ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

新浜名幹線への入口…於呂分水工

2023-02-28 06:52:10 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は静岡県浜松市浜北区於呂(おろ)にある於呂分水工を目指します。アクセスは国道152号の「於呂下」信号のすぐ北側のT字路を入っていき、浜名用水に架かる橋を越えてすぐ左折。浜名用水沿いに進んでいくと到着します。

到着しました。これですね。於呂分水工は以前訪れた船明ダムを水源とする右岸導水路から流れてきた浜名用水をここで分水し、天竜川と並行して流れる新浜名幹線へ送るための設備です(参考)。写真右側の水路が新浜名幹線へ繋がっています。


下流側を眺めます。右の水路が浜名用水で、左のが新浜名幹線へ向かう水路。


於呂分水の看板。


分水工の横から見た様子。



浜名用水の上流側から見るとこんな感じ。写真左側の水門が新浜名幹線への入口。


まあ、言うなれば、ここが浜名用水と新浜名幹線の分岐点というわけです。郊外のどこにでもありそうな景色ですが、実は重要な役割を果たしているんですね。
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砂利道の先に…猫藪川砂防ダム(堰堤)

2023-02-27 06:56:06 | 愛知(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回目指す豊川水系の猫藪川砂防ダムは昨日記事にした「西屋敷川砂防ダム(堰堤)」のすぐ近くにあります。場所は愛知県新城市富岡猫藪(しんしろし とみおかねこやぶ)。アクセスは西屋敷川砂防ダムのすぐ下流にある橋を渡ってちょっと行くと到着します(西屋敷川砂防ダムまでのアクセスは昨日の記事を参考にしてください)。

到着しました。西屋敷川砂防ダムに似ていますね。


ダム本体に貼られたプレート。西屋敷川砂防ダムと同時期の1997年に築造されたもののようです。


左岸、ダム横から見た様子。


同、貯水側から見るとこんな感じ。


残念ながらダム上へはフェンスがあって行けません。


ふと見ると、ダム上に諸元が刻まれていました。高さは11.0mなので定義上は砂防堰堤になります。長さは73.51mで、前回の西屋敷川砂防ダムの長さが75.30mなのでそれよりも少し短いですね。高さはこちらのほうが3.0m高いんですが。


ダム名は猫藪川を堰き止めて築造したことによると思われますが、地名にもなっている猫藪にはどんな由来があるんでしょうね。ネットで検索してみましたがわかりませんでした。でも何らかの形で猫が関係しているのかもしれませんね。
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地域生活のための…西屋敷川砂防ダム(堰堤)

2023-02-26 07:04:41 | 愛知(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は愛知県新城市富岡猫藪(しんしろし とみおかねこやぶ)にある豊川水系の西屋敷川砂防ダムを目指します。場所は大原調整池の北西にあり、アクセスは県道81号(別所街道)の「富岡大原」信号のすぐ西のT字路を入って道なりに進んでいくと到着します。

これですね。小ぶりな感じです。


本体に貼られたプレート。平成9年に築造されたようです。


左岸、上流側から見た様子。手前の枯れすすきがイイ味を出してますね。


ダム上はフェンスがあって行けず。ふと、足元を見るとダム上にこんなプレートがありました。ダム名はこの西屋敷川に築造されたことに由来するものですが、高さは8.0mなので定義上は砂防堰堤になります。


ここはグーグル先生の地図に載っていて、見つけやすい場所にあります。周囲には特に何もなく、地域のために築造された生活のための砂防堰堤という感じでした。
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愛知県の東西分水工

2023-02-25 06:54:22 | 愛知(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は愛知県新城市日吉大坊(しんしろし ひよしだいぼう)にある東西分水工を目指します。目的地は新東名高速道路の新城インターチェンジの南南東に位置し、豊川と並行して走る県道69号(県道443号)の「東西分水工」の看板のあるところを入って行くと到着します。

この東西分水工は以前訪れた大野頭首工で分水した豊川用水を東部幹線水路と西部幹線水路に分けるための施設です。

下の案内図に出ていますが、豊川用水はここで東部幹線水路と西部幹線水路に分岐します。これは下流側から見た東部幹線水路の始まり部分。写真奥にちょっと見えるのが豊川用水の水路。

