文観(もんかん)を追え
先日(17日・日)の神戸新聞は、加古川市教育委員会は、同市加古川町大野の常楽寺にある「石造十三重塔」を市文化財に指定したことを報じました。
以下の記事はその一部です。
・・・過去の記録によると、(石造十三重塔の)塔身には制作年代を示すとみられる銘文が刻まれていた。
判読できるのが一部分のみだったため、文安2(1445)年とする説もあるが、形式などから正中2(1325)年の建立の可能性が高いという。
同寺は、後醍醐天皇に重用された真言宗僧、文観ゆかりの寺で、文観が正和4年(1315)に建立したとされる石造塔(県指定文化財)などもある。・・・(神戸新聞より)
論文「東播磨の中世石塔と文観(山川均)」を紹介
不思議なものです。時を同じくして、昨日(21日・火)、石造物を研究されている山川均先生の論文「東播磨の中世石塔と文観」(奈良歴史研究・第86号)を読むことができました。
文観と加古川地方の石造物について書かれています。
私たち加古川人としては、必読の論文です。
いままで文観の前半生はほとんど知られていません。日本の歴史を動かした文観が、ほぼ加古川の人ということを証明されています。
まさに痛快です。
私一人が、ほくそ笑んで読んでいては、あまりにももったいない内容です。
そのため、山川先生に叱られるかもしれませんが、やさしい文章に少しだけ変えて、ブログで紹介します。ぜひお読みください。
そして、お隣の人にお話しください。(no3518)
*写真:常楽寺(加古川市大野)の石造十三重塔
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