後乗せサクサクの歯科医院

一昨日から昨日にかけて徹夜で原稿に取り組む。明け方それを仕上げた後、いつもの講座の準備を開始。昼までに準備を終え、すぐ会場へ。今回も何とか乗り切った。やれやれ。

講座が終わってから受講者数人と会場近くの喫茶店で談笑。さすがに眠くなってきたが、まあこれもお付き合い。結局夜の８時頃まであーだこーだと話し続ける。

帰宅してメシを食う元気もなく、ちょいとひと眠り。３時間ほどして目が覚める。あぁ、次の原稿に取りかからないと…。でも、やる気が出ない。そうなると、もう皆さんご存知ですね？ ええ、ええ、ドライヴですよ（笑）

だいぶ本題に入るまでかかってしまった。さてさて、今回フラフラしたのは町田付近。ゆっくりクルマを流していたら妙なモノが目に飛び込んできた。妙なモノというより、なんだか違和感があるのだ。それが右の写真。

いやいや、不自然でしょう、なんだか。一体なぜ「ビル」だけがこんなところにあるんだ？ きっと誰もがそう思うはず。そこでクルマを路肩に停め、意を決して確認に向かう。「意を決して」って、そんなオーバーなことかってツッコミはしないように。ただ勢いで書いただけなんですから。

近寄ってみたら理由が見えてきた。どうやら正式名称は「ホワイトビル歯科」なのだが、壁面には「ホワイト歯科」と“うっかり命名”してしまったらしい。で、気づいた時には後の祭り。もう「ホワイト」と「歯科」の間に「ビル」を挿入するスペースはない。仕方がないので「ホワイト歯科」の上に「ビル」を後乗せサクサクにした…というのがワシの推理。本当のところがどうなのかは知らん。

それにしても何だかケチ臭いねえ。歯科医院なんて儲かっているだろうに。店舗の名称は、いわば店の顔なんだからさ、歯を治療するように看板だってちゃんと直せよな（苦笑）

上板橋をぶらり

町中をふらふら走ると意外なものを目にする。今回は上板橋付近で見つけたものをご紹介。意外なものといってもそこに住んでいる人たちにとっては特別珍しいモノではない。ま、通りすがりの者の目線ということでご覧いただこう。

東武東上線「上板橋駅」の北口に連なる商店街には電柱という電柱に可愛らしいマスコットの旗（？）がつけられている。夜中、妙に愛くるしく見えたので思わずパチリ。

帰宅して調べてみる。おぉ、ちゃんと上板橋北口商店街というサイトがあった。さらにこのマスコットは「ピカちゃん」という名前であることも判明。イメージ・キャラクターだそうな。

そして東上線の北側に沿って走る道を東武練馬駅方面に向かう。ほとんど住宅地のところに、ひときわ目立つ店が。虫が光源に吸い寄せられるように近づく。

見ればそこはナイトパブ。その名も「いらっしゃいませ」。えぇ、まあ、寄っていきたいのはヤマヤマなんですが、クルマなもんでね…と、思わず独り言。

それにしても紹介しているサイトの写真を見ると、店内はまるで田舎によくあるスナックの雰囲気。すごいなぁ。おまけにミラーボールまであるし…。

これがウワサの…

ふと思いつきで矢板のトラック・ステーションにメシを食いに行く。この場所については前回訪問した際の記事を参考にしていただくとして、今回食ったのはレバニラ炒め定食。腹が減っていたのもあるが、相変わらずの美味。美味といったって食通をうならせるほどのものじゃない。ああいう雰囲気のところで食う定食にしてはうまいという意味だ。こればかりは実際に行かないと雰囲気はわからない。あ、そういえば定食の写真を撮るのを忘れてしまった。申しわけない。

うまいものを食って満足したので、午前３時頃トラック・ステーションを後にする。R4を東京方面へ走らせていたら、ふとあることを思い出した。「そういえば、アレはあるんだろうか…」

