ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

琴川ダム(2021再訪)

2021-10-31 06:45:24 | 山梨(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は再訪シリーズ。山梨県山梨市牧丘町柳平(まきおかちょうやなぎだいら)にある富士川水系の琴川(ことがわ)ダムへ行ってきました。アクセスは国道140号から「琴川ダム 杣口(そまくち)」方面に入り、県道219号をひたすら登って行くと到着します。前回深夜に訪れた時にも書きましたが、当該ダムへの道はタイトなコーナーの連続で、ワインディング好きのワシでもさすがに飽きてきます(参考)。とにかくカーブの連続。でも我慢、我慢。これをクリアすればダムが見える…と信じて進みます。

到着しました。これが左岸から見た「ご尊顔」。



琴川ダムへは県道219号から入って行くのですが、短いトンネルを抜けたところにあるのが「琴川ダム管理事務所」の建物。





ダム横の近くには「琴川ダム総合案内図」があります。これによると、貯水湖の名称は「乙女湖」だそうで。



その隣には琴川ダムと刻まれた石碑。



石碑の裏側には琴川ダムの概要が記されたプレートが嵌め込まれていました。高さ64m、洪水調節、既得取水の安定化、河川環境の保全、水道用水、発電を目的とする多目的ダムで、1992年4月に着工し、2008年3月に完成したとあります。



そこから見たダムの様子。もやがかかっています。



左岸のダム横の下流側には琴川ダムの概要が記された案内板があります。ネット上に詳しいパンフレットがありますが、ここは日本一標高の高い場所(1,464m)にある多目的ダムだそうです(参考)。



そして「定礎」と刻まれた石碑。2004年5月吉日とあります。



そこからダムを見るとこんな感じ。ホント、もやってますね。当日の下界は晴れなんですよ。さすが高地は違います。



で、これがダム上。対岸が見えないほどモヤってます。まあ、いいや。歩いてみましょう。



ダム上、中央にある建物の壁に貼り付けられている様々な情報。



乙女湖の様子。幻想的にモヤってます。



一方、ダムの真下はこんな感じ。こちらはモヤってませんね。



下流側の遠景。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



近くには「琴川ダム建設工事 完成記念碑 平成20年(2008年)3月竣工」と刻まれた石碑があります。完成してまだ13年しか経っていないのに実際の年月以上に古ぼけた感じになっています。



そこから見たダムの様子。



右岸、下流側からダムを見るとこんな感じ。あれっ?何だかモヤが晴れてきたような…。



山の天気は変わりやすいと言いますが、ここに到着した10数分前に比べ急に景色がクリアになってきました。そういうのを見るにつけ、琴川ダムは高地にあるダムなんだなあと改めて思いましたね。欲を言えば、快晴時の風景を楽しみたかったんですが…。
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白丸調整池ダム(再々訪2021)

2021-10-30 07:07:16 | 東京(ダム/堰堤)
東京都西多摩郡奥多摩町にある多摩川水系の白丸調整池ダムに3度目の来訪です。というのも、リンク先に書いたように前回訪れた時、監視所と展示室が建設中だったのでそれを見に来たというわけ。前回と前々回は昼夜ヴァージョンとしてまとめましたが、今回は全貌が明らかになったので完全ヴァージョンとして改めて記事にします。

当該ダムは国道411号沿いの、青梅線の鳩ノ巣駅と白丸駅の中間にあります。国道は並行する多摩川よりも少し高いところを通っているため、ダムを見下ろす感じになります。なので、こんな風に見えるのです。



貯水側はこんな感じ。



そして下流側の多摩川の様子。写真左上に白い線のように見えるのが国道411号。



このダムは東京都交通局が管理する発電専用の施設で、発電所も併設しています。



前回の訪問時にはなかったのがこの「再生可能エネルギーPR館」です。これがどうやら新たに作られた展示室を兼ねた監視所らしい。





今回判明したのは一番上の写真を撮った展望台と「再生可能エネルギーPR館」の間に階段があって、そこを降りて行くとダム上に行けるのがわかったことでした。ここを降りて行きます。



