-04-12 09:17:35 |  ・高砂市阿弥陀町

 *「一の華表」は高砂市米田町神爪にある鳥居ですが、石の宝殿の続きとして、カテゴリーは高砂市阿弥陀町で紹介します。

  一の華表(一の鳥居)

 宝殿に近い西国街道筋・神爪(高砂市米田町)に、社殿もないのに大きな鳥居と灯籠があります。

 延宝年間(1673~81)この地の庄屋・神吉久太夫が姫路の殿様の怒りにふれ一家断絶になろうとした時、生石神社に祈願してその難を免れたといいます。

 そのお礼の意味で奉建したものですが、知らない人から見れば神社が火事か何かで消失し、その跡地に残る鳥居としか思われないような風景です。

 鳥居の延長線上に石の宝殿・生石神社が望まれる場所にあります。

 神社から遠く離れてはいるものの「一の鳥居」といわれ、石の宝殿「一の華表」とも呼ばれています。

 しかし、都市化の激しい地域でもあり、現在、鳥居の前方には、びっしり住宅が並び、生石神社は全く見ることはできません。

 宝殿山も見えません。

   手前の燈籠は、山片蟠桃寄贈の燈籠

 手前の灯ろうは、神爪(かづめ)出身の山片蟠桃の寄贈による燈籠です。

 山片蟠桃については、「山片蟠桃物語(高砂市を歩く・66~76)」で詳しく紹介をしていますので、ご覧ください。(no2760)

 *『高砂の史情(森村勇著)』参照

 *写真:一の華表(一の鳥居)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする