民主常任幹事会、小沢氏の党員資格停止を諮問
民主党は15日、常任幹事会を開き、政治資金規正法違反で強制起訴された同党の小沢一郎元代表について、党員資格停止とする処分を倫理委員会に諮ることを多数決で決めた。
(2011年2月15日19時40分 読売新聞)
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民主党は政治資金規正法違反で強制起訴された同党の小沢一郎被告に、党に対する責任をとらせようしているだけで、肝心な国民に対して何の責任も感じていないことに普段は政治にあまり関心がない国民までも呆れさせており、であるから支持率は下がる一方で、最近の地方選挙では民主党公認や推薦というだけで落選するそうであり、これでは民主党は国民の信頼を既に失っていると言えるだろう。
4月に行われる統一地方選挙に向けて、民主党では候補者集めに必死になっているようだが、落選する可能性が高いとなれば、出馬するにしても民主党公認や推薦は受けないであろうし、これも、強制起訴されることが何ヶ月も前から分かっていながら、小沢被告に対する処分を先延ばししていたからに他ならない。
報道によれば、民主党は15日、常任幹事会を開き小沢被告に対して党員資格停止とする処分を倫理委員会に諮ることを多数決で決めたそうである。そして、16日にも倫理委を開催し、弁明聴取のため小沢被告に出席を求めて処分が決まったとしても、不服申し立てができるとのことで、これでは、党員資格停止という最も軽い処分でさえ決まるまでどの位の時間が掛かるのであろうか。
党員資格停止となると選挙の際に公認を貰えなかったり、公認料が受け取れず、また党が催す会議に一切出席できなくなり、さらには代表選に出られなくなるそうだが、民主党公認や推薦では落選する可能性が高いことから、小沢被告にとっては無所属で出馬出来るとしてかえって有利であり、これでは処分とは言えないかも知れない。
秘書3人が逮捕されただけでも議員辞職相当だと思うが、にも関わらず党員資格停止という一番軽い処分で、それも期限つきとの中途半端なものとなれば、民主党はクリーンな政党などと言っても信用することは出来ないし、ここまで処分が先延ばしされているのは本当は処分したくないからではないのか。
小沢被告の処分を巡って民主党が分裂する恐れもあり、それが崩壊へとつながるかも知れないが、もしそうなれば政権交代だけが目的であった民主党は、強制起訴された小沢被告と、普天間移設問題などで、いまだに妄言を吐く憲政史上最悪最低の総理との名を残した鳩山前総理がとどめを刺して潰したと言えるだろう。
(2011/02/15)