ユニークな形をしたこれはネルピックゲートと呼ばれるもので、用水の流量が変動しても水位を一定に保つ働きをするそうな。別名「水位調整堰」とも言います。ネルピックとはこれを考案したフランスの会社「アルストム・ネルピック社」にちなむものですが、このゲートが優れているのは動力を用いることなく水圧の力によって水位を自動的に調節できるところにあるらしい(参考)。

このゲートを通過した水はあちらへ流れてゆき、東部幹線水路になります。


一方、これと並んで配置されているのが西部幹線水路の開始部分。

ここに設置されているゲートは「スルース・ゲート sluice-gate」。名称に由来があるのかと思いきや、これは訳せば「水門」。なんだよ〜、深読みしたやんか。これは上流の水位が一定の場合、開閉操作により流量を調節するようです。

「水門」を通った水はあちらへ向かい、西部幹線水路になります。


近くにある東西分水工についての案内板。それによれば豊川用水事業は愛知県の東三河地域と静岡県の湖西市(こさいし)地域に農業用水と上水道用水、そして工業用水を供給する目的で整備され、昭和43年に通水が開始したそうです。その後、人口増加と生活水準の向上、そして工場が建設されたことで恒常的な水不足に悩まされることに。そこで用水の安定供給を目指して新たな水源を確保するための豊川総合用水事業がスタートし、平成13年(2001年)に完成し現在に至っているそうな。この東西分水工がいつ設置されたのかは書かれていませんが、少なくとも2001年までには設置されたものと思われます。


東部幹線水路を下流へ向かっていくと大原調整池から合流したり、また、西部幹線水路を下って行くと駒場調整池に流れ込んでいるのがわかります。その意味でいえば東西分水工の果たす役割がいかに大きなものであるのかがわかりますね。

当ブログではそれぞれの築造物を「点」として紹介していますが、それぞれの点はなんらかの水路によって結ばれていて、ある時、点と点が線になった瞬間、なるほど、そうだったのかと合点がいきます。そして水利事業の大変さと素晴らしさに感銘を覚えたりするんですよね。

なんか、ワシ、キザなこと言ってる?

へへへ。

ちなみに奈良県御所市にも東西分水工がありましたね。(参考
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少し兄貴!…新戸川砂防ダム(堰堤)

2023-02-24 07:07:32 | 愛知(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。昨日の記事の続きみたいになります。上新戸川砂防ダム(堰堤)のすぐ東側にもうひとつのダムがあるのを見つけました。場所は上新戸川砂防ダム(堰堤)と同じく愛知県新城市下吉田上新戸(しんしろし しもよしだ かみあらと)です。アクセスについては昨日の記事を参考にしてください。

こんなダムです。


ダム本体には「新戸川砂防ダム」のプレート。昭和61年(1986年)に築造されたもののようです。


近くの道からはこんな風に見えます。


右岸、ダム横に登ってきました。フェンスがあるのでダム上へは行けません。


ちなみに昨日も載せた地図を再掲しておきます。これで上新戸川砂防ダム(堰堤)との位置関係がわかると思います。


ちゃんと確認しなかったのですが、おそらくこのダム上にも高さや長さのデータなどが刻まれていると思われます。目測で判断するとこの「新戸川砂防ダム」は上新戸川砂防ダム(堰堤)よりも規模が小さいようなので実際のところは「新戸川砂防堰堤」が正しい名称のように思われます。新戸川(あらとがわ)はここを流れる川の名前。もうひとつはっきりしているのは「新戸川砂防ダム」がまず1986年に築造された後、2年後の1988年に「上新戸川砂防ダム」が築造されたということ。昨日も書きましたが、この時期の少し前にこのあたりでは土砂災害があったんでしょうね。ちなみに「新戸川砂防ダム」はグーグル先生の地図には出ていません。
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細道の先に…上新戸川砂防ダム(堰堤)

2023-02-23 06:57:40 | 愛知(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回はグーグル先生の地図を見ていたら愛知県新城市下吉田上新戸(しんしろし しもよしだ かみあらと)に「上新戸砂防ダム」というのがあるのを見つけたので行ってみることにしました。場所は浜松いなさジャンクションの北西で、国道257号上の「浜松いなさ4km」表示の看板のところのT字路を入っていくと到着するようです。