階段の途中の場所、そして展望台の下には白丸発電所の入口があります。もちろん一般の人は立入禁止です。





その辺りからダムを見るとこんな感じ。



階段を降りきった場所の、「再生可能エネルギーPR館」の下には慰霊碑がひっそりとありました。かなり年季が入っています。



その裏を見るとダム建設中の1961年に二人の方が亡くなったと記されています。合掌。



そのままダムへの通路を進むと左岸側の壁には二枚の水利使用標識が貼られています。どちらも水力発電を目的としたものですが、ひとつは白丸発電所、もうひとつは多摩川第三発電所のための標識です。



その隣には白丸調整池ダムのプレート。こんな場所にあったとは! 1963年3月竣工とあります。



左岸から見たダム上。いや〜、ここ、歩けたんですね。行ってみましょう。



ダム上、中央には「白丸ダム魚道と白丸発電所」の案内図。



そう、魚道はあそこから一旦下流へ階段状で戻り、そこからまた階段状の緩やかな魚道を上り、白丸発電所の裏側を通り左岸のダムの上流側へ通じるように作られているようです。いや〜、すごいわ。





ダムの真下はこんな感じ。



一方、上流側の景色です。うーむ、もうひとつの通路が邪魔だな。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。ちょっと逆光になってて暗く見えますが、実際には明るいですよ。



近くには様々な情報の寄せ集めのような案内板。青梅線の時刻表もあったりします。ダムカードのサンプルも見えますね。



その中でワシが最も関心があるのがこれ。白丸魚道は2002年4月に完成したとあります。ん? じゃあそれ以前、お魚さんたちはどうやって多摩川を遡ったんでしょうねえ。ちょい気になります。



右岸、下流側から見たダムはこんな感じ。



左岸へ戻り、再び階段を登ります。すると道を挟んだ側にあるのが「白丸魚道管理棟」





管理棟のそばにある案内板。この記述でへぇと思ったのは全長331.8mある魚道の途中に「休憩用プール」が設けられていること。まあね、お魚さんも川を遡ると疲れるでしょうから途中で休憩しないとバテちゃうもんね(笑)思いやりの精神ですな。



管理棟の前には駐車場とトイレがあり、そこにあるのが散策マップ。気になるのは下に見える黒い長靴。なぜここに? 梶井基次郎の檸檬かよ!



まあ、そんなわけで今回無事に白丸調整池ダムの全体を見ることができました。これで思い残すことなく他のダムに行くことができるわぁ。
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レクチャーしてきました!

2021-10-29 07:02:10 | 脳みその日常


どーも、ワシです。昨日は神奈川県の溝ノ口で活動しているあるサークルからの依頼でレクチャーするために行ってきました。当初の予定では今年の夏に行くはずでしたが、緊急事態宣言が延長した関係でレクチャーも延期。

会場にはかつてワシが17年間毎月講義した受講者の皆さんのうち10人ほどが聞きにきてくださり、旧交を温めることができました。そのほか、このサークルの会員の皆さんが30人ほど来られ、まあまあの盛況ぶり。

写真は溝ノ口駅前の様子ですが、急いで撮影したせいかピンボケ。でも快晴に恵まれ、うん、やはりワシは晴れ男だなあと実感。

たまにはこういうレクチャーをするのも楽しいものです。準備するために否応なしに勉強することになるし。
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あっちのみ〜ずは…蛍観橋

2021-10-28 06:54:30 | 橋のユニークな親柱
えー、どーも、ワシです。昨日記事にした矢垂川土石流捕捉工なんですが、そのすぐ下流にある橋に面白いものを見つけました。それがこれ。一体なんでしょうか。



「けいかんばし」という名称らしい。ほぅほぅ。



逆光のため暗く写っていますが、橋としてはごくフツーです。



対岸(右岸)の親柱を見ると…「蛍観橋」ああ、なるほど、そういう意味ですか。



つまりこのデザインはホタルのお尻が光っているさまなんですね。1996年3月竣工だそうです。



ホタルが現れるということは、ここの水が綺麗な証拠。夜に光るホタル…見てみたいものです。
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自然の中に埋もれそう…矢垂川土石流捕捉工

2021-10-27 06:50:12 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県新潟市西蒲区(にしかんく)福井にある新川水系の矢垂川(やたれがわ)土石流捕捉工を訪れます。アクセスは国道460号から「角田山登山口(五ケ峠コース)」方面へ行ったところにあります。

