私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

自衛隊をこけにする人がのさばる国

2002年04月07日 19時38分22秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
~首長に反自衛隊の感情を持った自治体の不幸~  

 平成7年1月17日に発生した阪神大震災から、もう7年以上が経過した。私は、その日はちょうど仕事休みで、朝8時ころ目覚めて、寝ぼけまなこで1階の居間に降りていくと、女房が「神戸が地震ですごいよ」というので、テレビを見ると「いやこれはひどい」と思わず声を出してしまった。ビルや高速道路が倒壊したり、火災が数十個所で発生している映像が映し出されており、私は「こんな状態ではおそらく 1.000人以上の死者が出ていると直感した。実際は6.000名以上の方が亡くなっているのだが、同じテレビ画面をみていたであろう政治家は、緊急事態であるとは思わなかったのであろうか。  

 当時は、反対することばかりで対案を示さない社会党が自民党と連立政権を組んでいた時期であり、「緊急事態を想定することさえもいけない」との考えの方が首相であった不幸が加わり、対策が後手後手となり、多くの犠牲者を出してしまった。

 大きな災害が起きた時は、自己完結能力がある軍隊の活動が最も優れていることはいうまでもないが、わが国では自衛隊に対して、今だにアレルギーを持つ人がおり、それが自治体の首長であると、その市町村に住む住民は不幸である。

 当時の兵庫県知事も、そのような人であったようで、自衛隊に災害派遣を要請する手順も知らず、地震発生から4時間以上経った午前10時に自衛隊側からの催促でしぶしぶ要請をしたようである。災害派遣を要請する決断がこれほど遅れるとは、日ごろ自衛隊との連絡調整が良く出来ていればこのようなことにはならないであろう。

 私の住む地域は静岡県駒門にある陸上自衛隊の第一特科連隊が担当地区になっているそうだが、 自治体の首長であれば、自分の町の担当はどこ部隊か当然知らなければならないし、自衛隊との普段のコミニケーションも必要であることはいうまでもない。  

 当時の報道によると、神戸港に入港しようとした緊急援助物資を積載した自衛隊の艦艇までも阻止されたとのことで、その後、それは事実ではないとの報道がなされていたが、後日、自衛隊の方から伺った話では入港を阻止されたのは事実であるそうである。

 救援に駆けつける自衛隊の部隊を見て、「自衛隊などいらない」と普段思っていた方が、「消防や警察を見ても感じなかったが、自衛隊がこんなに頼もしい存在とは思わなかった」と話されたり、続々と救援の駆けつける部隊の車列に拝むように手を合わせる方がテレビに出ていたが、それが普通の市民の感情ではないであろうか。

 反自衛隊感情がある方は、その時、自衛隊が設営した風呂に入ったり、食事の世話にはならなかったのか。まあ、惚けてお世話になったことであろう。自分達を守ってくれる軍隊(自衛隊)をこけにする人がのさばる国がまともである筈がない。
(2002/04/07)         

この記事は「私の主張」第100号
「自衛隊をこけにする人がのさばる国」
~首長に反自衛隊の感情を持った自治体の不幸 ~
としてHPに掲載されていたものです。