ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

秋の例会

2015-10-11 05:54:10 | 脳みその料理
久しぶりの例会。来宅するメンバーのために腕を振るいました。全景はこちら。



この日のメインディッシュはクリーム・コロッケ。下に敷いてあるソースは洋食屋さんもどきの本格トマトソース。マッシュルーム、ニンニク、玉ねぎ、人参、ハムなどを炒めて、トマトジュースで煮込んだ後、ミキサーにかけてから網で漉して完成。



秋といえば秋刀魚。今回は梅干しと一緒に煮てみました。醤油、酒、みりんなどで味付けしながら2時間ほど弱火でコトコト煮ると骨まで丸ごと食べることができます。通常、こうした煮付けをすると魚の皮がベロベロに剥けてしまいますが、剥がれにくくなる裏技があるんですよ。それは煮る前に魚の表面を酢で洗うんです。たったこれだけですが、 2時間煮ても表面の皮はほとんど剥がれません。



ちなみに右側にあるのはホタテの炙りとカボス餡。ホタテは表面を10秒ほどサッと炙ってから冷やします。餡はだし汁にカボスの皮をすったものと果汁を入れて沸騰させ、仕上げに水溶き片栗粉でトロミをつけて完成。ただ、ちょっと片栗粉を入れすぎて「スライム」のようになっちまいました。とほほ。


ちょっとした「締め」に、中華肉味噌を乗せた素麺です。中華肉味噌はひき肉を甜麺醤、醤油、砂糖、紹興酒で煮詰めて作ったもの。素麺の汁は醤油ベースですが、これに酢と豆板醤とごま油を入れて、これまた中華風にしてあります。見た目よりもサッパリとした味わいです。



このほか、手作りブルーベリー・アイスクリームをデザートに出して終了。

夕方から始まった宴は午後10時半頃まで続きました。メンバーのひとりは途中から爆睡してましたが、皆楽しい時間を過ごせたようで何より。それにしても今回の写真はピンボケだなあ。今度はもっと綺麗に撮ります。
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目先の享楽と未来の健康

2015-10-08 04:49:38 | 脳みその日常
ワシが勤務している店の嬢たちの多くは昼夜働いています。一応、昼間の仕事がメインで、夜の仕事はアルバイト。嬢たちと話していて気づくのは、ある共通点です。

それは彼女たちの昼間の仕事が似通っていること。一番多い職種はアパレルの店員。次に多いのは前にも記事で書きましたが美容師。あとはネイル・アーティストや大学生、女優などが続きます。ごく普通のOLはほとんどいません。

それにしてもアパレルの店員の多いのは驚きです。でも、なぜそんなにアパレルの店員がここで働いているのか。聞けば、給料がとても安いかららしい。中にはアパレルの店長をしている人まで働いていたりするんですよね。

「なんでそんなに働くの?」
「えー、お金に不自由するのって嫌じゃないですか」
「ほぉ…」

カネがないことを何とも思わないワシからすれば不思議な感覚。自由にお金を使いたいと考える彼女らのほうが、もしかすると普通の感覚なのかもしれません。まあ、働く動機がどうであれ、嫌な酔っ払いの相手をするのは大したもんだなといつも思います。

ところで、アパレル業界はワシにとっては異業種の世界。聞くたびに驚くことばかり。例えば、季節が変わるごとにその店が指定する化粧品や口紅をつけなければならないという店もあるんだとか。

そうしたコスメが無料で支給されるのならいいんですが、全て実費なのだそうです。そりゃあ高価な化粧品をシーズンごとに購入するんですから貯金もできないでしょうねえ。また、接客する際の洋服にも「しばり」があったりもするそうです。わけのわからないメーカーの洋服を着られては店としては困るということなのでしょう。もちろんそれも自費で購入させられるそうな。

もっとも、全ての店がそうというわけではないでしょうけど、話を聞くにつけてその業界も大変だなと思いました。

昼夜働く嬢たち。彼女らは今は若いから無理がきくのです。でも連日の泥酔しながらの勤務が身体に影響を及ぼさないわけがない。そのツケは必ず来ます。「送り」をするオッサンは彼女たちを乗せるたび「無茶したらいかんよ」と口うるさい小姑のように話しかけます。