細い道を登っていくと…おおっ、あれですね。なんともいかめしいお姿です。


ダムのすぐ下までクルマで行くことができます。


違う角度から。


ダム本体に貼られたプレート。あれれ、「上新戸川砂防ダム」じゃないですか。グーグル先生、またやらかしましたね。


ダム下にある表示板。おや? 東側にも砂防ダムのようなものがあるようです。それは次回の記事で紹介します。


左岸、ダム横に登ってきました。そこから見た様子。


ダム上にはこんなデータが刻まれています。昭和63年(1988年)の愛知県による通常砂防工事で、高さは9.00m、長さは85.10mとあるので表記はダムですが、定義上は砂防堰堤になります。


ちょいと失礼して堰堤の上を歩いてみます。


堰堤の中央から下流側を見ると、こんな感じ。


堰堤中央から見た左岸側の様子。


細道の先に、こんな築造物があるとは思いませんでした。おそらく以前、ここでは土砂災害があったんでしょうね。
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旧はないよ!…新豊根ダム

2023-02-22 16:36:25 | 愛知(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は愛知県北設楽郡豊根村古真立月代(きたしたらぐんとよねむら こまだてつきしろ)にある天竜川水系の新豊根ダムを目指します。アクセスは三遠南信(さんえんなんしん)自動車道の浦川インターチェンジを降りたところの国道473号を右折していくとすぐ大入川林道開設記念碑のあるT字路があるのでそこを入って行きます。それが県道429号で、どんどこ進んでいくと目的地に到着するはず…なんですが、訪れた日はなんと通行止め!仕方がないので国道473号を大千瀬川沿いに進み、国道151号に入ります。そして国道上の「豊根村役場→」の表示のあるT字路を入りそのまま道なりに進み、新豊根ダムの上流側からアクセスしました。まあ、とにかくぐるっと遠回りする感じです。ふぅ~、疲れるぅ~。

まずは、こんなダムです。いや~、デカイな!


では、順を追って左岸の上流側から見ていきましょう。ダム湖沿いをクネクネと走ってくるとダムが見えてきます。


そこには「新豊根発電所概要」と書かれた案内板があります。

地図をよく見ると新豊根ダムのダム湖である新豊根貯水池と佐久間ダムのダム湖である佐久間貯水池が導水路トンネルで繋がっているのがわかりますね。

それはただ繋がっているのではなく、佐久間貯水池近くの新豊根発電所では揚水発電を行なっているんです(写真上部に揚水時の文字が見えますね)。つまり新豊根ダムが上部調整池、そして佐久間ダムが下部調整池の役割を果たしているのです。


新豊根貯水池から導水路トンネルへ向かう取水口がこちら。この取水塔の下に取水口があり、導水路は地下を通って新豊根発電所へ繋がっています。



左岸のダム横に来ました。そこにはこんな建物があります。管理所? いえいえ、表示はないものの、これは「操作室」なのだそうです。(参考


その近くには新豊根ダムの案内板があります。洪水調節と発電を目的としたドーム型コンクリートアーチ式のダムで、高さは116.5m。1969年11月に着工し、1973年8月に竣工。


「新豊根ダム」と刻まれたもの。


これがダム上。歩いてみましょう。


ダム上、中央にある放流設備非常用ローラーゲートに貼られたプレート。1972年8月製作。


そこから見た新豊根貯水池の様子。向こうに見えるのが先ほどの取水塔。



一方、ダムの真下はこんな感じ。さすがにこの高さだとスマフォを持つ手が震えます。落とさぬよう慎重に…。

そして、下流側の遠景。


対岸(右岸)に来ました。アーチ形であるのがよくわかりますね。


…と、ここまで、ごく当たり前のように「新豊根ダム」と書いてきましたが、「新〜」と付いているのだから、じゃあ「豊根ダム」もあるんじゃないかと思いますよね。でも、調べてみましたが「豊根ダム」はありません。えー?、ならばなぜ「新」が付いたの? そう思うじゃないですか。

これについては発電所の建設に関係があるようです。現在の新豊根ダムが築造される前、ここには取水口があり現在の佐久間ダムの貯水池のところには豊根発電所があったそうです。その後、佐久間ダムが築造されることが決まり、豊根発電所は水没することになったため発電所を上流側に移設しました。しかしそれからしばらくして現在の新豊根ダムの築造が決定したことで従来使用されていた取水口が使えなくなり、結果として豊根発電所は廃止されることに…。

