きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

小山卓治Newアルバム「種」

2003年06月26日 | 小山卓治
 27日のライブ会場で買えばいいや、と思っていたのですが、新宿タワレコ販売分にはインストアライブの握手券が入っているというので昨日買って来ちゃいました。予約していないのにポスターも貰っちゃった。帰宅後はシムのインストールをしていたので、本日通勤中に聞きました。
 卓治のここ最近のアルバムって、実はちょっと苦手な部分があります。ひとつはライブの熱がアルバムから感じられないときがあること。ふたつめは卓治の声とバックの音があっていないと思われることがあること。卓治の歌声って、どちらかというと細いじゃないですか。声量がないとは違います。田中一郎さんと比べるとその違いがわかるかと思うのですが・・・。その細い声、どちらかというと技巧派ではなく、素朴な声って言うのかなあ。ボイストレーニング等をして作り上げた声とは違うっていうのか。そういう声に対して、やけに手の込んだ音を入れると、一体化して聞こえないんですよね。歌と演奏がバラバラに聞こえてしまうんです。っつうか、卓治の声が演奏に負けていると感じる時がありました。だから「Rocks」などはアルバムよりライブテープ(すいませ~ん)を聞いている方が楽しかった。
 でも今回は、わりとその辺のバランスが良いと思います。卓治の声がクリアに聞こえつつ、卓治の声が演奏をリードしているカンジ。「熱」についても、ライブ版がああなら、アルバム盤はこうなんだな、と割り切れるというのか、これはこれで良いな、と思わせてくれます。ジャケットを含むデザインもイイですね。歌詞カードで見る卓治の詞、字面で見る詞も結構素敵。
 収録曲について。「夕陽に泣きたい」は96年発表の「このままじゃいけない」を下敷きにした曲?「このままじゃいけない」のフレーズに聞き覚えが・・・。今夜のアリバイ」「ある夜の電話」はイメージ通りのアレンジ。心配していた「ユリエ」は綺麗にまとまったな、と。CDだから入れられたって気がする。A面最後にはキツイよね。一番好きなのは「汚れたバスケットシューズ」。若い頃の焦燥感とか飢餓感を思い出す。皆それを消すことなく、胸の奥に残しているんだよね。「種の歌」もリリカルなんだけど、素直に詞が心に染み入る。
 とりあえず、1回流して聞いてみた感想はこんなところ。夜にゆっくり聞きます。(いま何時?とは聞かないようにね!)
コメント
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