水戸市 給食費滞納 全保護者に確約書
2008/02/06(水) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁
「提供中止、異議唱えず」 学校給食費の滞納対策で水戸市教委は五日までに、滞納を理由に市が給食の提供を中止しても「特別な事情がない限り異議を唱えない」との確約を明記した来 年度の給食申込書を保護者全員に提出してもらう方針を決め、各小中学校を通して配布した。学校給食の申込制度は笠間市などが二〇〇七年度に導入している が、滞納を未然に防ぐため申込書で給食の提供中止に言及するのは異例。市教委は「支払い能力があるのに給食費を納めない一部の悪質なケースについては、給 食の中止や法的措置も視野に入れざるを得ない」と理解を求めている。 市教委によると、市立計五十の小中学校の給食費滞納は二〇〇五年度時点で総額七百二十六万円、滞納率は全児童生徒の0・69%。徴収事務に当たっている 学校は、滞納者の63%について「責任感や規範意識の欠如が原因」と考えているという。
申込書は市教育長と各学校長の連名で、児童生徒の全家庭に配布。「学校給食の提供は義務教育だから当然と考え、給食費を納めない一部の保護者がおり、対 応に苦慮している」と実情を説明。その上で、学校給食費を▽遅れずに納入することを約束する▽万一遅れた場合、誠意をもって未納金を納める▽滞納の状況に よっては、特別な事情がない限り市が学校給食の提供を中止することに異議はない―の三点を明記した申込書に、保護者の署名と押印を依頼した。 市教委は「大多数の保護者はきちんと納めており、保護者を疑ってかかることは本意でない。ごく一部、支払ってもらえない人がおり、こうした申込書の提出 をお願いせざるを得ない」(学校教育課)と話している。
(茨城新聞)
学校給食費を支払い能力があるのに納めない保護者がいることは既に報じられているが、そのような保護者の言い分は「義務教育は無料なのだから給食も無料で 出すのは当然だ」「給食を出してくれと頼んだ覚えはない」などらしい。、私の小学校時代には給食があり、確か給食費は300円位だったような気がするが、 給食費を払わない保護者がいるとの話は聞いたことはなく、その給食費親から貰い封筒に入れて先生に渡し、領収印を押して貰った記憶がある。
中学に入ってからは母親が作る弁当を持参するようになり、給食と弁当とではどちらが良いかと言えば給食に軍配をあげるが、その理由はクラスの仲間と同じも の食べることでの一体感が生まれることと、寒い冬に暖かいものが出れば身体も暖まるからなどからで、弁当では暖めようにも当時は電子レンジもなかったので 毎日ように作ってくれた母親には申し訳ないが、給食の方が良かったと思う。
理由は忘れてしまったがその給食が一時中止になり、弁当持参の期間があったが、当時は今のような食事が出来る時代ではなかったので、クラスの中には御飯の 上に鰹節がかかっているだけで他におかずらしいものない弁当を持ってくる者がいた覚えがあり、ご馳走と言えば、お正月とお祭りの時だけだったので、それを バカにし、いじめのようなことはしなかった。
報道によれば水戸市教育委員会が、学校給食費の滞納対策として、滞納を理由に市が給食の提供を中止しても「特別な事情がない限り異議を唱えない」との確約 を明記した給食申込書を保護者全員に提出してもらう方針を決めたとのことで、これは良いことであり、水戸市教委の方針を全面的に支持する。
ほとんどの保護者は給食費を滞納することなく納めているにも関わらず、一部のわが子の無銭飲食は当然とする保護者のために、水戸市教委は余計な手間が掛か ることをしなけばならなくなる訳であり、当然ながら給食費を滞納している保護者にも給食申込書が配布されるのであろうが、滞納を続けばわが子に対しての給 食が中止されることになったとしたら、反省をして今まで滞納分を払って給食を出して欲しいと言うか。それとも弁当を持参させて抵抗するか。あくまで無料で 給食を出せと要求するかを水戸市教委は是非とも公表して欲しいものである。
子供には何の責任もないのだが、給食費を滞納している保護者は、わが子から「先生が給食費を払わなければ給食は食べられないと言っているけど、クラスの皆 は払っていて、なぜ家では払っていないの」と聞かれたことはないのか。それでも「家は特別だ。払わなくても給食は出してくれるから、食べれば良い」とでも 言っているとしたら、家族で外食した際に親が飲食代を払っているのを見て不思議に思うであろう。
このような親を持った子供が可哀想であると思うか。それとも、その子供も親の言うことが正しいとしていたら、その子供が親になったら、もっと凄まじい親になるような気がしてならない。
(2008/02/08)