ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

過酷な環境で…刈谷沢砂防ダム

2021-05-31 06:53:20 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、どーも。ワシです。今回は信濃川水系の刈谷沢砂防ダムを訪れてみました。アクセスは国道403号から久保田川を遡って行くのですが、目安としては国道近くにある長野県東筑摩郡筑北村東条にある筑北村立聖南中学校の横の道をまっすぐ行けばOK。

ちなみにコレが1985年に作成された公式のパンフレットなんですが、その中に書いてあるダムの位置「東筑摩郡坂北村大字刈谷沢字刈谷沢」は現在は違います。というのも坂北村は2005年10月11日に近隣の坂井村と本城村が合併して筑北村になったからです。従って正確な住所はわかりませんが、ダムのある場所は長野県東筑摩郡筑北村坂北日影の近くと考えられます。もっとも、上で説明した道を行けば到着できるんですけどね〜。

で、まずは「ご尊顔」をご覧ください。画面に収まりきらないほど横長な砂防ダムです。



先にダム下へ行ってみます。ダム本体には「刈谷沢砂防ダム」記されたプレートが嵌め込まれています。1985年9月竣工。



ダム下から見上げるとこんな感じ。



ダム下には副ダムがあります。



副ダムの前には「治水 拝天恵」と刻まれた石碑と「定礎」の碑。



石碑の裏には細かい文字でウニョウニョ書かれていますが苔むしていて読みにくい。でも、1980年10月に着工したことはわかります。





では、次にダム横に行ってみましょう。これが貯水側から見たダムの様子です。



近くには壊れかけのレイディオならぬ「消えかけの看板」が…。メンテナンスしてよ〜。



これがダム上。進んでみましょう。イレギュラーに曲がっていますね。



中央の排水部分。



中央から見た貯水側の様子です。



一方、真下の副ダムはこんな感じ。



下流の遠景。もう、木ばかり…。



ダム上、中央から右岸を見るとこんな感じ。



この刈谷沢砂防ダムだけ見れば「へぇ〜、なかなか立派なダムじゃん」と思うでしょう。でもその下流には自然の中に埋もれそうになっている砂防堰堤たちがいるんです。





これなんか見ると、もう放置されっぱなしという感じ。無残な姿です。



自然の災害に対処するために作られた砂防ダム(砂防堰堤)ですが、しばらくメンテしないと忽ち自然の中に飲み込まれてしまうんだなという印象を受けました。いや〜、それだけ自然の脅威ってのは凄いんですねぇ。人間なんてほんとにちっぽけな存在なんですよ。

かなわん、かなわん。

(余談)
友人のMが実家の畑で採れた野菜を持って我が家へ。今回持参したのはレタスと玉ねぎ。玉ねぎは今シーズン500も植えたらしい。定期的に野菜を持ってきてくれるのでありがたい限りです。もちろん無償で。こんな外科医は世の中にそうはいないと思う。
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ダム横へは斜面を登り…中村砂防ダム

2021-05-30 07:02:00 | 長野(ダム/堰堤)
さぁ! 今日も元気にダムを訪ねます。今回目指すのは長野県東筑摩郡筑北村坂北東山にある信濃川水系の中村砂防ダム。アクセスはJR篠ノ井線の坂北駅から東南東の方向にある坂北高区配水池へ行くと、そのすぐ先にダムへの入口が見えてきます。

入口を進んで行くと、すぐに「ご尊顔」を拝むことができます。



あ、忘れてました。その入口のところにはこの看板があるのでわかりやすいです。1989年12月竣工の堰堤だそうです。なぬ? ダムじゃないんかい! でも高さが18.0mなので定義上はダムであり、間違いではありません。それでも堰堤かダムか名称を統一して欲しいもんですなぁ。



そして、この道を進んで行くとダムが見えてきます。



ダム本体に嵌め込まれたプレートには「中村砂防ダム」の文字。



ダムの真下から見上げると、まあまあの迫力!