1956年に佐久間ダムが完成し、現在の新豊根ダムの建設に伴い、上に書いたように両ダムの間で揚水発電を行なうことが決まります。そのための揚水発電所が佐久間ダムの湖畔に建設されることになり、新たな揚水発電所が1973年10月に竣工し、「新豊根発電所」と命名されました。こうした経緯から上部調整池であるダムの名称が「新豊根ダム」になったようです。

なるほど、だから豊根ダムは存在しないんですね。
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水窪川の有効利用!…西度(取水)堰堤

2023-02-21 07:00:03 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は静岡県浜松市天竜区佐久間町相月(さくまちょう あいづき)にある天竜川水系の中部電力 西渡(にしど)堰堤を目指します。アクセスは飯田線の城西(しろにし)駅と相月駅の中間にあり、国道152号の相月トンネルの北のT字路を入っていくと到着します。

堰堤名はここの地名ではありません。この堰堤は直線距離にして約4.8km下流の天竜川沿いにある中部電力の西度発電所(静岡県浜松市天竜区佐久間大井)で発電するために使用される水を取水するための施設なのでそれに由来しています。なお、西度は同発電所の東側の地名です。

さて、アクセス通りに来ると眼下に水窪川(みさくぼがわ)を堰き止めている堰堤が見えます。これが西度堰堤。


堰堤の上流側はこんな感じ。


そして堰堤の下流側の景色。向こうに見える道路が国道152号。


堰堤の敷地はフェンスで囲われているので入ることはできません。その内部の建物のところに水利使用標識があるのをかろうじて確認できました。


水窪川からの取水口は確認できませんでしたが、取水した水は写真右側の水路から西度発電所へ向かうのでしょう。

水はバー・スクリーンで濾過されてから水路を進みます。


なんとも地味ではありますが、水窪川の水はこうして発電に有効利用されているんですね。
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チロル型式の…河内浦取水ダム(堰堤)

2023-02-20 06:57:02 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて今回は静岡県浜松市天竜区水窪町山住(みさくぼちょうやまずみ)にある天竜川水系の河内浦取水ダムを目指します。ダム名の河内浦はそこの地名ですが読み方は不明。アクセスは国道152号の「水窪橋」交差点を「春野」方面へ入り、県道389号を道なりに進み、最初のヘアピンカーブの手前が目的地になります。

到着しました。これのようです。うーん、ダムというより堰堤だねえ。

このダムの特徴はチロル型式を採用しているそうな。ん?チロル型式ってなんだ? 調べてみると、チロル型式とはオーストリアのチロル地方に古くからあるもので、流水部分に複数のバーを並べ、その隙間から流れ落ちる水を取水するというもの。その複数のバーが置かれた部分を「バー・スクリーン」というらしい(参考)。


副ダム下の沈砂部分。


堰堤から見た水窪河内川の下流の様子。


堰堤の横から見た様子。写真中央に見えるのがバー・スクリーン。


上流側から堰堤を見ると、こんな感じ。なんだかよくわかりませんね。


下流側から見た様子。堰堤のバー・スクリーンの隙間から落下した水は右岸側の水路を通って、写真中央に見える薄紫色の調節弁を経て山の中の水路を通って水窪発電所へ向かいます。(参考


チロル型式…うーん、どこかで見たような。そうだ! 福井県大野市にある智那洞(ちなぼら)取水堰堤がこのタイプでしたね。もっとも、他にもあったような気がしますが…。
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今頃新年初の例会!

2023-02-19 06:56:06 | 脳みその料理
どーも、ワシです。えー、新年になってまだ例会をしていなかったのでメンバーを招集。実はこの一週間前にやるはずだったんですが大雪のため順延になっていました。

さて、そんなこんなで今年も手作りの料理を振る舞います。それがこちら。


メニューは次の通り。エビとホタテのフライ(特製タルタルソース添え)、だし巻き、鳥の唐揚げ、カリカリ鶏皮のネギ塩和え、餃子、紅ショウガの天ぷら、小松菜と油揚げの煮浸し、モツ煮。

なかなか見栄え良くできました。メンバーたちは紅ショウガの天ぷらは初めてだそうで、「なんだこれは?」と興味津々。市販の紅ショウガをそのまま天ぷらにするとしょっぱいので少し塩抜きをしてから揚げると程よくなります。これは酒の肴にぴったり。

