私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

有害図書の指定された「親日派のための弁明」

2002年05月13日 20時56分43秒 | 韓国関連
~歴史認識に異説を認めない韓国政府~  

 韓国で発売された評論集「親日派のための弁明」(金完燮著)が、韓国当局によって「青少年有害図書」に指定されたとの新聞報道がなされていた。ポルノ雑誌でもないにも関わらず、日本の韓国統治を評価した評論集が、このような処分を受けるとは、韓国にとって「出版の自由とは何か」と首をひねざるを得ない。

 この評論集は、過去の日本の韓国支配に対す評価を肯定的にとらえていて、「日本統治時代はわれわれにとって祝福だった」「日本の政策は搾取ではなく共存共栄だった」など「日本は良いこともした論」とのことである。

 わが国でも千葉県のある図書館で、保守系の著者の本が大量に破棄される事件があった。それは左翼イデオロギ-を持った館員の行為であった訳だが、それはすでに出版され、一般に広く販売されている本とは言え、それでも大きな問題となった。また新しい歴史教科書の採択を巡り、左翼の連中は、この教科書を採択させない陰湿な運動を全国で繰り広げた。しかし、わが国では一部の左翼集団が行っているこのような出版、表現の自由に対する侵害行為を、韓国では政府が行うとは驚きを禁じ得ない。

 今回の決定は、韓国政府は、明らかに日韓の過去の歴史について異説は認めないとの姿勢を示しており、思想、表現、出版の自由の侵害と言わざるを得ない。韓国では「青少年有害図書」に指定されると、ポルノ雑誌と同じにビニ-ルで梱包され有害の表示をしなければならないので、一般書店では手に入らなくなるとのことである。韓国政府は、北朝鮮の左翼思想についての出版物をほとんど自由化しているとのことであるが、歴史評価にすぎない、この評論集を出版禁止同然の規制をして国民の目に触れさせないようにする意図は何であろうか。

 韓国の歴史教科書は、日本を悪者としてとらえ、徹底した反日教育が行われているという。最近、韓国で作ったばかりの橋が落ちるという事故があったそうだが、日本統治時代を知っている人は「日本統治時代に作られた橋はまだ何でもないのに、どうゆう訳だ」と憤慨すると、日本統治時代を知らない人は「日本統治時代がなかったら、丈夫な橋を作れた。だから日本が悪い」と言うそうであり、なんでも日本に責任があるという訳で、まさに、反日教育が徹底的に行われていることを示している。この著者は、まだ30代の若い評論家だそうだが、その著書の中で「歴史歪曲しているのは日本ではなく韓国がしている」とも書いているそうであり、7月に翻訳されて出版されるとのことで、是非読んでみたいと思う。

 日本の韓国統治は本当に悪い事しかしなかったのか。この著書の通り「日本は良いこともした論」が誤りかどうか、「日本は韓国を植民地として搾取の対象としたのではなく、投資や開発や教育を並行し、共栄共存の政策を行った」ことが本当であるか、調べればすぐ分かることではないか。韓国よ!いい加減に日本悪人論はやめてもらいたいと言いたい。日韓間の歴史について冷静に検証して、その認識を改める必要があると自国政府を批判したこの若い著者の勇気を讃えたいと思う。

 それにしても、日本人でありながら、日本の過去をすべて否定的にとらえ、日本がなんでも悪かった論を振り回す、反日思想に固まった反日日本人と言われる左翼や進歩的な人達には、この著書を是非とも読んでもらいたいものである。
(2002/05/13)

この記事は「私の主張」第113号
「有害図書の指定された『親日派のための弁明』」
~歴史認識に異説を認めない韓国政府 ~
としてHPに掲載されていたものです。