本体にへばりついているパイプは下へ延びていて、



副ダムへ流れるようになっています。



さて、ダムの上がどうなっているのか気になりませんか? ワシは気になるんです。で、ふと傍を見ると鉄製のハシゴとロープがあり、ダムの上に行くことができるのに気づきました。そんなのを見つけたら自称「冒険者」は登ることしか考えません。夢中で登ったのでハシゴの写真を撮り忘れました。てへ。

この斜面がなかなか急でね。だいぶポンコツになっている冒険者にはツライんです。途中まで登ったところで撮ったのがこちら。嗚呼、ダムの上まであと少し登らなければなりません。



ふうふう言いながらようやくダム横に辿り着きました。全くもってポンコツです。せっかくダムの横に来たのに写真を撮る余裕すらない…。とほほですよ。

気づけば夢中でダムの上を歩いていました。そして中央まで来た時、あっ、写真を撮らなきゃと気づく。ほんと、ポンコツです。で、撮ったのがこれ。



貯水側の景色はこんな感じ。癒されますなぁ。



ダム下の副ダムの様子。



その遠景はこんな感じ。



呼吸が整ってきたのか、中央から右岸のダム横を撮る余裕も出てきました。



ダムの横にはさらに階段があって、登りきったところにはちょっとした広場があります。そこから見たダムの景色。う〜ん、いいねえ。



広場には中村ダム竣工記念の石碑。「緑峡に紫水満つ」と刻まれています。



その裏には堰堤建設の経緯が記されています。それによると、ここを流れる中村川は村民に計り知れない恩恵を与えてきたが、時には土石流を伴う洪水も発生していたそうな。特に昭和34年(1959年)8月14日にこの地域を襲った台風7号によって濁流が発生し、道路を寸断するとともに下流の田畑は厚い土砂で埋まってしまった。これをきっかけにダム(砂防堰堤)建設の機運が高まっていったという。



中村砂防ダム完成の翌1990年に作成された当時のパンフレットがコチラで見ることができます。この資料の中で「ダムの位置」は「長野県東筑摩郡坂北村字中村」となっていますが、坂北村は2005年10月11日に近隣の坂井村、本城村と合併して筑北村となったので現在はありません。

それはさておき、ポンコツ冒険者の挑戦はまだまだ続きます。
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誰の所有?…野田沢入ため池

2021-05-29 07:06:34 | 長野(ダム/堰堤)
実は前回の記事「東沢砂防堰堤」へ向かう道の途中、目の端に「何か」が見えたのでした。ため池のようだったのですが、とりあえず「東沢砂防堰堤」が目標だったのでスルー。で、「東沢砂防堰堤」を無事確認できたので今度はその「何か」を確認することに…。

「何か」のある場所は先ほど来た細道から入ってすぐのところにあります。これがダム上に相当するところ。めちゃくちゃぬかるんでました。ふにょふょ。



池側から見るとこんな感じ。写真左下に見える細い水路のようなものは洪水吐と思われます。



下流側からの様子。ゼラチンが足りなくて今にも崩れそうなクリームケーキのよう。(なんちう例えじゃ!)



ふにょふにょなダム上の中央から見た池の様子。



一方、下流側はこんな感じ。



対岸(左岸)から見た景色です。



なんなん? これ。ただの名無しの池じゃん。もちろん、ワシもそう思いましたよ。でも、帰宅して調べてみたらどうやらちゃんと名前があるため池でした。この「資料によると「野田沢入(のたさわいり)ため池」というらしい。

おそらく農業用のため池と思われますが、これの管理者名(自然人)がふるっています。どのような団体なんでしょうね。さらに調べて見ると、この団体、所有者不明という理由で長野県の法務局から説明を求められているようです。(参考

意外なオチになってしまいましたなぁ…。おしまい。
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東沢砂防堰堤…だと思う

