きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「海賊」レニングラード国立バレエ団(ペレン&シェミウノフ&ルジマトフ)

2005年01月29日 | バレエ・ダンス
 ペレンは好調でした。長い手足を生かし、伸び伸びと踊っていました。どの場面でも華やかで、笑顔もたくさんあって。踊りも安定していました。多少のミスも、気にしない~、ってカンジで乗り切っていました。「ドン・キ」がトラウマになったらどうしようと思っていたけど、大丈夫みたいね。良かったわ。毅然とした気品が、メドーラに合っていました。コンラッドはプハチョフの予定が変更されてシェミウノフ君。前回見たときは「代替わりしたばかりの坊ちゃん」で、部下の統率はまだできていないようでしたが、今回はちゃんと若頭領。ビルバントにそそのかされる部下もいるけれど、ちゃんと彼に従う部下もいました。前回はアリだけ、みたいなカンジだったけど。アリのルジは、踊りはちょっと精彩がないかな(2幕途中で脚を痛めたらしい。心配)。ただ、「頭領に従う部下」の演技は結構ツボでございます。先代からの忠臣で、いつも頭領を見守っている、そんなカンジ。ペレン-シェミウノフ-ルジのラインは、みな長身でスタイルが良くって華やかなもんで、実に見応えのある「絵」でした。う~ん、ゴージャス。ありがたい。
 アフメッドはシヴァコフ。これも親父から家業を継いだばかりなのか、まだまだ若い。仕事には慣れちゃいるけど、悪人面じゃないねえ。演技は頑張っているんだけど。パシャはマラーホフ。正規の手続きを踏んで買った(女)奴隷を奪われて気の毒・・・とも思うけど、略奪は海賊の本領だしな。仕方がないわな。金に目がくらんでアフメッドの手先になりコンラッドに反乱するビルバントはクリギン。1幕の終わりは白目を剥いていた。幕がもう1度上がっても白目を剥いていた。楽しい。好きだ。3幕では、アフメッドはビルバントの部下のようだった。エラそうだぞ。ギュリナーラはミリツェワ。派手ではないけど華やかなんだよね。技術も安定してるし。今後が楽しみです。クラシックトリオにはエフセーエワもいてお得。最近好きなヴィジェニナも入っていて嬉しい。
 「ドン・キ」なんかより辻褄の合わない、けどなんか楽しいこの作品。今日も明るい楽しい舞台でした。アニハーノフの指揮もバッチリでした。
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