まずは「ご尊顔」をご覧ください。



左岸から見た様子。本体は石積みをイメージしたデザイン。オシャレです。



上の写真の真ん中に見えているプレートには

矢垂川土石流捕捉工
 長さ 113.0m
 高さ 7.0m
平成7年(1995年)3月
 新潟県土木部

と刻まれています。



「土石流捕捉工」は初めて見ました。見た感じは一般の砂防堰堤と変わらないんですが、どう違うんでしょうね。気になったので調べてみました。土石流捕捉工はその定義としては土石流および流木を捕捉する施設で、その多くは透過型砂防堰堤(例えば駒形1号砂防堰堤のような)のスタイルらしい。しかし土石流の発生量が多く見込まれる場所においては上流側に従来の砂防堰堤を設置し、その下流に作られる副堰堤にスリット式の流木止め工を設置することもあるようです(参考)。この説明に従うならば、矢垂川土石流捕捉工は後者(砂防堰堤+スリット式流木止め工)のパターンなのかもしれませんね。

それはともかくとして、いつものように堰堤の横に来ました。その上を歩いてみます。



中央に来ました。落水部のところには木が覆いかぶさっています。



上流側を見ると、もう木だらけ…。



一方、下流側はこんな感じ。先ほどの定義からするとこの部分に透過型のスリットがあるはずなんですが、確認できませんでした。草の中に埋もれちゃってるのかもしれません。



中央から左岸を見るとこんな感じ。



矢垂川土石流捕捉工は完成して今年で26年目ですが、もはや周囲の木々に飲み込まれつつあるような感じです。災害は起きないに越したことはありませんが、貴重なカネと資材を費やして作り上げた建造物が自然の中に埋没しつつあるのを見ると、ちょっと寂しい気もします。


(お知らせ)

「道路の有名人」をアップデートしました。昼間の様子を追加しています。よろしければコチラをご覧ください。
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阿賀野川をがっちり!…阿賀野川頭首工

2021-10-26 06:53:34 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県阿賀野市小松にある阿賀野川水系の阿賀野川頭首工を訪れます。アクセスは阿賀野川の左岸から行く場合、県道353号沿いにあるゆらりゆら 水鳥の宿「さきはな」の横の道を入っていきます。

まずは左岸から見た「勇士たち」をご覧ください。



阿賀野川に沿って走る県道353号から見た頭首工はこんな感じ。「あっ、いたいた♪」って感じで見えます。



「さきはな」横の道を来ると阿賀野川を渡る管理橋へ通じる道がこれ。本当は頭首工に近い場所から撮りたかったんですが、この道は停車が禁じられているので仕方なくこの場所から撮影。



管理橋への道でなく、その脇を阿賀野川に向かって進んで行くと阿賀野川の左岸に行くことができます。川の近くから撮ったこの建物がおそらく阿賀野川頭首工の管理事務所と思われます。



上の写真の左側、つまり管理事務所らしき建物の下流側にあるここが左岸側の取水口(ズームしてます)。



そして、先ほどの写真の右側、つまり対岸のあるここが右岸側の取水口のようです(やっぱりズームしてます)。



左岸から見た阿賀野川の下流方向の様子。ゆったり流れていますね。



そして、管理橋を渡って対岸(右岸)に来ました。そこには堂々たる「農林水産省 阿賀野川頭首工」の看板。この右岸には国道49号が走っているので、目立つようにしっかりアピールしているのでしょうね。



で、右岸から頭首工を見るとこんな感じ。絵面的には指揮者と五人のソリストといった風。あ〜、職業病的発想だなあ。



あとで調べてみると、管理事務所と思っていた建物は正しいのか不安になってきました。とういうのも、頭首工のゲートを操作する中央管理棟というのが阿賀野川の右岸にあるので頭首工の管理はそこが担当するわけですね。ならばあの建物はなんなんだろう。詰所とか? ちなみに阿賀野川頭首工を含む左岸および右岸の幹線用水路が完成したのは昭和59年(1984年)3月だそうです(参考)。
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さくら並木クリニック内覧会!