2021-05-28 06:57:45 | 長野(ダム/堰堤)
長野県東筑摩郡麻績村を走る県道12号沿いには「日(ひ)」という地名のところに日向(ひなた)郵便局があるんですが、その隣には東沢という細い川が流れています。国土地理院の地図を見ると東沢の上流にダムらしきものがあるのを発見。クルマでも行けそうな道があるので行ってみました。残念ながらグーグル先生の地図にはそこへ至る道は載っていません。先生、道あるじゃんよぉ〜。頼むよぉ〜。

その道はもちろん細いのですが、注意深く登っていくと左岸側に到着します。これですな。



その傍には「  砂防堰堤」と書かれた看板。これによれば竣工されたのは昭和54年(1979年)10月22日だそうです。また、高さは2.7mとありますが、これは建造物を見る限り12.7mの間違いかと思われます。



う〜ん、名無しの砂防堰堤? いいえ、そうじゃありません。堰堤本体に嵌め込まれたプレートがあるんですが、写真ではズームしても判別できませんでした。肉眼で確認したところ「東沢砂防堰堤」と読めました。なので、その看板では空欄になっていますが正しくは「東沢砂防堰堤」だと思います。

左岸、貯水側から堰堤を見るとこんな感じ。



では、堰堤の上を歩いてみることにしましょう。ご覧のように木が覆いかぶさっています。



堰堤、中央に来ました。手すりのペンキがだいぶ剥げちゃってますね。



中央から見た貯水側の様子です。



堰堤の真下はこんな感じ。ここから見ても、先ほどの看板にあった「高さ2.7m」が間違っているのがわかります。やはり「12.7m」が正解じゃないかなあ…。知らんけど。



堰堤の左岸への道はすれ違いが困難なほど狭いので駐車場所を見つけるのも一苦労。まぁ、こんな山の中に来るクルマはまずないので路上に停めて堰堤を見学しても良いとは思います。しかし、たま〜に軽トラなどがノソノソ来たりするので油断は禁物。落ち着いて見学することもできませんからね。なので、少し離れたところであっても車両通行の邪魔にならぬ場所を見つけて停めるのが吉。
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刈敷場ため池

2021-05-27 06:52:23 | 長野(ダム/堰堤)
ネットを見ていたら長野県東筑摩郡麻績村(おみむら)横屋に干草川(ひぐさがわ)砂防堰堤というのがあるらしい(参考)。気になったので行ってみました。まずは住所を頼りに横屋を目指します。アクセスは麻績村を走る県道12号(丸子信州新線)から「半在家(はんざいけ)」の看板のあるところを北に入って行けば到着のようです。

ところが、ざっと見たところそれらしき砂防堰堤は見当たりません。改めて地図を見ると横屋と半在家の間に池のようなものがあります。

「ん? これか?」

とりあえずそこへ行ってみました。小さな溜池のようです。これがいわゆるダム上にあたります。



右岸側には余水吐があり、増水時にはここから溢れ出て、



あちらへ流れてゆきます。



「ダム上」中央から見た貯水池の様子。



一方、下流側は木、木、木。



対岸(左岸)には藤の花。やたらと目に染みます。



そして、振り返るとこんな感じ。



それにしても、この溜池は何という名前なんでしょうか。それを示すものがないんです。あるのはこの看板だけ。



ワシの関心は砂防堰堤よりも、もうこれのことで頭がいっぱい。帰宅してからも「なんていうんだろうなぁ」と考えていました。念のため、その看板にある「上井堀(かみいぼり)水利委員会」で検索してみたところ、この場所が「刈敷場(かりしきば)ため池」であることが判明。(参考

モヤモヤが晴れました。

それはそうと干草川砂防堰堤はどこにあるんだろうか…。まあいいや、また今度探しに行こう!
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たぶん…沢端砂防堰堤

