2012.2.13 14:30
野田佳彦首相は13日午前の衆院予算委員会で、「女性宮家」創設に向けた皇室典範改正論議をめぐり、旧皇族の皇籍復帰も検討する意向を表明した。自民党の下村博文氏が皇統の男系維持のため皇籍復帰の検討を要求したのに対し、「今月から有識者を中心にヒアリングを行う。指摘の点も含め提起をもらいながら結論を出す」と応じた。
旧皇族は昭和22年、連合国軍総司令部(GHQ)の方針で皇籍離脱を余儀なくされた東(ひがし)久(く)邇(に)、北白川、竹田など11宮家で、旧宮家の中には未婚の男性もいる。旧皇族の皇籍復帰は、男系の皇位継承を確保する有力案との指摘が出ている。
首相は「男系で皇位が継承されてきた伝統を重く受け止める」と述べ、男系継承を維持する意向を改めて表明。今回の皇室典範改正論議については「皇室活動の安定性の確保は緊急性を要する。女性宮家の問題を皇位継承問題から切り離し、早急に結論を出したい」と強調した。
皇族減少への対応策として、女性皇族が結婚しても皇室を離れないようにできる女性宮家創設を優先するため、皇位継承問題とは切り離す意向を示したものだ。
(産経新聞)
(引用終了)
先の衆院選で、国民との約束であった筈のマニフェストを何一つ実現しようとしない民主党への支持が、急速に失われているようであり、国民を騙して政権を取ったのだから当然だと言えよう。
もう民主党に期待する声はなく、早期の解散総選挙を求める声があるものの、今解散すれば、壊滅的な打撃を受けるとして総選挙を少しでも先延ばししたいようだが、これから先支持率が上昇する要素は全くないにも関わらず、もし総選挙を来年の任期満了まで延ばせば壊滅などと言う生易しいものではなく、全滅を覚悟しておいた方が良いだろう。
民主党を支持し期待していた者でさえ、民主党のダメぶりに驚いて信用しなくなっているのに、最初から民主党を支持していなかった者からすれば、民主党が良いことや、まともなことを言ったとしても「また、国民を騙そうとしているのでは」としか思わず、「何か良からぬことを企てているからではないか」と疑わざるを得ないのではなかろうか。
報道によれば野田佳彦総理が、13日午前の衆院予算委員会で、「女性宮家」創設に向けた皇室典範改正論議をめぐり、旧皇族の皇籍復帰も検討する意向を表明したそうで、また、女性皇族が結婚しても皇室を離れないようにできる女性宮家創設を優先するため、皇位継承問題とは切り離す意向を示したようである。
民主党への支持が、急速に失われていることから、支持回復を回復を狙って旧皇族の皇籍復帰を検討させて男系を維持する旨を強調し、国民に「民主党はまともだ」との印象を植え付けたいのであろうが、旧皇族の皇籍復帰を検討するのであれば女性宮家創設は不要の筈であり、だが、それを撤回していないとなれば、野田総理の言っていることは信用出来る訳はない。
皇室典範に関する有識者会議のメンバーの中に女系容認の園部逸夫氏が入っているとなれば、野田総理の言っていることは尚更信用出来ないし、おそらく女性宮家を創設させただけで、旧皇族を皇籍復帰については検討したふりをしただけになる恐れがある。
ともかく国民を騙した民主党政権で皇室典範を改正しようとする動きがあるのは恐ろしいことで、止めて欲しいし、それは皇室を蔑ろにする政党であるからである。そもそも皇位継承を安定的に、かつ確実に行うためには旧皇族の皇籍復帰以外の方法を検討すること自体が大きな誤りで、だから女性宮家創設も並行して検討しようとしているのは理解出来ないし、前述したように必要すらないのであり、まさに世界最高権威の天皇陛下を戴くわが国の伝統を守ることなど何も考えていない証左ではなかろうか。
(2012/02/14)