きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「夏への扉」

2021年06月29日 | 映画


舞台を日本にした以外は原作準拠だった。
驚いた。
てっきり原案ぐらいかと思ってたよ。
原作を読んだのがかなり前だから、
違ってたらごめん。
なぜいま?の疑問はあるけど。
役者を先に集めて、
できる作品を考えたのかな?
それぐらい「小説の映画化」だった。
猫のピートがイメージ通り!

年代も少し変えています。
昭和から平成、そしてその先。
流れる時間を綺麗に見せている。
続いている、昔と未来。

冒頭で「三億円事件の犯人が捕まり」で
この世界の話でない設定なのをさりげなく伝える。
人型ロボットの商業ベースでの販売も、冷凍睡眠も
もしかしたらすぐそこまで、と思えるいまだからの
リアル感もある。
なかなか上手い設定。

藤木さんのロボットぶりとか、
受付嬢とかも良かったなー。
カクカクした動き、平面的なしゃべり、
それを芝居で見せてくれるのが嬉しい。

なんで原田泰造?と思うけど、
役には合っていたから、いいかな。
事故に遭った妻が肯定したから
自分も肯定して、行動する。
それだけ、妻の事故は不幸で
「未来から来た」という荒唐無稽の話は
彼らにとっては希望だったんだな、
というのがよくわかった。

夏菜ちゃんの芝居がなあ。
太ったときも声はあんまり変わらないし。
ここだけは残念。

山崎賢人君は不幸が似合い、
清原果耶ちゃんは可愛い。

古典なので今では矛盾な部分はあるけど、
屁理屈で改変するよりいいよね。
考えてみれば、
「同じ時間に同一人物が同時に存在できない」ってのは、
まだ実証はされてないしなー。
「タイムパラドックス」も、
古典SFが出た後の論議だと思うしなー。(たぶん)
これこれこういう理由だから、
矛盾は起きません、といまの理屈で説明するより
それを(あまり)気にさせないように作る方を選んでくれてありがとう、だわ。

猫のピートは3匹ぐらいいるかな。
顔つきや体型がちょっと違う子がいた。
それもまた良し。
とにかく!
扉を全部開けろと言うピートがピート過ぎてたまらんよ!!

羽桜しずくちゃんの名前があったな。
受付嬢のどちらかぐらい?

イ・ビョンホンを見ると「綺麗な原田泰造」と思うけど、
原田泰造からイ・ビョンホンは連想しないんだな。
なぜだろう。

なにはともあれ、ハインラインの小説を
映画化してくれて嬉しい、としか言えない。
ありがとう!

【追記】
かつてのNHK少年ドラマシリーズの
ジュブナイルSFドラマ風味があったよ。
あれが好きだった人は見てみて。
コメント
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