2021-10-25 07:26:22 | 脳みその日常
どーも、ワシです。コロナ騒動以前は毎月我が家で開いていた例会(飲み会)の準メンバーであるA君がいよいよ開業することになりました。昨日は内覧会をするということで早速訪問(開院は明日の火曜日)。今回はA君の撮影許可を得てクリニックの様子をお伝えしようと思います。

訪れたのは内覧会終了間際の14時50分でしたが、まだ来客は多数。聞けば午前中には200〜300人が訪れたのだとか。当初彼は100人も来ればいいなと思っていたそうですが予想外の来訪者数に驚いていました。それだけこのクリニックに期待する人が多いってことだねぇ。

これがクリニックの外観です。個人病院としてはなかなかの大きさ。



入口を入ってすぐに受付のカウンターがあります。写真を撮り忘れましたが、このほかにお祝いの花が山ほど。



診察室。



検査室。



内視鏡検査室。業者から説明を受けているのは不審者を装って訪れた我が親友のドクターM。なにしてんねん!



洗浄機。



個人病院なのに、なんとCTを完備!



エックス線撮影室。



A君の挨拶文とアクセスマップはこちら。



彼はドクターMのかなり後輩ですが、今回思い切って開業したのは立派だなあと思います。医療機器も充実しているので今後の地域医療に貢献できるのではないでしょうか。

ドクターMが不審者を装って来院したのには理由があります。おそらく照れ屋というのもあるんですが、実は江戸時代後期に生きた曹洞宗の僧侶、良寛(1758-1831)のエピソードを実行したんです。それは良寛がある屋敷に呼ばれたので粗末な格好をして行ったところ、門番に乞食と間違えられ追い返されたという。そこで今度は立派な法衣を纏って行ったところ大変なもてなしを受けたというもの(参考)。

変装して行ったらどのような応対を受けるのか。追い返されたらフツーの格好をして再度訪問しよう…と考えたそうです。ところが、すぐにドクターMとバレて「試み」は失敗したんですけどね。全く、彼らしいわぁ。ちなみにこのクリニックの名称を考案したのもドクターMだそうな。なんと後輩思いなんでしょうか。感心します。

ワシとしては病院の内部を見て、A君に「患者の待合スペースでちょっとしたサロン・コンサートができるかもしれんな」と提案。するとA君「あ、それ、いいですね!ぜひやりましょう!」と前向きな返答。いつ実現するかわかりませんが、この場所が癒しの空間になればいいなあと思ったりしました。

頑張れ、A君。期待してるゾ!
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景観が素敵…早出川ダム

2021-10-24 06:59:43 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県五泉市小面谷(ごせんしこつらだに)にある阿賀野川水系の早出川(はやでがわ)ダムを訪れます。アクセスは県道17号から早出川に沿って走る県道564号(小面谷笹目線)を進んで行くと早出川ダムの右岸に到着します。

到着です。右岸、下流側から見た「ご尊顔」をご覧ください。



上の景色を撮った場所はちょっとした広場になっていて、「早出川ダム竣工記念碑」と記された石碑があります。



この広場からダム横へは車両進入禁止なので徒歩で進みます。ダム横に掲げられているのは「早出川ダム案内」。洪水調節、灌漑用水の供給、発電を目的とする多目的ダムだそうです。ダム建設の経緯は不明。



ダム横にあるこの建物が早出川ダム管理所。





そこからダムを見るとこんな感じ。



ダム本体の嵌め込まれた「早出川ダム」のプレート。竣工は1979年5月。



これがダム上。歩いてみましょう。



ダム上、中央から見た貯水側の様子。この時期は水量が少ないせいか、流木などを堰き止めるための網場(あば)も心なしか元気がない感じ。まるでヘビのようにニョロニョロ。



ダムの真下の様子。高さは82.5mですがあまり恐怖を感じないですね。



下流側の遠景。良い眺めです。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



言うまでもありませんが、このダムの下流に昨日掲載した早出川頭首工があります。早出川ダムまでの県道564号は普通の道幅なのでストレスなく行くことができますよ。
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目立つ場所にあり…早出川頭首工

2021-10-23 06:49:28 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県五泉市水戸野(ごせんしみとの)にある阿賀野川水系の早出川(はやでがわ)頭首工をご紹介します。頭首工名はここを流れる川の名称に由来します。アクセスは県道17号(新潟村松三川線)沿いにある東光院河川ふれあい公園の近くにあり、わかりやすいですよ。