彼女らは皆「ハイハイ」と返事をしてくれますが、全くどこ吹く風。他人事のよう。だけどオッサンも負けてはいません。のれんに腕押しだけれど、嬢を乗せるたび語るようにしています。今日もそうしました。なぜ執拗に語り続けるのか。このままの状態だったら彼女たちの未来がわかるからです。

自分の身体は自分にしかマネージできません。未来がどうなるかは今の自分の身の処し方で決まる。だから今言うんです。これはどんな人生にも言えることかもしれないですね。
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身に覚えのない尾ひれ

2015-10-05 05:17:15 | 脳みその日常
8月初旬から入院していた老父を一旦退院させて、先日ショートステイの施設に入所させました。もう独居できないためです。留守宅の実家の整理をしていると、見知らぬ訪問者が…。

「あの、すみません」
「はい?」
「私、○○の娘なんですけど…」
「ああ、そうなんですか!」

○○というのは老父の友人で、その娘さんに会うのは初めて。知らないのも無理はありません。その方が来宅されたのは老父が入院していたことを人づてに聞いて、見舞金を持参されたという次第。

最初は丁重にお断りしたのですが、相手も簡単に引き下がらず。そして色々話しているうち、話題はなぜかワシのことになりました。

「お忙しいのに、頻繁に帰省してお父様の世話をしてますよね」
「いえいえ、最近はそんなに忙しくありませんからね」
「そんなことないでしょ? 随分とご活躍されてるみたいだし…」(え?)
「いえいえ、ちっとも活躍なんぞしてませんて」
「時々ラジオなんかにも出演されてると聞きましたよ」(は?)
「ん~、出演したことはないんですけど」(誰と間違えているんだ?)
「でも、海外にもよく仕事で行かれるんですよね?」(え?)
「まず行きませんけど?」
「だけど、えらいわぁ」

火のないところに煙は立たぬと言いますが、この人の中でワシは大火事になっとるようです。ただ、その情報はよその人から聞いたというので、大火事になっているのはその人だけではないのかもしれません。これはもう「尾ひれ」どころか、尾ひれのほうが主役になってるじゃありませんか!

数十年も地元を離れていると、ワシの知らぬところでとんだ出世話が一人歩きしていることに驚きました。

でも、誰が根も葉もないデタラメな話を広めているんでしょうねぇ。こわいわ~。
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きゅうせいき

2015-10-04 07:12:10 | 脳みその日常
老父の世話をするにつれて、介護のことや介護保険の知識をどんどん知るようになってきました。それまでは介護制度のことなんて全くのシロートでしたが、その制度を知れば知るほど様々な感想を持つようにもなります。制度の不備や改善点などなど。

ともあれ、老父をめぐって様々な方が仕事をされているのを見るにつけ、本当に頭の下がる思いですが、時々「え?」と思うこともあります。

ある医療ソーシャル・ワーカーとの会話。

「まあ、ここは『きゅうせいき』の病院ですから…」
「きゅ、きゅうせいき?」

医療関係者にしてみれば何てことない内容でしょうが、特別な知識のない一般人が耳にした時、「きゅうせいき」の意味はきっと頭の中で「9世紀」と変換されるのではないでしょうか。この用語を初めて耳にして「急性期」と理解する人はまずいないと思います。だって、それは専門用語だから。

こんなわけですから、続く会話はこうなります。

「え、この病院、そんな昔からあるんですか?」
「え?」(何言ってんの、この人)
「え?」(あれ?なんか会話が噛み合ってないぞ…)

もっとも、すぐに「きゅうせいき」が「急性期」ということが分かったので事なきを得たのですが、日本語って本当に難しいなあと日本人なのにしみじみ思ったのであります。特に同音異義の専門用語はそうなりますね。

シロートの立場からすると、いきなり専門用語を出されると理解に苦しむもの。そこから学んだのは、いくら深い知識を持っていても門外漢の人に説明する際には誰にでも理解出来る言葉を使わなければいけないということ。ひいては話す相手がどんな人なのかを見極めた上で説明をしなければ相手に理解されないということでもあります。
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