どこぞの放送局は「ヴ」表記を認めていない。
だからヴァイオリンは「バイオリン」だし、ヴィヴァルディは「ビバルディ」となる。
これは何もその放送局に限った表記ではない。
文部科学省が義務教育用に定めた表記でもある。
だから、小中学校の教科書では「バイオリン」「ビバルディ」という表記がなされるわけだ。
面白いのはYahoo!などの検索システム。
このシステムがどういう構造になっているのか知らないが、時々あいまいな検索結果を出すことがある。
つまり、「ヴ」を使っても使わなくても同じページにヒットすることがあるのだ。
たとえば、Yahoo!検索で「ベートーベン」と「ベートーヴェン」を検索してみる。すると、
「ベートーベン」で検索すると128981件のページにヒット。
「ベートーヴェン」で検索すると179158件のページにヒット。
件数こそ異なるが、重複してヒットするページが多いのには笑える。
さすがに「ベートー
ペン」で検索したら25件しかヒットしなかった。
ま、そりゃそーだわな。
そこで、ふと思いついた単語が「ヴァンサンカン」。
ヴァンサンカン(vingt-cinq ans)とは言うまでもなくフランス語で25歳という意味。
この単語を雑誌名にした女性誌もある。
もっとも、こちらは「25ans」という表記なのだが…
いずれにしてもこの単語にも「ヴ」が存在する。
同様に検索してみる。
「バンサンカン」で検索すると294件のページにヒット。
「ヴァンサンカン」で検索すると12465件のページにヒット。
おおっ、この場合は明らかに「バンサンカン」と「ヴァンサンカン」は別物なんだな…
すべてを確認したわけではないが、重複してヒットしたものはなさそう。
あいまい検索がされないので、当然「
パンサンカン」では検索しても意味がないので、やらない。
うーん、この違いはどこにあるんだろう。
フランス語については最初にカナ表記する際に「ヴ」が容認されたのだろうか。
目につくところに文部科学省の「表記の手引き」が見当たらないので確認できないのが悔しい。
でも、たとえば象徴主義詩人のPaul-Marie Verlaine (1844-1896)ならどうなのか。
「ベルレーヌ」で検索すると1361件のヒット。
「ヴェルレーヌ」で検索すると7187件のヒット。
どうも、「ヴェルレーヌ」という表記のほうが一般的のような気もする。
少なくともワシにはこちらのほうが違和感がない。
いや、ワシの感想はどーでもよいのだ。
しつこいが、「
ペルレーヌ」の検索は無意味なので、やらない。
正直に告白しておこう。
これらを調べている時に、うっかり「ばんさんかん」で検索してしまった。
すると
日本食研のHPにヒット。
あぁー、突然焼肉が食べたくなってしまった。
うぅぅぅ。