四人の「ヘーベル君」がお出迎えします(ヘーベル君はワシが勝手に命名したものですが、それについてはコチラをご覧ください)。



当該の頭首工は県道17号から入った早出川に設置されていて、県道沿いにあるこの建物が早出川頭首工管理所です。





水利使用標識は管理所の隅に立っています。



頭首工に架かっている管理橋です。車両も通行できますが、ワシは歩いて見学。



管理橋の左岸側の親柱には「早出川頭首工」と「昭和47年(1972年)10月竣工」のプレートが嵌め込まれています。





頭首工本体に貼り付けられた早出川頭首工の諸元が記されたプレート。



管理橋の中央から見た早出川の上流方面の景色。ん? 遠くに何か見えますね。



ズームしてみると「早出川頭首工」の文字。川の上に旗のように浮かんでいます。ふわふわ。



一方、下流側の景色はこんな感じです。



取水口は右岸のこの場所にあり、分流した水はしばらく早出川の右岸を通り、右岸下流にある福連寺山(ふくれんじやま:標高180m)付近から早出川を渡って左岸に行き、阿賀野川左岸高位幹線水路として本堂山(標高52m)あたりまで延びています。



対岸(右岸)へ来ました。振り返るとこんな感じ。写真左下に見える建物のところが取水口です。



当初、この頭首工を訪れる予定はありませんでした。県道17号を走っていたらたまたま目に入ったのでアクセスした次第。それほどまでに目立つ場所にあります。
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登って降りただけ…門前溜池

2021-10-22 06:58:42 | 新潟(ダム/堰堤)
来週、神奈川県の溝ノ口でレクチャーをするんですが、その幹事のおっちゃんから「当日配布するための資料を送れ!」との催促。やっとの思いで作成し、送信完了。いや〜、疲れますわぁ。

あ、どーも、ワシです。今回は新潟県五泉市橋田(ごせんしはした)にある信濃川水系の門前(もんぜん)溜池を訪れます。アクセスは県道231号沿いにある特別養護老人ホーム「うずらはし」の前の道を「門前方面」へ入り、少し行ったところを斜め右に行くと到着します。

で、到着したのはいいんですが、そこは溜池の下。見上げるとこんな感じです。



ふと足元を見ると…。うん、確かに熊が出ても不思議じゃありません。



いわゆるダム上に行くには斜面を登るしかないのでフーフー言いながら登ると、もうね、こんもりとした山ですよ、これは。右岸から左岸を見るとこんな感じ。



右岸側にある溝のようなもの。どうやらこれが洪水吐のようです。いわゆるダム上の高さとあまり変わらないので、もし増水したらダム上から溢れるんじゃないかと余計な心配。



そしてこれが洪水吐から溢れ出た水を流すための水路。でもコンクリートで固めていないので忽ち決壊しそう。うん、絶対決壊するな、こりゃ。



いつも通り、ダム上を歩いてみます。草ボーボーなので歩きづらいったらありゃしない。で、中央から貯水側を見るとこんな感じ。訪れた日にはほぼ枯れ枯れの状態でした。



一方、下流側の様子です。あそこにクルマが見えますが、あそこから登ってきたんですよ。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。なんじゃこりゃ!って感じですよね。



貯水側から見るとこんな風。



下流側から見るとこんな風。



いや〜、ワシ、なにしてんねん。草ボーボーの小山に登って降りただけやん。ガッカリなのはここが門前溜池だという表示がどこにも見当たらないことでした。

ふぅ〜。
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やはりオープンで美しい!…加茂市水道貯水池2号

2021-10-21 07:07:46 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県加茂市大字宮寄上(みやよりかみ)にある信濃川水系の加茂市水道貯水池2号を訪れます。…といっても、ここは昨日記事にした「加茂市水道貯水池1号」のすぐ上流にある場所なのでアクセス方法はリンク先をご覧ください。

で、県道244号をそのまま登って行くと、お〜、見えてきました。これですな。



貯水側から見たダムの様子。下流の「1号」はフィル・ダムとコンクリート・ダムの複合形式でしたが、こちらはコンクリート・ダムのようです。



これがダム上。早速歩いてみることにします。



ダム上、中央から見た貯水側の景色です。おおっ、ビューリホー!