2021-05-26 06:50:02 | 長野(ダム/堰堤)
グーグル先生の地図を見ていたら、長野県東筑摩郡麻績村麻北山(おみむらおきたやま)にダムのようなものがあるのを発見。早速、行ってみることにしました。アクセスは聖(ひじり)高原駅から法善寺の横を通り、麻績城方面へ西沢川を遡ったところです。

到着しました。これのようです。



ダム横に来ました。これがダム上になります。でも、入口にはカギが掛かっていてダム上に行くことはできません。



上流側からダムを見るとこんな感じ。



貯水湖の様子です。



それにしても、このダムの名称はなんでしょうね。どこにも案内板がないんです。ただし、一番上の写真のダム本体にプレート(黒い部分)が嵌め込まれているようですが、どうにも確認できませんでした。グーグル先生の地図にも名称が載っていないし…。ならばと、帰宅して調べてみるとこれに該当する資料を発見。麻績村を流れる西沢川にあるダム(堰堤)はひとつしかないので、その資料を信用するならこの建造物は灌漑を目的として築造された信濃川水系の「沢端砂防堰堤」で間違いないと思います。読みは「さわはた」でしょうか。(参考

この資料では堰堤となっていますが、高さが15.0mあるのでダムの定義からするとダムなんですが、ここはまあこの資料に従って「沢端砂防堰堤」と呼んでおくことにしたいと思います。
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珍しいタイプ…駒形1号砂防堰堤

2021-05-25 06:55:47 | 長野(ダム/堰堤)
当ブログのダム巡りは、基本的にはダムと呼ばれる場所にクルマで訪問するのを目的としています。砂防堰堤なども含めてしまうとキリがないからです。ただし、地元長野県だけは例外。谷止工のような小規模なものは無数にありそうなのでさすがに省略していますが、クルマで行ける砂防ダム(砂防堰堤)クラスのものは紹介しても良いかなと思っていたりします。

さて、今回は長野県東筑摩郡筑北村にある信濃川水系の駒形1号砂防堰堤を訪ねてみました。これは通常の砂防堰堤と違い、鋼製スリット式(透過型)と呼ばれる構造だそうです。アクセスは冠着(かむりき)駅南を走る県道55号を以前訪れた永井砂防ダム方向へ行き、途中から右のほうへ入っていくと到着します。

これが鋼製スリット式(透過型)の砂防堰堤。コンクリートでガチガチに固めてしまう通常の砂防ダムとは違って中央部は向こう側が見えるような「ゆる〜い」構造になっています。



堰堤本体に嵌め込まれたプレート。2012年12月竣工だそうで、まだ新しいものですね。



左岸、貯砂側から見た堰堤の様子。



これが堰堤の上です。中央へ行ってみましょう。



中央に来ました。これが先ほど書いた「鋼製スリット式(透過型)」を上から見たものです。なかなかゴツイし、イカツイねぇ。



中央から下流側を見るとこんな感じ。



一方、上流側の景色です。この木々の間から土砂が流れてくるんですね。



最後に、上流側から見た砂防堰堤の全貌をご覧ください。



今回は特殊なタイプの砂防堰堤をご紹介しましたが、思い返してみれば岐阜県の「二ツ屋谷川第1砂防ダム」と「二ツ屋谷川第2砂防ダム」もこのタイプなのかもしれませんね。たぶん。
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川茂ダム(堰堤)などなど…

2021-05-24 06:57:54 | 山梨(ダム/堰堤)
上京する用事があったので、気になっていた山梨県のダムを訪ねてみました。目指すは都留市古川渡(つるしふるかわど)にある相模川水系の川茂(かわも)ダム。ダム名は左岸の地名が川茂であることから付けられたと思われます。アクセスは富士急行大月線「禾生(かせい)駅」付近から桂川方向へ行ったところにあります。ただし、ダム付近の道は舗装されていますが、めちゃくちゃ細いので行かれる方は要注意です。

左岸から見たダムの様子です。



左岸側には細い魚道がありました。たぶん右岸側にもあるんじゃないかと思います。



ダム横から見るとこんな感じ。



ここが川茂ダムである唯一の看板。でも、同一の看板なのに「川茂堰堤」とも書かれていますね。どういうこと?



