自衛隊イラク派遣岡山訴訟、原告敗訴 憲法判断せず
2009年2月24日16時28分
イラクへの自衛隊派遣は憲法やイラク特別措置法に違反するとして、岡山県内に住む約40人が国を相手に、派遣差し止めや違憲確認、損害賠償を求めた集団訴訟で、岡山地裁(近下秀明裁判長)は24日、原告側の訴えを全面的に退ける判決を言い渡した。
原告側は裁判で「憲法9条に違反するイラク派遣によって原告らの平和的生存権が侵害され、著しい苦痛を受けた」と主張。国側は「派遣は原告らに向けられたものではなく、原告らの法的利益を侵害しない」と反論していた。
同様の訴訟は全国11地裁で争われ、岡山より前に判決のあった10地裁では原告側がすべて敗訴。しかし、昨年4月の名古屋高裁判決はバグダッドを「戦闘地域」としたうえで「多国籍軍の武装兵員を空輸するのは、他国による武力行使と一体化した行動」と述べ、憲法9条1項に違反すると認定した。原告側の訴え自体は棄却したため国側は上告できず、判決は確定している。
この日の岡山地裁判決は名古屋高裁以降初めての、同じ論点をめぐる司法判断として注目されていた。
(朝日新聞)
(引用終了)
今月22日の日曜日に、ある祭りの一環として地元商店街がフリーマーケット方式で市を開いているイベント会場に行った時のことだが、その中に浮いたような存在としか思えない「九条の会」の連中が机を並べて、九条ワッペンなどのグッツを売っていた。その連中は男が3人で女が1人の全部で4人程で、何の話しをしているのか分からないが、お互いに談笑していたので、しばらく様子を見ることにした。
イベント会場なので、多くの人がいたが、「九条の会」の連中に声をかけたり、パンフレットのようなものも置いてあったが、それを貰いに来る者も見ていた限りではおらず、余程「本当に九条を守っていれば戦争はないのですか」と声を掛け、どのような事を言うのか反応を確かめようと思ったが、言うことは分かっており、無駄な時間を費やすことはないとしてやめにした。
世界広しと言えど、国の安全を憲法に託して、それをご本尊のようにして祈っていれば戦争になることはないと信じているのは九条の会の連中だけであろう。その憲法は米国製であるからして、九条の会の連中は「こんな素晴らしい憲法を作って頂き感謝します」と言い続ける親米主義者でなければならない筈だが、なぜか米軍基地反対を叫んでいるようであり、であるから、その主張に一貫性がなく何が何だか分からない。
九条の会の連中が自らの思想を実践するとして、外出する時も夜になって寝る時も戸締まりをしないのは勝手だが、家の中には、九条が書かれたご本尊があるだろうから泥棒の被害にあうこともない筈である。だが個人的には、そのような考えでも良いかも知れないが、国家となれば、九条の会の連中の思想をそのまま当てはめることは出来ず、無防備にすることは極めて危険であり、そのような大実験を国単位で行って九条の会の連中以外の国民を巻き込むことは許されることではなく、であるから連中の考えは外患誘致に該当すると言われているのである。
読む人によって解釈が異なる憲法九条は早期に改正した方が良いと思っているが、それは九条を巡って、不必要な訴訟が繰り返されているからである。報道によれば、自衛隊のイラク派遣は憲法違反として、岡山県の住民が違憲確認や1人1万円の慰謝料を国に求めた訴訟の判決が岡山地裁であり、近下秀明裁判長は住民らの訴えを退けたそうだが、当然の判決であり、このような不必要な訴訟が繰り返されることは、他の訴訟に影響を与えるだけであり、まったく無駄なことだと言わざるを得ない。
この岡山県の住民が前の選挙で何党に投票し、次期選挙では何党に投票するつもりなのか知りたいものだが、九条の会が日本共産党関係であることは分かっているので、このような訴訟を起こすのも特定の思想に染まっていない普通の住民ではないのは確かであろう。
自衛隊がイラクに派遣されることで、日本人がテロの標的となる危険性が増すなど、国民の「平和的生存権」を侵害したと主張し、1万円の慰謝料を要求したとはおかしな話しであり、慰謝料請求しないと訴訟にならないことは分かるが、慰謝料ならば政府の命令によってイラクに派遣され「平和的生存権」が侵害されることになるかも知れない自衛隊員やその家族が貰えるような訴を起こすべきである。
連中が訴訟を各地が起こすのは慰謝料を貰うのが目的ではなく、敗訴することは想定内であって、裁判長の傍論であろうが、自衛隊のイラク派遣は違憲との判断が出ることだけを待っているのであり、であるから昨年の4月に名古屋高裁が、原告の請求を棄却した上で航空自衛隊の空輸活動は憲法九条に違反すると初判断を示したことに大喜びして、敗訴したのに上告しなかった訳で、にも関わらず違憲判決が出たと勘違いをしているのだから話しにならない。
(2009/02/24)