ダムの真下を見るとこんな感じ。



下流側の遠景です。この先に「1号」があるんです。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



左岸を少し上流側へ行ったところからダムを眺めるとこんな景色です。



まあ、ネット上の地図に記載されているまま「1号」「2号」と書いてきましたが、現場にはそんな表示はどこにもありません。案内板すらないんです。一体これらの名称は何に由来するんでしょうねえ。誰も疑問に思わないんでしょうか…。
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色々澄んでいる…加茂市水道貯水池1号

2021-10-20 07:19:49 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県加茂市宮寄上(みやよりかみ)にある信濃川水系の加茂市水道貯水池1号を訪ねます。アクセスは国道290号から県道244号に入り、途中に「加茂七谷(ななたに)温泉美人の湯」がありますが、それを横目に見ながらそのまま進むと到着します。

まずは最も格好良いと勝手に思うアングルの一枚をどうぞ。洪水吐から草が流れ出ているようでしょ?



コンクリートのダムと思いきや、県道から見たダム上は…ん? フィルダム? どうやら複合式のダムのようです。



ダム上、中央から見た貯水側の様子。さすが水道貯水池だけあって水はもちろんのこと景色も綺麗。



同、下流側の景色。



フィルダムとコンクリートダムの境目あたりには水利使用標識があります。「水利利用の目的」の欄にはしっかりと「上水道」と記されていますね。まあ、当然ですが。



そこから見た洪水吐部分の様子。



今度は洪水吐のところから見た貯水側の様子。うん、やっぱり色々澄んでいますね。



洪水吐の真下はこんな感じです。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。空気の澄んでいるのがわかりますか?



ところで千葉県のダムにも水道用水のためのダムがいくつかありましたが、そのほとんどは立入禁止だったり近づけないように柵が張り巡らされていました。安全を考慮すれば当然なのかもしれません。毒物でも投げ込まれたら終わりですからね。しかしそれに比べたらこの加茂市水道貯水池はなんとオープンなのでしょう。加茂市の懐の広さ? また治安が良いのか? いずれにしても見学者からすると自由に見ることができるのでありがたい場所です。
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小粒でオープン!…下条川ダム

2021-10-19 07:18:47 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県加茂市下条祖坂(かもしげじょうじじがさか)にある信濃川水系の下条川(げじょうがわ)ダムを訪れます。アクセスは国道403号の「柳町」交差点を「下条川ダム」方面へ行き、その県道137号を道なりに進んで行くと下条川ダムの左岸に到着します。

到着しました。高さはそれほどでもなさそうですね。



左岸、貯水側から見たダムの様子です。



これがダム上。大型車以外は通行できます。行ってみましょう。



左岸、ダム本体には「下条川ダム」、



「昭和48年(1973年)10月竣功」、



そして「昭和47年(1972年)5月定礎」のプレートが嵌め込まれています。



ダム上、中央から見た貯水側の景色。



一方、ダムの真下はこんな感じ。



下流側の遠景です。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



ダム上の照明灯。なんとなく商店街にありそうなデザイン。支柱のところにあるのは加茂市の花「ユキツバキ」でしょうか。



対岸の駐車スペースのところには下条川ダムの案内板。当該ダム建設の目的は流量調節。ここ下条川はこれまで何度となく洪水が発生し、下流ではその度に被害を受けてきました。そこで治水目的で作られたのがこのダムというわけです。







右岸、貯水側にあるこの建物は通常の管理事務所に相当する「下条分室」。分室という名称は新潟県のダムによく見られます。





その分室からダムを見るとこんな感じ。



分室から少し上流側に行ったところにダム周辺の案内板があります。ダムの周囲を散歩できるんですね。可愛らしいキャラクターが子供に受けそうです。



駐車場のところの案内板に書かれてあるように下条川ダムは「地域に開かれたダム」を目指しているだけあって、大人から子供まで楽しめるように工夫されているように思いました。小規模のダムなので印象は薄いかもしれませんが、見学者への配慮がされているという意味では評価できますね。
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飛山と水頭に…むむむ

2021-10-18 07:10:27 | 新潟(ダム/堰堤)
…というわけ(初めてお読みいただく方は昨日の記事をご覧ください)で、今回はいよいよ新潟県糸魚川市西飛山(にしひやま)にある能生川(のうがわ)水系の飛山ダムを目指します。県道246号を登って行き、強烈なヘアピンカーブを過ぎたところを左折していくと目的地らしい。

