イラク問題で、親米の人が多い保守層の中でも米英両国軍のイラク攻撃反対を叫んでいる人がいるが、イラクは過去に多くの国連決議を無視し続け、また国内のクルド人に対し化学兵器を使用した前歴があり、さらには大量破壊兵器の査察に対して妨害活動を繰り返してきた。であるから査察を継続しさえすれば、大量破壊兵器を廃棄させることができると思うのは疑問であり、日本よりも広いイラク国内のどこに隠してあるか分からない生物・化学兵器などをイラクの全面的な協力なしに、発見して廃棄させることなど不可能である。
イラクが「大量破壊兵器はここにあります」と言わない限り、「勝手に調べて下さい」と言われて、査察団がイラク国内の全てを調べることなど何年どころか、永久に出来る訳けはない。
最近のイラク攻撃反対の反戦運動は反米運動となり、大量破壊兵器を保有し、テロ支援国家としてのイラクに向けられていないという奇妙なものであり、これではイラクの独裁者フセインを利するだけである。
イラクが自発的に大量破壊兵器を廃棄して武装解除をすれば、米英両国軍はイラク攻撃をしなくて済む訳だが、では、いつまで査察を続ければ、イラクは武装解除をするのであろうか。今までのイラクの態度からしてそんなことはあり得ない。
米英両国軍のイラク攻撃反対の運動ではなく、「イラクは大量破壊兵器を廃棄せよ」との運動を起こさなくてはならないのに、そのような波はなく、このまま米英両国軍がイラクを攻撃しなければ、フセインが君臨する大量破壊兵器を保有したままの独裁国家として存続することを国際社会は容認することになる訳である。
イラク攻撃反対、反米を叫ぶ日本人は、イラクと同じ、テロ支援国家の北朝鮮が化学、核兵器などの大量破壊兵器を保有しているかも知れないということには目をつぶっている。仏独には北朝鮮の脅威は感じないかもしれないが、日本は直接北朝鮮の脅威に直面しているのである。
まさか北朝鮮が日本を攻撃することなどあり得ないと思っている人が多いであろうが、過去に北朝鮮は、「東京を火の海にする」と言って恫喝したことがあり、現に北朝鮮は、日本を攻撃出来る弾道ミサイルのノドンやテポドンを保有している。
北朝鮮の恫喝に日本は単独で対抗できないのに、反対と叫んで脅威を防ぐことはできれば良いのだが、そのようななことは出来ない。イラクより北朝鮮の脅威が迫っていても日本は米国の軍事力が背景にないと何もできない情けない軽武装国家である。であるから、私は最近の反戦反米運動に危機を抱いているのである。日本はアメリカを断固支持する。それが最善の選択肢で、それ以外に日本が生き残る道はない。
(2003/03/15)
この記事は「今日のコラム」
「日本は米国支持が最善の選択肢」
としてHPに掲載されていたものです。
イラクが「大量破壊兵器はここにあります」と言わない限り、「勝手に調べて下さい」と言われて、査察団がイラク国内の全てを調べることなど何年どころか、永久に出来る訳けはない。
最近のイラク攻撃反対の反戦運動は反米運動となり、大量破壊兵器を保有し、テロ支援国家としてのイラクに向けられていないという奇妙なものであり、これではイラクの独裁者フセインを利するだけである。
イラクが自発的に大量破壊兵器を廃棄して武装解除をすれば、米英両国軍はイラク攻撃をしなくて済む訳だが、では、いつまで査察を続ければ、イラクは武装解除をするのであろうか。今までのイラクの態度からしてそんなことはあり得ない。
米英両国軍のイラク攻撃反対の運動ではなく、「イラクは大量破壊兵器を廃棄せよ」との運動を起こさなくてはならないのに、そのような波はなく、このまま米英両国軍がイラクを攻撃しなければ、フセインが君臨する大量破壊兵器を保有したままの独裁国家として存続することを国際社会は容認することになる訳である。
イラク攻撃反対、反米を叫ぶ日本人は、イラクと同じ、テロ支援国家の北朝鮮が化学、核兵器などの大量破壊兵器を保有しているかも知れないということには目をつぶっている。仏独には北朝鮮の脅威は感じないかもしれないが、日本は直接北朝鮮の脅威に直面しているのである。
まさか北朝鮮が日本を攻撃することなどあり得ないと思っている人が多いであろうが、過去に北朝鮮は、「東京を火の海にする」と言って恫喝したことがあり、現に北朝鮮は、日本を攻撃出来る弾道ミサイルのノドンやテポドンを保有している。
北朝鮮の恫喝に日本は単独で対抗できないのに、反対と叫んで脅威を防ぐことはできれば良いのだが、そのようななことは出来ない。イラクより北朝鮮の脅威が迫っていても日本は米国の軍事力が背景にないと何もできない情けない軽武装国家である。であるから、私は最近の反戦反米運動に危機を抱いているのである。日本はアメリカを断固支持する。それが最善の選択肢で、それ以外に日本が生き残る道はない。
(2003/03/15)
この記事は「今日のコラム」
「日本は米国支持が最善の選択肢」
としてHPに掲載されていたものです。