*「一の華表」は高砂市米田町神爪にある鳥居ですが、石の宝殿の続きとして、カテゴリーは高砂市阿弥陀町で紹介します。
一の華表(一の鳥居)
宝殿に近い西国街道筋・神爪(高砂市米田町)に、社殿もないのに大きな鳥居と灯籠があります。
延宝年間(1673~81)この地の庄屋・神吉久太夫が姫路の殿様の怒りにふれ一家断絶になろうとした時、生石神社に祈願してその難を免れたといいます。
そのお礼の意味で奉建したものですが、知らない人から見れば神社が火事か何かで消失し、その跡地に残る鳥居としか思われないような風景です。
鳥居の延長線上に石の宝殿・生石神社が望まれる場所にあります。
神社から遠く離れてはいるものの「一の鳥居」といわれ、石の宝殿「一の華表」とも呼ばれています。
しかし、都市化の激しい地域でもあり、現在、鳥居の前方には、びっしり住宅が並び、生石神社は全く見ることはできません。
宝殿山も見えません。
手前の燈籠は、山片蟠桃寄贈の燈籠
手前の灯ろうは、神爪(かづめ)出身の山片蟠桃の寄贈による燈籠です。
山片蟠桃については、「山片蟠桃物語(高砂市を歩く・66~76)」で詳しく紹介をしていますので、ご覧ください。(no2760)
*『高砂の史情(森村勇著)』参照
*写真:一の華表(一の鳥居)