私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

何ら効果はなかった山崎氏の北朝鮮訪問

2007年01月15日 20時29分57秒 | 北朝鮮関連
   自民党の山崎拓・前副総裁が北朝鮮訪問を終えて帰国したが、何の成果もなく、北の相変わらずの抗弁を聞いて来ただけだそうで、何ら反論もしなかったとなれば何のために北を訪問したのか。山崎氏は「対話を行ったこと自体が成果だ。」と述べているが、北の要人に会えて対話が出来たことだけで成果とは、これでは日本の国会議員として唯一北と対話が出来る太いパイプを持っていると自慢しているだけではないか。

 山崎氏は北の金養建国防委員会参事と会談したことは「明らかにしない」として「金養建氏とは旧知の間柄だ」と述べており、いつ頃から旧知の間柄になったのか知らないが、北の要人と個人的に親しい付き合いをしているとは驚きの何者でもない。今日まで、北と太いパイプを持っていた国会議員に共通することはいずれも売国奴と言われて来ており、北を訪問して、要人と拉致問題などで激しくやり取りをしてきた議員がいたとの記憶はない。

 日本の国会議員であるとの認識を山崎氏が持っているのであれば、「なぜ日本が対北朝鮮経済制裁を実施しているか」「制裁解除には拉致と核問題の解決が必要」などと強く申し入れるべきであり、それに金養建氏がまともに答えなければ、旧知の間柄と山崎氏は勝手に思っているだけに過ぎないのでないか。

 現在、わが国は対北朝鮮経済制裁を実施中であり、北の政府関係者の入国を禁止しており、それは同時にわが国から北への入国も自粛すべきであって、にも関わらず山崎氏は北を訪問したことから塩崎官房長官が「国民を代表する国会議員の渡航は望ましくない」と批判したのは当然であろう。

 北へは圧力よりも対話が大事だと言いながら、何か成果があって帰国したならまだしも、政府が昨年11月に拉致被害者と認定した松本京子さんに関して、「調査した結果、そのような人は存在しない」と惚けられたそうであり、山崎氏はその時に何と答えたのか。まさか「ああそうですか。松本さんという女性はいないのですか」と答えたならば話にならない。

 日本政府が拉致被害者と認定しているのであるから、「惚けるな。拉致されて北朝鮮にいることは分かっている。すぐに返せ」というべきであり、山崎氏が北との太いパイプをこれからも持ちたいとの理由だけで、何ら反論しなかったとしたら、何のために北に行ったのかと言われてしまうのは当然である。

 もし、旧知の間柄と言う金養建国防委員会参事と久しぶりに会い親交を暖める目的だけで北に行ったっただけならば、山崎氏の「圧力より対話」は何ら効果はないと言える。

 政府は北への制裁を更に強化する方針とのことで、それは拉致問題などで北が対話にすら応じず、既に解決した問題としているからであって、これでは制裁を強化して、悲鳴を上げるまで締めあげるしかないであろう。北の宋日昊(ソン・イルホ)日朝交渉担当大使は「制裁自体は効果はないが、万景峰号が行けなくなり、普段往来している人が日本に行けなくなった」と言っているらしいが、効果がなければ、このまま制裁を継続しても北は何ら困ることはないと言うことなのであろう。ならば対話すら出来ない国に対しては制裁の効果を身にしみて感じるまで継続した方が良いであろう。
(2007/01/15)

この記事は「今日のコラム」
「何ら効果はなかった山崎氏の北朝鮮訪問」
としてHPに掲載されていたものです。