私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

電動車椅子も自転車と同様に軽車両扱いにすべき

2018年11月27日 21時01分48秒 | 社会問題

電動車椅子で飲酒ダメ? 「誤操作恐れ」 警察庁呼び掛け

2018/11/24

 電動車椅子を利用中の飲酒を巡る警察の対応について、障害者団体が抗議を寄せている。警察庁が「操作を誤らせる恐れがある」などとして禁止を呼び掛けているためだ。団体は「不当な差別だ」として改善を要望。道交法上、車椅子は歩行者扱いだが、普及に伴って事故も増えており、識者の間でも見解が割れている。 (浅野有紀)

 「飲酒等して電動車いすを利用することは絶対にやめましょう」

 警察庁が二〇〇二年に作成し、ホームページで公開している「電動車いすの安全利用に関するマニュアル」の一文だ。飲酒による影響で、危険の感じ方が鈍くなったり、操作に支障を来したりするなどとして、飲酒の禁止を強く呼び掛けている。

 道交法は、電動車椅子も含めて車椅子や歩行補助車等を歩行者と定義している。高齢者が使う三輪や四輪の電動シニアカーも電動車椅子に含まれている。警察のマニュアルは、こうした車両と障害者用の電動車椅子を区別していない。

 これに対し、障害者の権利を訴えるNPO法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議(本部・東京)が八月、警察庁にマニュアルの飲酒に関する部分を削除するよう要望書を提出。電動車椅子の利用者のみに飲酒を禁止することは「道交法に矛盾しており、障害者差別解消法で禁じている不当な差別的取り扱いに当たる」としている。

 実際、電動車椅子を利用する障害者に対し酒類の提供を拒否する事例も起きている。滋賀県の大学非常勤講師頼尊(よりたか)恒信さん(39)は六月、ビール工場を見学した際に「電動車椅子の人は試飲できません」と伝えられた。抗議すると「試飲の時だけ手動に切り替えるなら」との条件でようやく認められた。

 日頃も、飲食店などで「飲酒運転になるのでは」と店主から心配されるという頼尊さん。説明して納得してもらえれば提供してもらえるが、拒否されることもある。「店の考え次第で、飲酒の権利が奪われるのはおかしい」と話す。

 警察庁によると、電動車椅子の交通事故は二〇一二~一七年で年間百五十五~二百十五件発生、うち利用者が飲酒した状態だったのは一~五件だった。

 警察庁の担当者は本紙の取材に対し「高齢化で電動車椅子の利用者が年々増える中、飲酒状態で電動車椅子を利用した人の死亡事故も発生している」として、マニュアルは変えない考えを示している。

◆差別に当たる

<障害者の権利に詳しい川島聡・岡山理科大准教授(障害法)の話> 法律で禁止されていない飲酒を店側が断るのは過剰ではないか。車椅子の人は自宅でしか飲酒できないことになり、差別に当たる。

◆事故多く危険

<車椅子事故を調査した縄井清志・つくば国際大教授(福祉工学)の話> 福祉用具が体の一部なのは理解できるが、高齢化で電動車椅子の利用者は増え、事故も多い。危険なので飲酒は控えたほうがよい。

◆試飲断られ店を提訴 「多様性受け入れて」

 電動車椅子の利用者に飲酒禁止を呼び掛ける警察の対応が議論を呼ぶ中、電動ではない車椅子でも、店側の判断で飲酒は危険だとして、酒類の提供を断られ、訴訟に至ったケースもある。 (浅野有紀)

 障害があり、車椅子を利用しているカナダ出身の料理研究家カトロウン・デニーさん(57)=東京都=は八月、西武池袋本店内のワイン販売店で、有料でワインを試飲したが、二杯目を受け取った際に別の店員から試飲をやめるように言われた。

 カトロウンさんは「人権侵害だ」として西武池袋本店に抗議書を提出。同店は、二〇一六年にワインの試飲会場で車椅子の車輪が他の客の足をひく事故があり、以降は車椅子利用者には試飲を遠慮してもらっていると回答した。

 カトロウンさんはこれまで、飲食店で飲酒を断られた経験はなく「五輪に向け多くの人が日本を訪れるというのに、多様性を受け入れられないようではいけない」と主張。そごう・西武とワイン販売店を相手取り、百七十万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴し、二十一日に第一回口頭弁論が開かれた。