帰宅してから調べてみるとこの建造物の高さは13.33m(参考)。ダムと呼ばれるのは高さ15m以上のものでなければならないので、これは「堰堤」と呼ぶのが正しいと思います。なので、以下「川茂堰堤」と呼ぶことにします。

さて、川茂堰堤のすぐ下流に小さな堰堤らしきものがあります。グーグル先生の地図によると、これは「二ケ堰用水取水堰堤」だそうです。



左岸の横から見るとこんな感じ。



その下流はこんな感じです。



2つの堰堤の位置関係はこうなっています。写真の上に見えるのが川茂堰堤で、下側にあるのが二ケ堰用水取水堰堤。



ところで、上に挙げた参考サイトによれば、これら2つの堰堤はそれぞれ発電所のための取水堰だそうです。つまり川茂堰堤は川茂発電所の、そして二ケ堰用水取水堰堤は駒橋発電所のための取水堰らしい。それぞれの堰堤から取水された水はそれぞれの発電所で発電用に使用されるというわけですね。ただし、駒橋発電所の取水設備は現在使用されていないようです。

でも、気になったのは「二ケ堰用水取水堰堤」という名称。グーグル地図ではそれがあたかも独立した固有名のように記されていますが、これって実は川茂堰堤を含めた2つの堰からなる取水堰堤という意味なんじゃないでしょうか。というのも付近に「二ケ堰」とか「二ケ堰用水」といったものは見当たらないからです。よく知らんけど。

モヤモヤしつつ、今度は右岸に来てみました。川茂堰堤の上流側から見た様子です。写真手前に見えるのが川茂発電所。



川茂堰堤の右岸、上流側にあるのが取水口のようです。



見張所のような建物がありますが立ち入ることはできません。



その敷地内に水利使用標識がありました。ズームしてみます。



これで山梨県のクルマで行ける主だったダムは制覇したと思います。もちろん深夜に訪問したダムに関しては、そのうち再訪する予定ですけどね〜。
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過酷な自然!…日向砂防ダム(堰堤)

2021-05-23 06:59:56 | 長野(ダム/堰堤)
長野県塩尻市片丘の長野県畜産試験場の先の山のほうに信濃川水系の日向砂防ダムというのがあるよ…とスマフォのマップが教えてくれたので行ってみることにしました。

枯れ木の向こうに見えるのが日向砂防ダムのようです。それにしても荒廃してますなぁ。



まずは草むらをかき分けてダム下に行ってみます。見上げるとこんな感じ。



その下側です。オレンジ色の流水跡は何でしょうね。酸化鉄か何かでしょうか。あまり嬉しくない色です。



落水地点。現在流れているのはフツーの水のようですね。



下流側の様子。倒木があちこちに…。



ダム本体に嵌め込まれたプレート。「日向砂防ダム」とありますが、高さが14mなのでダムの定義上は砂防堰堤になります。1988年11月竣工。



ダム横に行ってみましょう。右岸、下流側から見たダムの様子。写真中央に見える黒く小さいものが先ほどのプレート。



これがダム上。進んでみます。ところどころコンクリートが剥げかけているのが気になります。



ダム上、中央まで来るとこんな感じ。ダム本体に木が覆いかぶさっています。



そこから上流側を見ると…。もう木で何も見えない状況。



真下を見ても何が何やら、よーわからん感じ。



下流側の遠景。何か水路があるぞっていう程度。



ダム中央から右岸を見るとこんな感じ。やっぱり木が覆いかぶさっています。



荒廃砂防工事として建設されたダム(堰堤)ですが、ダム本体も何だか荒廃してきつつあるような気がします。完成してまだ33年しか経っていないのに、すでに老朽化! これが自然の過酷さなのかもしれませんね。
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蝶がお出迎え…藤井砂防ダム(堰堤)

