ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

地域(加印)の風を読む(40) 余話:別府川

2017-03-15 07:50:37 | 地域の風を読む

    余話:別府川

 前号で「加古川の水害」を取り上げましたが、今日はその補足です。

 地図の神野町西之山から東への流れる川は、曇り川(くもりがわ)です。

 曇り川は「雨の時(曇ったとき)だけ流れがある」 といわれ、ふだんは雨が少ない川です。

 そんな川ですが、ひとたび長雨が続くと濁流となり、一気に加古川へ水を吐き出す川です。

 大雨の時は、加古川の川も大水です。その時、水は加古川に流れこんでくれません。むしろ、そのままでは逆流させしかねません。

 そんな時、水は流路を南に流れ、五ヶ井用水に沿って一気に流れ下ります。

 そのため、昔から、大野周辺をはじめ南部の平地部は幾度となく洪水を引きおこしました。

 そのため、昭和33年ごろから別府川を延長し、曇り川の水を別府川に流す案が計画されました。

 地図の中央を流れる川(青い線)は、延長された新しい別府川の流路です。

 別府川は、もともと加古川バイパスのすぐ北の野口町白ヶ池川の河口辺りから下流へ、そして瀬戸内海へ流れていました。

 現在は、そこから延長されJR日岡駅のところまで完成しています。

 あと少しの延長工事を残すばかりとなっています。現在、延長工事が始まりました。(no3509

 *図:延長された現在の別府川の流路(青い線)

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