ところが、その左折する場所に差し掛かった時…



どわ〜ん、ぬぁんと通行止めとな! もうね、「むむむ」という言葉しか出ませんでした。万事休すです。

あとで調べてみると2年前に筋金入りの探索者が勇敢にも飛山ダムにアクセスしたサイトを見つけました。これによれば2019年6月26日時点で既にあの場所は通行止めだったようです。もちろんバリケードがあるのでクルマで行くことはできません。しかしこの方はサイクリストなので行為の善悪はともかくダムへの道を進んでいきます。

するとその先の県道246号はあちこちで崩落の跡が…。それでも果敢に進み、遂には飛山ダムに辿り着きます。そしてメンテナンスがされていないダム上の欄干の緩んだボルトに衝撃を受けます。さらに「飛山堰堤」と刻まれたプレートには昭和44年(1969年)10月に竣工したことが記されていました。驚きなのはこのダムが実は防災ダムだということ。それを示す写真も載っていて建造物の高さは44mなのでこれらを総合して鑑みると正式名称は「飛山防災ダム」なのかなあとも考えられます。

やっぱりね、実物を見ることほど説得力のあるものはありません。フィールド・ワークの重要性はこういう時に実感するものです。その意味からするとこの探索者には敬意を表したいと思います。


まあ、しかしながら目的地へ行けなかったワシからするとご覧になられている皆様に申し訳がない。そこで次なる目的地を記すことでお許しいただこうか…と。

その目的地とは新潟県糸魚川市大和川(やまとがわ)にある前川水系の水頭(みずがしら)ダム。アクセスは「森林公園高ノ峯プラトー」を目指します。そして当該のダムはその手前から入ったところにあるようです。なお、ダムの貯水側には標高242mの小富士山(おふじやま)があります(参考)。ちなみにダム名の由来についてはわかりません。

気合い十分で、さあここがダムへの入口だぞ…と思いきや、ん? なに? ロープが張られてます。



ぬぁんと、ここも立入禁止なのでした。むむむ。



いや〜、連チャンで立入禁止を食らうと流石に凹みます。わざわざ雪のない季節を選んでやって来たというのに…。まぁ、ボヤいても仕方ありません。これも良い思い出としてポジティヴに捉えることにします。
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ヒソノ又川の「なだれ防護工」

2021-10-17 07:32:56 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回の目的地は新潟県糸魚川市西飛山(にしひやま)にある能生川(のうがわ)水系の飛山ダムです。アクセスは国道8号の「能生」交差点から能生駅方面へ入り、そのまま道なりに県道246号をシャルマン火打スキー場に向かって登って行くとあるらしい。

この県道は意外に道幅が広いのでストレスなく登って行くと、途中「柵口(ませぐち)温泉 権現荘」を過ぎて少し行った左カーブのところで思わぬものが目に飛び込んできました。それがこれです。なんだ、なんだ、これは?



県道沿いにはこんな看板があります。どうやらここは「ヒソノ又川(またがわ)」というらしい。



気になったのでクルマを路肩に停車させ、謎の建造物に近づいてみました。



よく見ると本体にはこんなプレートが嵌め込まれています。

 新 潟 県
糸魚川林業事務所
 なだれ防護工
 平成8年度
施工者(株)高鳥組



なだれ防護工? 初めて見る名称です。おそらく文字通り雪崩を食い止めるための施設と思われます。施工した高鳥組は明治29年(1896年)創業の歴史ある企業。

それはさておき、右岸側にあるこの通路から上流側へ行くことができるようなので行ってみます。



その通路を通り抜ける部分から見上げると空が丸見え。



通路を抜けて、上流側から撮ってみました。



「なだれ防護工」、雪国ならではの施設ですよね。もしかすると新潟県に限らず積雪の多い地方にはこんなのがあちこちにあるのかもしれません。一般の我々が単に知らないだけで…。もちろん地図にもまず載ってませんし。きっと調べ始めたら底無し沼のようにズブズブとハマって行くんだろうなぁ。

いやいや、危ない、危ない。ハマらんようにしないと…。

あ、そうだ、飛山へ向かうのを忘れてました。先を急ぎます。
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