2021-05-22 06:53:35 | 長野(ダム/堰堤)
グーグル先生の地図を見ていたら長野県松本市里山辺藤井地先に「藤井沢ダム公園」というのを見つけました。ということはダムもあるな…ってんで行ってみます。場所としては美ヶ原温泉の先あたりを入っていくようです。

到着しました。これですね。ダム本体の穴がなんとなく顔のように見えて微笑ましい。



ダムから流れ出た水はこの水路を通ってあちらへ向かいます。



近くにある案内板です。これを読むとここは藤井沢という川で、貯砂量とあり、なおかつ高さが14.5mなのでダムの定義からすると砂防堰堤のようです。



一番上の写真だと二段階の構造になっているように見えますが、下のほうは副堰堤になります。そしてそこはスペースが取られていて、ちょっとした公園になっているんですね。で、これが副堰堤の上です。



副堰堤の中央に来ました。水を湛えています。



そこから振り返るとこんな感じ。



そこから主堰堤を見ると本体に蝶が貼り付いているんですね。なんで蝶なの?



その疑問はすぐに解けました。近くにある案内板によれば、この藤井谷には多くの蝶が生息しているのだそうです。だからシンボルとして堰堤本体に付いているんですね。ほほぉ〜。



では、主堰堤の横に向かいます。これが堰堤の上です。



足元を見ると信濃川水系の「藤井砂防ダム」の文字。1997年1月竣工だそうで。



早速、ダムの上を進んでみることに。これが中央部。



中央から見た上流側の様子です。訪れた時、水はほとんどありませんでした。



下の副堰堤(副ダム)の様子。



そして、下流側の遠景です。おおっ、これは松本市の夜景がよく見える場所だ! でも深夜に来たらこの場所が真っ暗で危険ですねぇ。



良い子の皆さんはくれぐれも深夜に来てはいけませんよ。蝶あぶねぇし! 蝶と超をかけてみました。

さぶいですか? そーですか。
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松本市の水がめ…水上ダム(再訪2021)

2021-05-21 06:53:28 | 長野(ダム/堰堤)
長野県松本市中川にある信濃川水系の水上(みずかみ)ダムを再訪。もちろん昼間の「勇姿」を見るためです。深夜ヴァージョンに興味のある方はコチラをご覧ください。アクセスは国道143号沿いにある看板のところから入ります。

その道を登ってくると、見えてきました。あれです。



まずはダム下から見ていきましょう。真下からダムを見上げるとこんな感じ。おお〜っ!



近くには水利使用標識があります。水道用水確保のためのダムなんですね。またダム名はここの地名でなく、ここを流れる水上沢川(みずかみさわがわ)に由来することが今回わかりました。へぇ〜っ!



少し離れて、もう一度「勇姿」を。写真手前の副ダムから勢い良く水が流れています。



さあ、ダム横に行ってみましよう。これが貯水側から見たダムの様子です。この場所に駐車場があるので撮ってみました。



ダム横にある「水上ダム」と刻まれた石碑。2001年3月竣工。



その横には「行雲流水」と刻まれた石碑。原典は1345年に完成した『宋史』の巻338にある「蘇軾 子過」。蘇軾(そしょく:1037-1101)は中国の政治家で、その項目は蘇軾の伝記が記されています。ただ、「行雲流水」とは成り行きに任せて自然に行動するといった意味ですが、果たしてこのダムの碑に相応しいのでしょうか。知りませんが。