 そごう・西武によると、西武池袋本店は八月から車椅子利用者に対しても、危険性を説明した上で客側が希望すれば提供している。

 警察庁によると、電動でない車椅子の交通事故は二〇一二~一七年に年間六十二~百一件発生。うち、利用者が飲酒していたケースは一~三件だった。

 警察庁は本紙の取材に対し「手動の車椅子でも、利用時の飲酒は危険」との認識を示している。
(東京新聞)

(引用終了)


 先日、知り合いの80歳代の方と一緒に買い物に行った時のことだが、購入したい商品は2階の売り場にあるようなので、エスカレーターを利用することにした。だが、その知り合いは足が不自由で、杖を使わないと歩けない方であったので、私が、エレベーターで2階に行くことを勧めたが「大丈夫」と言うので、付き添ってエスカレーターに乗ったところ、突然ふらついて転倒しそうになったので、私が咄嗟に腕を取って転倒をを免れたことがあった。

 2階に着いてエスカレーターから降りる時も危ないと思ったので、私が腕を取って転倒しないようにした。すると、中年の女性が「危なかったですね」と声を掛けてきて、なんでも、その方は以前エスカレーターで転倒して骨折したことがあるそうで「足がご不自由なようですが、お怪我をなさらないようにエレベーターをお使い下さい」と忠告してくれたので、御礼を言って、買い物を済ませて1階に下る時はエレベーターを利用した。

 帰りの車の中で、その知り合いと、世間には親切な方がいるものだとの話しになり、これからは怪我をしないように必ずエレベーターを利用することしたが、誰でも年を取れば歩行が困難になることもあるので、そうなった時には無理をしないことや、自分や他人に怪我をさせる恐れがあることは避けるべきで、また、どうしても出来ない事があれば誰かに頼む必要があるのは言うまでもない。

 自身が健常者ではなく、歩行困難のために誰かの介助がないと外出も出来ない方でも車椅子を利用することによって、近くであれば外出も可能であろう。最近は介助者が必要ない電動車椅子による事故も増えているそうであり、東京新聞によれば、警察庁が「操作を誤らせる恐れがある」などとして電動車椅子を利用中の飲酒をやめるように呼びか掛けていることに障害者団体が抗議していると報じられている。さらに、この東京新聞の記事の中に、車椅子を利用しているカナダ出身の料理研究家カトロウン・デニーさんが8月、西武池袋本店内で危険だとしてワインの試飲を断られたことから抗議書を提出し、その後に、そごう・西武とワイン販売店を相手取り、百七十万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことも書かれているが、要するに車椅子を利用している者であっても飲酒の権利があり、差別だと騒いでいる訳である。
 
 身体障害者は健常者と異なり、誰かの介助が必要になることもあるので、自分を助けるのは当然と言った態度を取ったり、自分の思う通りにならないと、訴訟を起こしたりしているようでは身体障害者も対する理解が高まるとは思えない。カトロウン・デニーさんの場合は、飲酒出来なかったことが差別ではなく、車椅子という不安定な乗り物に飲酒して乗れば正常が判断が出来なくなり,自己または他人に怪我を負わせたり、物の損壊の恐れあると注意されたのだから、前述した知り合いの80歳代の方のよように、注意されたことを親切と捉えて感謝する気持ちさえないようだ。

 道路交通法によれば車椅子は歩行者扱いになっていることから、飲酒禁止はおかしいとの主張なのであろうが、身体障害のために歩行が出来ない方が、松葉杖を使用しているのと、重さが200キログラムにもなる電動車椅子では、危険度も異なるし、現に事故が起きているとなれば、何らかの規制が必要であろう。

 電動車椅子の操作を誤れば人に怪我をさせる恐れがあるとなれば、現行の歩行者扱いを改めて自転車などと同様に道路交通法の規定による軽車両とすべきで、だからと言って運転免許が必要になる訳ではないし、酒に酔って正常な運転が出来ない恐れがある酒酔い運転をすれば罰則があることから、どうしても外で飲酒したいのであれば、電動ではなく、手動の車椅子で、かつ介助者がいる場合に限るべきである。しかし、この報道のように自分の思う通りにならないとすぐ差別だと騒いで提訴まで起こすような者がいるから困ったものであり、介助者に常に感謝の気持ちで接している多くの身体障害者にとっては迷惑な話しではなかろうか。
(2018/11/27)

写真:「五輪に向け、多様性を受け入れるべきだ」と話すカトロウンさん=東京都豊島区で