昭和26年8月発行の「加古川市広報」の一部を読んでみます。
加古川市が誕生して1年がたちましたが、加古川市の財政は、火の車のようです。
その財政を補うため「市営競輪」の運営も計画されていました。
課題は山積(財政問題)
市営競輪も計画に
・・・市制施行後の一年は、いくたの諸間題と、山積する諸事業の処理遂行に.市理事も議会も文字どおり、工夫と努力の連続であった。
上水道施設問題、学校改築問題、道路の修築、農事施設の改良、商工業振興問題、観光社会厚生事業、市民税の減免等々枚挙にいとまはないが、幸いにしていずれも逐次、計画より実行へと着々地歩を進め、ここに市勢は「市民のための発展」について一応の「フアンディシヨン」を築いたともいえるのであります。
さらに最近の特筆事項としては市営競輪事業の施行が具体化したことであります。
(略)
尊い市民の血税以外に税外収入の方途を見出すことは、最近各市が何れも絶大な苦心と、努力を傾注しているところでありますが、それに応ずる最も魅力的存ものの「ひとつ」として競輪事業が挙げられるのであります。
わが加古川市もその財源獲得策として、市営競輪施行を討画し・・・・(略)・・・これによって市財政の前途には一大光明が見出されたものといえます。(以下略)(no3505)
*写真:加古川市旧市役所(昭和25~45年まで市役所として使われ、その後は中央公民館として使用されています)