アレというのは俗にいう「レモン牛乳」というやつ。これは栃木あたりでしか入手できないという飲み物のこと。以前から気になっていたので、この際探してみることにした。

とりあえずR4沿道のコンビニに立ち寄る。店員に「レモン牛乳って置いてる？」と尋ねると「あぁ、あれですね。でも残念ながら今は売り切れてないんですよ」と即答。うーむ。

２軒目。店員いわく「あー、売れきれちゃってますねー」

３軒目。やっぱり、ない！ 恐るべし、レモン牛乳の人気！！

諦めようかと信号待ちのところで思っていたら、そこには４軒目のコンビニが。よし、最後のチャンスとばかりに飛び込む。

すると、あった。おー、これがウワサのレモン牛乳か！しかし正式な商品名は「おいしいレモン」。そういえばネットに出ていたのはそんな名前だったな。

早速試飲。おぉっ、確かにこれはレモン味だ。必要以上に甘ったるくないのものイイ！ 人気があるのも頷ける。もしワシが栃木に住んでいたら、きっとハマって毎日飲んでいることだろう。

言うまでもないが、この飲料にレモンは入っていない。もし入っていたら乳成分と分離してしまうから。パッケージの外観にも無果汁と表示されている。でも味はレモン。それも微妙なレモン風味の牛乳なのだ。

栃木県に来る機会があったら、ぜひ飲んでみたら良い。ちなみに製造しているのは針谷（ハリガイ）乳業。ネットの情報によると栃木には「おいしいレモン」のほかに栃木乳業の「関東・栃木レモン」もあるらしい。今度来た時にはこれを探すことにしよう。

探検に同行していただいたＫさん、ご馳走さまでした。

こいの道

横浜市泉区付近を流していたら、ある看板に目が止まる。

「こいの道教え…」？？？

なんだ？なんだ？
恋愛指南でもしてくれるんかいな。
面白そうなので、その看板のそばまで近寄ってみる。



「・・・・・・・」


なるほど、そーゆーことね。
「こい」は恋でなく、鯉（コイ）のこと。
よーするに「こいの道」とは錦鯉の飼い方という意味らしい。
呆れて思わずコイのように口をパクパクさせちまったじゃねーか！…というのは真っ赤なウソ。

それにしても、紛らわしいな。

Ｓさんの死

レギュラーで書いている雑誌の最新号が昨日届く。何気なくページをめくっていたら訃報記事のところで目が釘付けになった。Ｓさんの名前があるではないか！ 彼もこの雑誌ではレギュラー執筆者のひとりで、あちこちのホールでよくお目にかかった。昨年夏にはプライヴェートの集まりでもご一緒させていただき、明け方までいろいろな話をしたことを覚えている。ちょっとシニカルに笑うＳさん。でも何事にもオープン・マインドで語るＳさん。いい人だった。

享年49歳。嗚呼、あまりにも若すぎる死だ。亡くなったのが４月３日で心不全だったそうな。確認したところ最後に書いたのが３月28日の演奏会批評。その６日後に亡くなるとはよもや本人も思っていなかったに違いない。こうした事実に直面すると、運命は非情だと思わざるを得ない。

我々は生きるのが当たり前のように思っている。「今日できなかったことは明日やればいいや」なんてフツーの会話のなかによくでてくる。でも考えてみれば明日自分が生きている保証なんてどこにもない。

ところが不思議なことにほぼ全員が明日も自分は生きるものだと何の疑いもなく信じ込んでいる。嗚呼、人間とは何と楽観的な生き物であろうか。もっとも楽観的でなければ生きていられないのも事実なのだが…。

さて、来週にでもＳさんのご実家を訪ねようか。生前縁があったのだから、せめてお線香だけでもあげてやりたい。問題はご実家の正確な住所がわからないこと。まあ、探す方法はいくらでもあるけれど。