水上ダムの案内板です。



あれれ、こんな碑文があったんですね。深夜では気づきませんでした。



右岸、下流側から見たダムの様子。



では、ダム上を歩いてみることにします。貯水湖の名称は「そよぎ湖」だそうで。





ダム上、中央から見た「そよぎ湖」の様子です。



一方、ダムの真下はこんな感じ。



そして、下流側の遠景です。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



左岸、下流側から見たダムの様子。



同、そよぎ湖側から見た様子です。



右岸、下流側にあるこの建物が水上ダムの管理事務所。多くのダムにおいて管理事務所は貯水側にあるので珍しいかもしれません。





松本市の水がめの役割を果たしている水上ダム。まだ完成して20年余りですが、今後の活躍に期待しましょう。(なんのこっちゃ)
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ホントは?…東条ダム(再訪2021)

2021-05-20 06:56:14 | 長野(ダム/堰堤)
再訪シリーズ。長野県東筑摩郡筑北村東条(ひがしじょう)にある信濃川水系の東条ダムへ。前回の深夜の訪問時(参考)には全くダムが見えなかったので今度こそという思いで向かいました。アクセスは国道143号から県道277号へ行ったところにあります。

このアクセス・ルートだとダムの上流から向かうことになるんですが、とりあえずダム下へ行ってみました。これが「ご尊顔」です。



近づいてみましょう。なかなかの迫力です。





ダム本体にはプレートを嵌め込んだような跡が。でも現在は剥がれ落ちてしまっています。



ダム下にある副ダムです。



ここまで見て、ダムに詳しい人なら「あれっ?」っと思うでしょう。そうなんです、これはフツーのダムじゃないんですよ。確かにグーグル先生の地図では「東条ダム」と書いてあるし、右岸上流側にある石碑にもそう書いてあります。



その石碑があるところからダムを見るとこんな感じ。



でも、ネットで見つけた公式パンフレット?を見ると「東条砂防ダム」と書かれています(参考)。やっぱりね〜。確かにこのフォルムは砂防ダムです。というわけで、これからは砂防ダムという認識でいきますね。

ま、何はさておき、ダム横に行ってみます。県道から見るとダムは下にあるので深夜では見えなかったんですね。



で、自称「冒険者」はダム上に行ってみることに。



気をつけながらダムの中央へ来ました。流木などのゴミが見えます。





中央から見た貯水側の様子です。とても砂防ダムとは思えぬ景色でしょ?



落水する様子。



中央から見た下流側の景色です。写真右上にくねっているのが県道277号。



リンク先のパンフレットを見ると、この砂防ダムが建設されるきっかけは昭和34年(1959年)9月26日に潮岬に上陸した伊勢湾台風により大量の土砂流出による災害が発生したことだったそうです。この砂防ダムの様子からすると本当に膨大な量の土砂が流れたんだなというのがわかります。
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どんだけ~!…2つの谷止工

2021-05-19 06:57:54 | 長野(ダム/堰堤)
前回の弘法川砂防堰堤から国道143号を松本市方面へ向かう次のヘアピン・カーブのところに差しかかった時です。なになに? またまた堰堤らしきものが! ちょっと行ってみましょう。



近づいてみました。小ぶりな堰堤です。



本体にはなんと木製のプレートが付けられています。木製ですよ、木製! これは初めて見ました。非常に読みにくいんですが、

「  平成23年度(2011年)
 荒廃防止事業第●●号工事
   谷 止 工
 H(高さ):5.0m
 小県郡 青木村 明通(あけどおし)
   長野県 林務部」

と記されています。





うわっ、谷止工(たにどめこう)かい! これはちょっとマニアックな領域にきましたよ。当ブログでは以前も何度か谷止工について触れていますが、谷止工とは要するに荒廃する沢の土砂流出を防止する目的で作られたものをいいます。こんなのは日本中、それこそ無数にあるので敢えて避けていたんですが、見てしまった以上仕方がありません。

