ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

監視が厳しい!…大島頭首工

2022-04-14 06:51:50 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県三条市荻島(おぎじま)にある信濃川水系の北陸農政局大島(おおじま)頭首工を訪れます。アクセスは国道8号沿いにあるニイガタ重量株式会社近くの信濃川沿いの道を入って行き、県道537号を横切ってしばらく行ったところにあります。

まずは信濃川に築造された大島頭首工本体をご覧ください。上流側に2つ、そして下流側に6つの「ヘーベル君」がいます。(ヘーベル君についてはコチラを参照してくださいね)



2つのヘーベル君のよりもさらに上流側には取水設備があります。これについてはあとで説明します。



2つのヘーベル君を横から見た様子。特に柵がないので入れそうですが、「きけん!入らないでください」と看板がある通り、一歩でもその先に足を踏み入れると近くの管理所で見張っている人から「危ないですよ。入らないでください!」と即座にアナウンスされます。(経験済み)



下流にいるヘーベル君六人衆。信濃川を横断している鉄管に付随する橋は「信濃川水管橋」と呼ばれるもので、1993年5月に設置されたもの。





左岸側には魚道が作られています。



頭首工本体には「水利使用標識」と「大島頭首工」のプレートが貼られています。





さらに、「大島頭首工のあらまし」が書かれた案内板。以前は信濃川の水をポンプにより農業用水として取水し、下流域の受益地へ供給していたが、地盤沈下および信濃川の水位の低下、さらには施設の老朽化が進んだため取水が困難に。そこでこの地に頭首工を建設することで一括取水し、農業用水供給の安定化を図ることが可能となったそうな。大島頭首工本体の完成は1991年。



その付近から信濃川の上流方面を眺めると、こんな感じ。



そして下流側の景色。



六人のヘーベル君たちの「横顔」。



頭首工の左岸側にあるこの建物が「大島頭首工管理所」。頭首工の位置は、この写真でいうと管理所の向こう側になります。





管理所入口の門を入ると、すぐに「にいがた農業水利施設百選」の案内板があります。リンク先を見ると、確かに23番目に出ていますね。でも、よく見ると百選と謳っているのに102まであるんですけどー。受ける(ギャル風)



先ほど見た信濃川の取水設備で分水した水は堤防の下を潜り、管理所の敷地内のこの場所に流れ込みます。写真左上に見えるのが「2人のヘーベル君」で、取水設備はその上流側、つまり写真には写ってませんがヘーベル君たちの右側になります。



堤防下の水路を流れて来た水は向こうへ流れてゆきます。



流れて来た下流側から見ると、こんな感じ。



そして、この水門を抜けて下流域の田畑へ農業用水として使用されるのです。



敷地内には「信濃川下流農業水利事業 記念碑」と刻まれた石碑。



その裏側には同事業の概要が書かれており、先ほど「あらまし」のところに書かれていた信濃川の水位の低下は昭和45年(1970年)頃からとあり、また、すべての工事が終了したのは1995年と記されています。



北陸農政局は監視が厳しいゾ!(クレヨンしんちゃん風)
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