ご冥福をお祈りいたします。合掌

心の贈り物

正直な話、ワシはモノを贈られるのが苦手である。理由は簡単。せっかく贈ってもらっても置き場所がないから。しばしば音楽関係者から物品が贈られて来ることがあるが、嬉しいと思う反面、本当に困ってしまう。

特にデカイものだと最悪。ある時など予告なしに、いきなり全高約180cmはあろうかというシンビジュームの鉢がドーンと届いたことがある。これには参った。思案の末、近所の商店街のブティックに寄付して事なきを得たのだが…。まあ、そんなこともあって、今はできるだけモノをもらわないようにしている。

実は先日誕生日だったのだが、多くの方々からメールをはじめとしてあたたかいメッセージをいただいた。メッセージをお贈りいただいた皆さん、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。心底嬉しかったですよ。モノは壊れたり無くなったりするけれど、思いやりのあるあたたかい気持ちはワシの胸に永遠に残る。そうしたちょっとした心遣いが何より嬉しいのであります。

もちろん、うっかりメッセージを送るのを忘れてしまった方もいるかもしれない。でも、だからといってその人たちに悪い感情を抱くようなことはない。そんなことぐらいでムカつくほどワシは「うつわ」の狭い奴じゃないので、ご安心を。これまで通りのお付き合いをよろしくお願いしますよ。

話はまったく変わるけれど、先日久しぶりに東京芸術劇場に行った。すると従来バー・カウンターの近くにあった喫煙所がなくなっている。あらら、一体どこで紫煙を燻らせたらよいのだ？

と見ると、従来の喫煙所の近くにドアがあり、新しい喫煙所はそのドアの外らしい。屋外で喫煙するのは別に珍しいことじゃなくなったので驚かないが、雨が降ったらどうなるんだろう。そこに屋根ってあったかな。池袋の夜景に目を奪われ、頭上を見るのを忘れてしまっていたのだ。まあ、いいや、今度行った時にでも確認してこよう。

どっちやねん！

おっと、もう５月である。みなさん、連休はいかがお過ごしですか。こんな時期に遠出をするのは「さあ、渋滞に巻き込まれましょう！」というようなもの。だからワシはおとなしくしていた。

しかし、ドライヴこそ我が命（笑） 堪え難きを耐えるのも、もう限界。そこで渋滞とは無関係の深夜に、それもそこそこの近場に出かけることにした。

今回は特に目標があったわけじゃない。ただ走りたかったので何となく西のほうへ向かう。気づけば岩蔵温泉付近。このあたりをちょっと探検してみることにしようか。

フラフラ走っていると美杉台という新興住宅地が現れた。何かないかなあとキョロキョロしていたら、ある建物に目が止まる。

どう見ても建築中の建物といった風情。写真ではわかりにくいが、建物はガッチリと足場が組まれている。でも、なぜか「営業中」の看板が…。もちろんこんな深夜に実際に営業してはいない。それにしても「建築中なのか営業中なのか、どっちやねん！」というツッコミを思わずいれたくなるほどビミョーな雰囲気。

帰宅して調べてみたら、またまた「どっちやねん！」とツッコミたくなる事実が。どうやらこの建物は「シェフワールド・パスタハウス」というらしい。パスタハウス？ ということはイタリアン・レストランなのか？

でも、店の前のあったノボリ旗には「餃子」ってあったぞ。で、リンクしたサイトをよく読んでみる。「中華料理の店」とある。はぁ？…ったく、紛らわしい名称だな。どっちやねん！

リンク先の下部に2006とある（サイトが作られた年）から、工事中と思しきこの建物は店舗の外観を改装している最中なのだろう。それにしても客はガッチガチの足場が組まれた店に入るのだろうか。そんなことを考えたらこの営業中という看板がいじらしく思えてきた。

「お客さん、ウチは営業してますよ！ 営業してますってば！」

おぅおぅ、涙を誘うねぇ…って、泣かなかったけど。（どっちやねん！）