とりあえず谷止工に登ってみましょう。見た感じは砂防堰堤とほとんど一緒ですね。



中央から見た下流側の景色です。写真右上に見えるのが国道143号。



同、上流側はこんな感じ。あれれ、その上にも何か見えます。



これも谷止工のようです。



この本体にも木製のプレートが付けられていました。こちらはほぼ判読可能です。

「  平成22年度(2010年)
 災害関連緊急治山事業第3号工事
  No.1 谷止工(コンクリート)
  L:●● H:●● V:●●
  青木村 田沢 字 明通1
    長野県 林務部」



ついでなので、この谷止工の上にも登ってみました。



その中央です。やはり砂防堰堤とほとんど見た感じは同じです。



上流側の様子。やはり水はなく、見えるのは山の斜面のみ。



下流側の景色。やはり写真右上に見えているのが国道143号(当然ですが)。



なあんだ、砂防堰堤も谷止工もそんなに違わねーなと思っていたら、あることに気づきました。それは谷止工の上流側の壁面です。なんと木材がびっしり組まれているじゃ〜あ〜りませんか!



偶然なのかと思い、下流にある先ほど見たもうひとつの谷止工も改めて見ると、やはり同じ構造になってます。なるほど、谷止工はその相手が土砂なので全部をコンクリートにする必要がないんですね。へぇ〜。



実は、この国道143号にはまだ他にもたくさんの谷止工と思われるものを見かけたのですが、敢えてスルーすることにしました。だって、キリがないんだもの。でも、谷止工マニアの方にとってはたまらんエリアだと思います。もっと、そんなマニアがいるかは知りませんが…。
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弘法川砂防堰堤

2021-05-18 06:59:03 | 長野(ダム/堰堤)
前回ご紹介した奈良尾川砂防堰堤から松本市方面に向かう国道143号の2つ目のヘアピン・カーブのところ、つまりはすぐ近くにまたまた砂防堰堤らしきものを発見。

これです。



近づいてみます。ん? 本体のところにプレートが嵌め込まれていますね。



見ると「弘法川砂防堰堤」と書かれています。竣工は2012年11月。弘法川とあるので前回の記事で書いたように、これは信濃川水系の砂防堰堤ということになりますね。でも着工から10ヶ月で完成とは、さすが緊急砂防工事だけのことはあります。



堰堤の横に来ました。これが堰堤の上です。



貯水側から見た堰堤の様子。貯水側といっても、この時は全く水がありませんでした。



では、堰堤の中央に行ってみます。



堰堤、中央から見た上流側の景色。先ほど書いたように水はありません。きっとこの上流から鉄砲水が発生したのではないでしょうか。



同、下流側の様子です。写真の右上に見えるのが国道143号。



住所はおそらく長野県小県郡(ちいさがたぐん)青木村と思われますが、砂防堰堤が多数あるなという印象。
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ド〜ンと出現!…奈良尾川砂防堰堤

2021-05-17 06:55:39 | 長野(ダム/堰堤)
長野県小県郡青木村の国道143号を走っていた時です。険しいヘアピンカーブが続く場所に突然ドド〜ンと築造物が出現! 「なんだ? なんだ?」

それがこちら。立派な堰堤ですね。



国道からはこんな風に見えます。



こりゃ、もう見に行くしかありません。近づいてみました。お〜、まだ新しい感じですね。



堰堤本体にはプレートが嵌め込まれていました。「奈良尾川砂防堰堤」というそうな。竣工は平成24年(2012年)2月とあるので、堰堤としては新人ですな。



堰堤の横に来ました。この堰堤はちょっとイレギュラーに曲がっています。堰堤の上に行きたかったのですが立入禁止のようなので断念。



左岸、貯水側から見た堰堤の様子です。



帰宅して調べてみると、奈良尾川は弘法川に合流し、田沢川、そして千曲川に続き、最終的には信濃川になるので信濃川水系の砂防堰堤ということになります。

それにしても、突然の出現にホント驚きました。ひゃ〜って感じ。
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