ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

遺したもの

2016-08-14 12:03:08 | 脳みその日常


前回の記事で書いた友人が勤務していた会社の社長からTシャツが送られてきました。添えられた手紙には、これは彼女が生前親交のあった長野県の木曽町役場の方が作られたものだそうです。写真右下に描かれたイラストは友人が生前に書いたものを基にしたのだとか。

社長からすれば、生前彼女が世話になったからという意味でワシにこれを送ったのでしょうが、ワシにしてみればむしろ申し訳ない気持ちでいっぱい。だって、ワシは何ら大したことをしてなかったんですから。今でも、もっと何かできることはなかったのかなと後悔しているところなんです。

それにしても、人が与える影響力ってのはすごいなと思います。仕事上の付き合いとはいえ、東京から離れた地方の方々がここまでするもんかな。きっとこの友人は彼らに「目に見えない何か」を与えていたのだと思いますね。なんせこの人はとびきり気配りのできる人でしたから…。

そういえば、この人は某音大のピアノ科出身でした。使用していたグランドピアノは本人の遺志により先月木曽文化公園文化ホールのロビーに置かれたそうです。来週末の26日から三日間このホールを中心として木曽音楽祭が行われます。ご興味のある方は是非行かれてみてはいかがですか?

今夏の音楽祭、ワシは行けませんが、いつの日かそのピアノの音色を聴いてみたいと思っています。
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老いの意識

2016-08-09 05:06:38 | 脳みその日常
自分では全く意識していないのですが、ワシの世代は、どうやら老境に入っているようです。このところ、そう思わせることが周囲に起きているからです。

今年の5月18日、同じ業界の知り合いが子宮体癌で亡くなりました。この女性はワシと同い年で仕事もバリバリこなし、細かな気配りもできる優秀な人でした。癌で亡くなること自体は年齢には関係がありません。若くても亡くなりますからね。ただ、なんていうのかな、同い年で身近な人が亡くなったことで、改めて「死」というものを意識したように思います。

またネットで見たある番組に出演していた役者が、やはりワシと同い年。インタヴュアーが彼に「もうすぐお誕生日ですね!」と話を振った時、彼は

「あんまり嬉しくないね」
「どうしてですか?」
「あのな、この歳になるともう一歩ずつ死に近づいている感覚しかないから」

まあ、確かにそうなんですよね。人生の折り返し地点はとうの昔に過ぎ、あと何年生きるかを数えた方が早い。

さらに、昨日見たスポーツ・ニュースの記事。20代の選手がワシと同い年の選手に苦戦したという内容。結果的に同い年の選手は試合に負けてしまうのですが、その記事の文面に目が留まりました。

「大ベテランの老獪なプレーに翻弄された」

ろ、ろうかい…。はぁ、確かに若い選手から見ればそう見えるのか…。

こんなことを書いているからといって、何もワシがヘコんでいるのではありません。ネガティブになっているのでもない。もともと楽観的な性格なので、将来のこと、老後のことなんて深く考えたことがないんです。まぁ、考えたところでどうなるわけでもありませんしね。

ただ、こうやって書き出してみると、ワシの場合ですが、「歳をとったな」とか「老いたな」と思うのは外部からの情報によって左右されるのではないかということ。もちろん、「体力が落ちたな」とか「腰が痛いな」といった自覚はあります。そうなんですが、こうした現象が直接「老い」に結びつくのではない。まあ、そんなもんだろうぐらいの気持ちしかないのです。

でも、改めて世の中で活躍する同い年の人たちの情報を耳にすると、ワシ自身の中では何も変わっていないのに、なぜか「ああ、これが老いなのか」とか「実際はこうなのか…」と思ったりもします。

だからといって、そうした事実に影響されてすぐさま老け込むというのでもなし。人はそれぞれ与えられた命の長さがありますからね。他人と比較したって意味がない。ワシにはワシの人生があるのだから。

あとどれくらい生きるのかはわかりません。でもそんなことは気にしない。毎日毎日を一所懸命に生きるだけ。それもストレスを溜めないように…。たぶんそれが実年齢よりも若く見える秘訣なのかなあ。

知らんけど。
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