また、モツ煮はこれまで時間短縮のため圧力鍋で作っていたのですが、確かに調理時間を短くできるのですがこれだと肉の旨味が抜けてしまうことに気づきました。そこで今回は原点に戻り、時間はかかりますが水でコトコト調理。するとモツの旨味は抜けずナイスな仕上がりに!やはり手間暇かけて作ると美味しい料理になることを実感。

メンバーは従来に比べ幾分食が細くなってきました。そりゃまあバーミヤンで割引してもらえる年齢になってきましたからね(わかる人にはわかるネタ)。でも、見た目豪華なほうが食欲も湧くというもの。食べきれなければタッパーに入れて持ち帰ってもらえばいいわけだし。

てなわけで、今年も例会メンバーはみんな元気。「美味しい時間」を過ごしました。
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知ると面白い!…水窪川がいきょ堰堤

2023-02-18 07:01:01 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方(みさくぼちょうじとうがた)にある天竜川水系の水窪川がいきょ堰堤を目指します。アクセスは国道152号沿いにある「ホルモン焼肉元禄茶屋」と「水窪の星の駅 碧」の間の道を入り、突き当たりを左折して進んで行くと到着します。

アクセス通りに進んでいくと水窪発電所が見えてきます。目的地はそれに併設するもののようで、水窪川を覗き込むとこんな風に見えます。


水窪発電所。


水窪発電所設備概要。

水窪発電所の概要。昭和44年(1969年)5月24日より運用開始。


ところで、「がいきょ」ってなんでしょうね。調べてみると漢字だと「蓋渠」と書き、渠は水路の意味なので、つまり蓋渠とは蓋で覆われた水路という意味。うーん、それはわかったけど、それが「がいきょ堰堤」とどういう関係にあるんでしょうか。

その答えは上の「概要」の「発電所縦断面」にありました。つまり水圧鉄管で送水されてきた水が発電所に入り、そこで発電に使用されたのち水窪川を横切る形で堰堤の中を通り放水路へ流れていく構造なので「がいきょ堰堤」と呼ばれるんですね。なるほど、なるほど。

魚道についての案内図。ここの魚道は左岸にあり、その構造などが詳しく書かれています。魚道をこんなにも詳細に説明しているのは始めて見ました。勉強になるなあ。


発電所の横の道を通って水窪川の上流側から堰堤を見ると、こんな感じ。

右岸側のクリーム色の柵状のところが取水口で、堰堤の下を通る水とともに放水路へ流れ込みます。


堰堤の外見は一般的な堰堤と同じように見えますが、「がいきょ堰堤」は構造が違うことを始めて知りました。いや〜、面白い、面白い。
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偶然発見!…灰の沢川砂防ダム

2023-02-17 06:54:32 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、昨日記事にした水窪ダムの帰り道、つまりダムを後して数分のところに気になるものを見つけました。これはグーグル先生の地図には載っていません。場所は静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方(みさくぼちょうじとうがた)で、水窪川に合流する灰の沢川にあります。水窪ダムへ向かう時には気づかなかったので、もうウキウキ。

水窪ダムから下って来ると、こんな風に見えます。ね、気になるでしょ?


灰の沢川の上流方面の様子。土砂が随分堆積していますね。もう少しで溢れそう。


右岸の横から見た様子。


下流側から見るとこんな感じ。


これには名称があるのかな。築造物本体には「荒廃砂防事業 灰の沢川砂防ダム」と記されたプレートが嵌め込まれていました。着工は1988年で、竣工は1995年。高さが18.5mなので砂防ダムに間違いありません。灰の沢川は水窪川に流入し、やがて天竜川に合流するので天竜川水系のダムということになります。


竣工から今年で28年。そろそろ土砂を浚渫しないといけない時期にきているようですね。
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静岡県の水窪ダム

2023-02-16 07:01:16 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方(みさくぼちょうじとうがた)にある天竜川水系の水窪(みさくぼ)ダムを目指します。アクセスは水窪川と翁川(おきながわ)が合流するところの国道152号に「水窪ダム」の表示があるので、その交差点を水窪川沿いに進みます。そしてしばらく行くと「水窪ダム→」表示のT字路を右折。そのまま道なりに進み、狭く短いトンネルを抜けると目的地に到着します。

ちなみに山形県米沢市にも「水窪ダム」がありますが、そちらは「みずくぼ」と読みます。

トンネルを抜けてすぐに「ご尊顔」があらわれます。考えてみればこんな山あいに、よくもまあこんなダムを作ったものだと感心しますね。


案内板。水窪ダムは1966年8月26日着工、1969年5月24日竣工。ここで貯水した水は左岸の取水口から水窪発電所へ導水され発電に使用されたのち佐久間貯水池へ送水されるそうな。佐久間貯水池は以前訪れた佐久間ダムのダム湖名のこと。また、国土地理院の地図によれば佐久間貯水池へ流れ込むのは水窪ダムの水だけでなく、これも以前訪れた気田川(けたがわ)に設置されている門桁堰堤(門桁ダム)で取水された水と、後日記事にする予定の「河内浦取水ダム」で取水された水も流れ込んでいるようです。


さらにダムへ近づき、左岸のダム横に来ました。そこにも案内板があります。この「施設一般平面」に上に書いた水の流れが示されていますね。


近くには「水窪ダム」の石碑。一本調子の文字がちょいと笑えます。


そこから見たダムの様子。


左岸がら見たダム上。車両通行可。


ダム上、中央から見た貯水湖の様子。


一方、下流側の景色。写真中央に小さく見えるのが先ほど抜けて来たトンネル。


ダム上はヘリポートにもなっているようです。ま、それだけ山の中にあるということですね。


対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。


右岸には「電源開発株式会社 水窪ダム管理室」があります。



右岸、下流側から見たダムの様子。


右岸には「慰霊」と刻まれた石碑。

その裏側には20人の名が刻まれています。合掌。

その近くには水窪発電所新設工事において亡くなられた方々の所属先の内訳が書かれています。疑問なのは水窪発電所はこのダムの下流にあるのになぜこの場所に慰霊碑が設置されたのかということ。ダム築造と発電所はセットという考えなんでしょうか…。



ダムを築造すれば、ほとんどの場所で集落が水没します。ここには湖底に沈んだ村の住宅地図がイラストで示されています。



水窪発電所の設備概要が書かれたプレート。ここにこれがあるということは、やはりダムと発電所はセットという考え方なんですね。


右岸、貯水側から見たダムの様子。写真右にラジアルゲートを備えた洪水吐が見えます。


こんな山の中に高さ105mものロックフィルダムを築造するのは本当に大変だったと思います。写真では分かりにくいですが、実際に行ってみるとその偉業に驚かされますよ。
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ダムじゃないゾ!…有本取水堰

2023-02-15 06:53:17 | 静岡(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回はグーグル先生の地図を見ていたら静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方(みさくぼちょうじとうがた)に天竜川水系の有本取水ダムというのを見つけたので行ってみることにしました。アクセスは長野県側から行くと国道152号を南下し、飯田市の丘越峠・青崩峠分岐点から県道369号に入ります。そしてしばらく進んで行くと「水窪ダム」の表示が見えてくるのでそちらへ。ここからは道が狭くなるので要注意。草木川沿いに進み、橋の先のT字路を右折。そのまま進んで行くと目的地に到着します。浜松側からアクセスするには国道152号を北上し、飯田線の水窪駅付近から水窪ダム方面に行き、水窪川沿いに進んで行くと到着します。

到着しました。下流側から見た様子。うーん、これはダムというより堰堤ですね。


下流側の景色。


下流側にある注意喚起の看板。ここには「有本ダム」と記されています。ちなみに有本はここの地名。


取水堰の上部。いや~年季の入った感じ。でも、これ、いつ築造されたんでしょうね。築造年は不明。


堰堤横の表示。ここでは「有本取水堰」と書かれていますね。


上流側から見た様子。長野県側から来ると、この景色が目に入ります。


上流側の景色。デカい岩がゴロゴロ。


「取水堰」と書かれているので取水口があるはず。おそらく左岸側にあるんでしょうが、目視できませんでした。じゃあ、この取水口から分水した水はどこへ流れるのか…。国土地理院の地図を見ると水窪ダムのダム湖(水窪湖)に繋がっているのが確認できました。

築造物の名称は現場の表記に基づいて「有本取水堰」とします。少なくともダムの定義からしてもこれはダムじゃないもんね。
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ショートケーキ風ヨーグルトムース

2023-02-14 06:58:49 | 脳みその料理
どーも、ワシです。今月のデザートはショートケーキ風ヨーグルトムース。



イチゴがあると、やっぱり華やかになります。そして美味いし。
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